探偵ガリレオ

著:東野 圭吾 発行元(出版):文春文庫
≪あらすじ≫
突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。
(文庫本裏表紙より抜粋)
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≪感想≫
湯川学シリーズの第一弾となる作品。
不可解な事件を物理学や化学の観点から崩していく、という基本スタンスが流石に一巻目ということもあってしっかりしている印象があった。
そして改めて、この視点や観点からのミステリーというものの稀有さと難しさを実感した。
この手の作品を描くには相応以上の知識が必要になるということだ。それがフィクションであれ、ノンフィクションであれ、読者を納得させるだけの科学的な論拠が必要になってくる。
それが出来ないと、それは「科学の視点でやる必要あった?」と思われてしまう。
そういう意味では第一巻として一つの道を切り拓いた一冊なのだろう。
評価は、★★★★(4点 / 5点)。
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