Fate/stay night[UBW] 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/stay night]
舞台は海と山に囲まれた都市・冬木市。
そこで行われる、ある一つの儀式。
手にした者の願いを叶えるという聖杯を実現させる為、聖杯に選ばれた七人の魔術師に、聖杯が選んだ七騎の使い魔を与える。
騎士 "セイバー"
槍兵 "ランサー"
弓兵 "アーチャー"
騎兵 "ライダー"
魔術師 "キャスター"
暗殺者 "アサシン"
狂戦士 "バーサーカー"
マスターは七つの役割を被った使い魔一人と契約し、七組は、聖杯を求め、最後の一組となるまで殺し合いを繰り広げる。
その名は「聖杯戦争」。
2015年 春、決戦―。
(公式ホームページ イントロダクションより抜粋)
そんな『Fate/stay night[UBW]』の私の評価ですが...
A-
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
Fate/stay night[UBW] 総評
放映日:2014年10月~2014年12月、2015年04月~2015年06月(全26話 ※分割放映、1時間SPあり)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
原作からの改変、補完、追記、オリジナル要素などを総合的に評価すればこれくらいだろう。原作のUBWルートを軸にしっかりと描きつつ、サブキャラクターの補完も忘れていない。
個人的な欲と評価から言うと、「あの最終回ならやっぱりgood endの方が」というくらいか。エピローグで一気にロンドン渡英・魔術師の総本山・時計塔入学後までやってしまうのは原作にはない先の部分を観れたというメリットと、本来の原作にあった余韻を完全に殺したというデメリットが目に見えて出てしまった感じがしたし、大きな戦いを終えての「燃え尽き症候群」的な部分を士郎たちに覚えてしまった。
あと結構淡々としていたのでもう少し「熱く」ても良かったかも。
演出 評価:A
歪な主人公である衛宮士郎と、正統派型月熱血系ヒロインの遠坂凛の内面描写から戦闘シーンまで優等生的に纏めてあると思う。随所の戦闘シーンも迫力があったが、一方で「エフェクトの派手さに頼っているだけでは?」と思うところも。
作画 評価:B
綺麗は綺麗。分割2クールで分けながらダメでしたってことはさすがにない。ただ、最後まで表情の「のっぺり」とした感じが個人的に受け付けなかった。
CAST 評価:B
こういう作品でこういうルートを経由したこともあって男性陣の熱演が光った。原作、過去のアニメや映画化の際の演技と比較してもそう劣化もなく遜色もないと言っていい。
一方で女性陣は長く続いている作品だけあるせいか、コンシューマ版や初期のアニメの頃に比べると声質も演技もぶっちゃけ「ちょっと落ちたかも」と思ってしまうところもある。
OP/ED/BGM 評価:S
OPなどもそうだが何よりBGMや挿入歌の使い方には一日の長があるかな、と思った。原曲のあるものばかりではあるが、それを上手く自分たちのアニメに合うようアレンジしていたと思う。
総合 評価:A-
内訳:S評価(5点)×1+A評価(4点)×2+B評価(3点)×2=A-(3.点)
ufo版Fateであり、ufo版UBWルート。どちらも一度はアニメ化ないし劇場化されているエピソードだっただけに、「敢えてそこをやる必要があるのか? HFルートや、hollowだってあるのに」と思いながら視聴を始めて九か月。
良く言えば最新リメイク版Fateというところに落ち着いたのは無難な落としどころだったのだろう。
DEEN版はFateルート(セイバールート)を軸にしながらもオリジナル要素も強めで、劇場版は尺の短さから総集編に近いものだったので、そうした過去の結果やそれぞれの作品のユーザーの反応を分析した上での作り方って感じがした。
ufoらしい綺麗な作画、派手な演出がプラスだった一方で、ufoらしい作画は『空の境界』以上に『Fate』のキャラクターには合っていないと思ってしまうシーンも少なくなく、「ufoさんが作る」ということに対するプラスとマイナスが顕著に出た作品になったんじゃなかろうか。
HFルートが新劇場版として控えている。ufo作品は劇場版でこそ映える気もするので、(こういうと悪いが)このUBWで耐性を付けてから劇場へ行くとまた違うのかもしれない。
HFルートはアニメ化としては初となるので、長く重いストーリーのHFをどうまとめてくるかも期待したい。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 衛宮士郎
やっぱり頑張ったと思う。歪みながら、その歪みと改めて真正面から向き合いながら彼なりに導いた結果だと思う。割と好みがハッキリわかれるタイプの主人公なんだけど、やっぱり私は士郎のような愚直なキャラクターは好きだ。
2位 アーチャー
UBWルートはある意味で彼のためのルートと言ってもいいので、そうしたところではちゃんと見せ場もあったし意義もあった。
3位 ランサー
蒼いタイツだけどカッコいい兄貴w
- at 10:57
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
- TB(3) |
- CO(2)
- [Edit]
NoTitle
DEEN版はカットと描写ミスが多すぎて、単体だとかなりイミフですが、勢いとテンポの良さはある。
ufo版は描写は丁寧だし、原作を補完してくれる追加シーンもあり嬉しいですが、その分、勢いとテンポは落ちている。
両方を観るのが一番なんでしょうね。 どちらも一長一短ですし。
ufo版を観た後ならDEEN版も補完して観れるでしょうしね。
ただ確かにufoは、音楽も演出も空の境界やZeroみたいに淡々と進行していくタイプの作品向きに思えますね。
そういう意味では、三つのルートで、一番少年漫画の王道的な熱血ルートのUBWとは相性が悪かったかも。
その分、劇場版のHFに期待してます。
尺の問題が気になりますけどね。 果たして何部作になるのか
……