虚像の道化師

≪あらすじ≫
ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。ボリューム満点、7編収録の文庫オリジナル編集。
(文庫本裏表紙より抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
いわゆる『ガリレオ』シリーズの一つ。近年では実写ドラマ化が反響を呼んでおり、映画化やTVSPなんかも放映されたりしていて、シリーズ名だけなら知っている人も多いのではないだろうか。
他の原作を読んでいないのでこれがガリレオシリーズにおいてどれくらいのクオリティのできばえなのかは私には分からないが、とりあえず大きな謎はなく、また高い科学の要素が出てきたり、その割に短編集のようなものなのでサクサク読めたりと、不思議な感覚の一冊だった。
短編なので謎の解き方がやや雑な感じもしたが、短編なので読みやすい。「短編集」というのがプラスにもマイナスにもなっている感じ。
評価は、★★★☆(3.5点 / 5点)。読みごたえはなかったが、スムーズに読み進められる一冊。短編で、理系ミステリをサクサク読みたい人にならおススメ。
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