ブルーマーダー

著:誉田 哲也 発行元(出版):光文社文庫
≪あらすじ≫
池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。池袋署の形事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく―。圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人鬼の正体とその目的とは?超弩級のスリルと興奮!大ヒットシリーズ第六弾。
(文庫本裏表紙より抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
知り合いに直接薦められたので手に取った一冊。
シリーズ作品であるためやはり一巻から読んでいた方がより理解出来た気がするものの、そう言った部分をある程度目をつむって無視することが出来れば単発で手に取ってもさほど大きな問題はないと思う。
中身としてはハードボイルド寄りの刑事小説、といったところか。全体的にシリアスだがサクサク読める感じと展開・構成力がある作品だと思う一方、最後の最期での押しの弱さみたいなものも少しだけ感じた。ちょっと犯人の動機としては弱いし、「ブルーマーダー」という怪物を生み出していく、名前を受け継がせていくという流れではどうなんだろうな、と。
いっそのことブルーマーダーという異名が「受け継がせるもの」ではなく「受け継いできたもの」くらいならもう少し見方は変わったのかもしれない、と思えた。
評価は、★★★☆(3.5点 / 5点)。中盤までは良かったが、終盤になってちょっと失速した感じが否めない。
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