ガンダム Gのレコンギスタ 第26話[終]
『大地に立つ』
≪あらすじ≫
パーフェクトバックパック装備のG-セルフで出撃するベルリ。その眼前に立ち塞がるマスクのカバカーリーとマニィのジーラッハ。ビーナス・グロゥブの新型モビルスーツが乱舞する戦場は重力に引かれ大気圏の灼熱地獄に突入する。
(公式HP World Storyより抜粋)
≪感想≫
全部終わればノーサイド?
正直なところ、なんで戦争が終わった(停戦・終戦に至った)のかが良く分からなかったけどね。でもまぁ、そこはとりあえず良いだろう。
大切なのは終わったあとのエピローグ。この時代でもまだ「日本」「富士山」という名称が残っていたことにも大きな驚きだが、それ以上にアイーダたちと、クリムたちと、そしてクンが同じ艦艇で仲良く談笑していることだろう。画面上ではつい数分前まで命のやり取りをしていた人たちがひとたび戦闘が終わればノーサイドと言わんばかりに仲良くしている姿は、この制作指揮・総監督が富野監督だったことを踏まえるとなおのこと信じられない光景に見えた。
ただ、この姿こそがたぶん描きたかったラストなのかもしれない。
富野監督が今の日本、今の世界にどのような肯定的ないし否定的な意見を持っているかは知らない。インタビュー記事とかもあるだろうからそこからその一端を知ることは出来るかもしれないが、その全てを知ることは難しいだろう。
しかしながら、このエピローグを観た時に、富野監督は「人間同士で争っている場合じゃないんだ」と言いたかったのかもしれない、と少しばかり思えた。
戦うことはあるかもしれない。人間は有史において戦うことが全くないということはほとんどなかったような生物だ。常に世界のどこかで戦っているような種――それも同じ種を相手に殺し合っているという種だ。
だが、日本での大震災、そこで露呈した原発問題。それだけではない。人間が地球に対して押し付け続けて来た負債は、化石燃料の使い果たし、地球温暖化、通常の自然界では存在しない物質や生物を遺伝子工学などで無秩序に生み出している現状など上げればキリがない。
しかし、地球と言うのは私たちにとってやはり母なる星であり大地なのだと思うし、監督もそう感じてくれているのではないだろうか。そうでなければ、G-セルフを乗り捨てて単身日本の富士山から世界一周を目指すベルリという構図にはならなかった気がする。
あの素晴らしい背景には、きっと地球と人類が共存していく上で改めて地球の美しさ・素晴らしさを描写しているように見えたのだ。
ならばこそ、人類同士で戦争だ、テロだとしている場合じゃない。今こそこの美しい風景を後世に――宇宙世紀からリギルド・センチュリーという長い年月で引き継がれたように――遺していかないといけないというメッセージのようにも思えた。
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- at 08:31
- [アニメ(放送終了):ガンダム Gのレコンギスタ]
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- [Edit]
てっきりあの世界って人種はともかく私達の世界(現実世界)のような国はほとんど滅んだものかと思ってました(大半は滅んでいるかもしれませんけど)。
しかも文明レベルが今とたいして変わらない(ベルリがお婆さんとお爺さん=富野監督?と会話してるシーンだけで判断すると80年代から90年代の日本? 新幹線も若干古く感じたし)。
案外、描写されてないだけで∀(ターンエー)の世界にも日本が存在するのかもしれません。
他にもGルシファーに、姿形が似てるだけで全くの別物かもしれませんが月光蝶らしきものが一瞬展開されてましたし。搭乗者はラライヤ(+α)だし、髪の毛と肌の色からラライヤはロランの先祖なのでは、と想像を膨らませてくれるのもあり他の所でも驚かされました。