ドS刑事(ドラマ版) 第1話
原作を読んでいたこともあってとりあえず一話だけ視聴して観た。まぁ、案の定あの内容の話を使えるはずもなく、たぶん全面的にほぼオリジナルのストーリーでやるのだろうな、とは感じた。それなら原作付きの作品をドラマ化する意味があるのか、と思ってしまう。犯人を甚振れるから警官になったってさすがに無理があるだろw
人間関係の作り方も微妙。マヤに反発する上司を新しく追加してきたけど、そんな上司がいたらマヤならドラマ一回分が終わる前に左遷になってるだろうし、代官山を自分の相棒に引っ張ってきたところも相変わらず原作通り微妙。
ただこちらは後付けの改変が最後のシーンを観る限りありそうなので、もしかしたらマヤが全てを知っていて――というのもあるかもしれないが。
マヤもそうだが、先に挙げた代官山のキャラクターも微妙。彼が突発的に推理を始めたならそれなりのシーンを見せるべきだっただろうし、彼が血を苦手としているという設定も結局最初のインパクトだけって感じだけだったし。
とりあえずこの作風で一般受けするのかな、というのが率直な疑問だった。ここまで改変するならマヤをもっと土曜ドラマ受けするキャラクターに少し方向性の舵を切っても良かった気がする。あと、原作だと黒髪ロングだったはずだけどショートカットにしたのはどういう意図だったんだろうね。あんまり似合ってる感じもしなかったし、「黒井」ってキャラなんだからそれなら髪の色くらい黒い方が……。
ただ、原作ほどドロドロしてもいないし、ドSという方向性も物理的に痛めつけるより精神的(言語的)な部分が多いようなので、そこはまぁ「サディスト」らしいところには収まっているのは原作よりも良かったところかも。
欲を言えば、犯人に対して言った言葉が真実なのか虚言なのかが結局あやふやってところか。真相を追い求めるはずの刑事だとなんか嘘ばっかりだとちょっと微妙だし、犯人も動揺している以上思い当たる節はありそうだけど。その辺「サディスティック」なネタがどれだけ監督や脚本家にあるのか、その語彙量が試されてる気もする。
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