コードギアス 亡国のアキト 第2章「引き裂かれし翼竜」 感想
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[コードギアス 反逆のルルーシュ]
≪あらすじ≫
皇歴2017年(革命暦228年)、ユーロ・ブリタニアとユーロピア共和国連合(E.U.)の戦争は続いていた。劣勢のE.U.軍は、イレヴン――ブリタニアに占領された亡国の日本人――を集めた特殊部隊、wZERO隊を設立した。そして、wZERO隊に新たな指令が下る。それは陽動のため敵中降下を命じる過酷な内容だった。wZERO隊のパイロットは、隊長のレイラ以下、先の戦闘での唯一の生き残り日向アキト、イレヴンのゲットーを逃げ出し闇社会で生きてきたリョウ、ユキヤ、アヤノのみ。それぞれがさまざまな思惑を抱えたまま、作戦は発動する。一方、ユーロ・ブリタニアでは恩人を謎の力“ギアス”で自死させたシンが、聖ミカエル騎士団の総帥に任命される。自らの野心のために着々とあゆみを進めるシンと、配下のアシュラ隊に出動命令が下る。
闘う為に生きる者と、生きる為に闘う者。
凄惨極まる戦場のさなか、恐るべき真の力を発揮したアキトと、シンがついに相まみえる!
(公式ホームページ STORYより抜粋)
≪感想≫
亡国のアキトシリーズ第二章。第三章の公開に対する宣伝としての意味合いが強い感じでTV公開された。
さて、ストーリーとしては第一章の感想で書いたように、リアリストのアキトと理想主義者のレイラの対比が面白い。この対比は、同様に本編におけるルルーシュとスザクの主義主張に近いのだけど、この二人が同じ陣営にいるという点が本編とは違う点と言えるだろう。
レイラの在り方、というのはとても紙一重。一歩間違えればウザクと同じ道まっしぐらなのだが、何とかそこは踏み止まっているという印象、かな。いや、結構ギリギリかもしれないがw
ただ司令官としては彼女が出撃する意味づけを「ドローン」という存在に持たせたのは上手いところかな。これがなかったら完全に場違いな理想主義者どころか妄想主義者に堕ちていたことだろう。
レイラの評価を踏み留めているのは徹底したリアリストのアキトの存在が引っ張ってくれている部分も大きいのかもしれない。
そんな彼は周囲に伝播するギアスをかけられているらしい。いや、伝播するギアスと言うより伝播したこと自体は彼の能力というよりもナイトメアフレーム(ハード面)の方が強いのかな。
正直、アキトに対するリョウたちの反応がなぜか良いことが違和感ではあったけど、アキトと繋がって過去を垣間見たことで同情する余地を感じた、ということなのか。
前作ではあまり評価をしなかったナイトメアフレーム戦だが、今回はかなり良かったんじゃないだろうか。ドローンの動きがもう少しAIらしいというか、無人機らしいところを見せて欲しい部分もあったのだが、まぁそれはともかく有人機での戦闘は秀逸。特にアキトのギアスが発動してからのモーションはかなり良かった。
欠点を挙げるのだとすれば、たぶんスザクとルルーシュ(キングスレイ)を出してしまったこと、かな。続編という部分において、本編主人公であるこの二人出演の要望が強いことは想像に難くないが、それをしてしまうのはダメだと思った。
理由としては、時系列としてこの先にR2があることを想定すればスザクとルルーシュがどうなるかというのはある程度想像が出来てしまう。そういう要素は、少なくともここまでの『亡国のアキト』の作品における先の読めなさという部分を考えれば明確なマイナス要素。
また、本編と切り離せたからこそ楽しめた部分も本編キャラが本格的に絡んで来ればそれだけ楽しめなくなる可能性も否めない。実際、今回の話を見た時、スザクたちが登場したシーンだけ微妙に違う温度差を感じてしまった。
あとはキャラが死なないこと、かな。あの状況で敵味方誰も死なないっていうのはちょっとどうかと思ってしまった。
- at 10:45
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