ブラタモリ(第4シリーズ) #12 仙台・前編
(公式ホームページ)
奈良・前編。
あの伊達政宗を地形マニアにしてしまう辺りがなんともこの番組らしいところ。
とはいえ、伊達家の人間たちが仙台の地形や土地をしっかりと理解した上で城と城下町を建設した事実は変わらないのだろう。それをこういう視点で解釈し直すから面白いし、理解もしやすい。
二千年前、大きな津波がきたという仙台の平野。それだけの津波が来たという過去の事実があって、それでも私たち日本人は日本で暮らす中ではそれを承知した上で住んでいかないといけないってことなのかもしれない。島国と言う限られた土地、海に囲まれた環境の中で「舟」という利便性を考えた時に海岸線沿いを無視した生活はやっぱり出来ないのだから。
防災という考えはもう古い、という人も研究者の中にはいらっしゃるようだ。防災ではなく減災。自然と共に歩む以上、自然災害を「防ぐ」なんていうことは人には不可能なことで、ならば起こってしまった災害を「減らす」ことをもっと考えるべきだ、と。
別にこれは東日本大震災を契機とした地震や、昨今報道が活発になっている火山噴火に限ったことじゃない。他にも四季が巡る日本には無数の自然現象があり、その数だけ災害の可能性がある。
地形を活用して生きて行くというかつての伊達政宗をはじめとした人々は、当時の技術と科学力ではそれが限界だったのだとしても自然と寄り添って生きて行く道を選び、繁栄を築いた。それを現代人として技術だけでなく心理として学ぶところがあるのかもしれない。
次回も仙台。
Comment
Comment_form