ログ・ホライズン(第2シリーズ) 第19話
『赤き夜』
≪あらすじ≫
山間部に生息するはずの飛行型モンスター・ワイバーンの大群が、突如、サフィールの町に襲来した!思わぬ事態に、トウヤやミノリ、セララも町の人々を守るべく走り出す。そんな彼らの目に飛び込んできたのは、ワイバーンの群れに無謀に突撃する「オデュッセイア騎士団」の姿だった。命を無駄にするかのような戦いぶりに言葉を失うトウヤたち。一方、ロエ2は、この修羅場を目にしても、平然とした態度を崩さない・・・。
(公式HP これまでのストーリーより抜粋)
≪感想≫
だんだん収拾がつかなくなってきたような……。
死を通して現実を取り戻し、そして帰還出来るのではないかと淡い期待を抱くオデュッセイア騎士団。大地人を使っての非人道的研究を進めるミナミ(?)の一団。そして今回は描かれなかったがアキバの現状だって必ずしも良いわけではない。
いや、収拾がつかないってのは語弊があるか。原作はまだ続いているんだし、これだけ風呂敷を広げてもそれをちゃんと畳む自身が作者の方にはあるのかもしれないし。
ただ、少なくともアニメ第二期においては……ちゃんと終われるのかな、って。「終われる」っていうのは終止符を打てるという意味よりは、物語として区切りをちゃんとつけられるのかという意味合いだけど。
そういう不安が出てしまうほど、やはりミノリやトウヤたちでは物語の主役というのは荷が勝ちすぎた気がしてならない。オデュッセイア騎士団の冒険者たちが言うことは一理ある。誰もがゲームの中で暮らすことを望んでいたわけではない。むしろ、ゲームの中で生き続けることを普通に受け入れているシロエたちこそが異常であり、本来は現実とゲームは全く別ものであり、ゲームは娯楽になっても人生そのものにはなり得ない。どんなゲーマーであったとしても、だ。仮に一生をゲームのプレイや、あるいは製作に費やそうと彼らの人生がゲームそのものだということはあり得ない。現実に生きる以上、彼らにも家族がいて、友人がいて、恋人がいて、同僚がいる。
そう思うと、トウヤの言葉がいかに的外れかを実感してしまう。生きるとか死ぬとか大切なことだ。死んだら終わりだ。だから人間は有限の命の中で出来ることを精いっぱいする。大切な人と一秒でも長く生きていたいからそのために奮起する。暮らしを良くしたいと思えは必死に仕事をし、交流を広げたり深めたりしたいと思えばコミュニケーションを取る。それを「そんなこと」と言ってしまう主役ってどうなんだろう、って。
だってそれは大地人だって同じ。彼らも死ねば終わりだ。だから彼らは自分たちの死の危険には敏感であり、同時にどんな形であれ自分たちの死の確率を下げる行為をしている内はオデュッセイア騎士団を英雄として受け入れる。
彼らの言葉に何も感じずむしろ自分の半身不随とそこから解放されたことしか考えないトウヤは、見た目通りまだ子供なんだろうな、とも思えた。あの姉弟の両親や他の家族がどういう反応をしていたかは分からないけど、現実世界においてきた人たちのことをきっと何も考えてない、ある種の自己中。まぁ、そこはまだまだ「子供らしくて」良かったとは思うけどね。
ただそれを「言っていることは分かるけど」と言えてしまう部分でのトウヤたちの限界というか、主役としての不適合さというかそういうのを感じてしまった。シロエだったらきっともっと違う言い回しをしたのだろう。彼ならなんて言っただろう。「別に貴方たちが幾ら死のうが、死ぬことで現実への帰還法を探ろうが構いませんが、やるなら自分たちだけでどうぞ。周りを巻き込むべきではありません」とか言うのか。あるいはもっと、彼には別の見方が出来るのか。
まぁ、シロエの言葉が出てくる可能性はロエ2がいる限りあるんだろうけど。
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- [アニメ(放送終了):ログ・ホライズン(第2シリーズ)]
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NoTitle
トウヤだってミノリだって他の皆だって帰れるものなら帰りたいに決まっています、というか帰りたいと思っています強く、例えまた歩けなくなろうと
でもだからって「帰りたいよ帰りたいよ!」と泣き叫んでいてもどうにもならない事もわかっているんです、どんなに辛くても我慢して生きて行かないといけない状況がある事を彼は嫌というほどわかっています、何せ、どんなにサッカーがしたくてもサッカーがしたいと泣き叫んでも、周りを困らせるだけでどうにもならない、そういう状況で彼は生きてきたんですから
それを自分と違って大人であるはずのお前はなぜわからないのか、という怒りなんです
言っちゃいけない言葉があるだろう、と
(見た目の外見が実年齢と関係しないから相手が子供の可能性もあるんですけれどもw)
仰られる通り、あの世界の大地人は「死」にます、たった一度の生にしがみ付いて必死に生きてます、そんな事はトウヤの方がよっぽどわかっていますだからこそ
「この世界」を大切にして生きている人達(大地人)がいっぱいいるのに、その世界を偽者だなんて言っちゃいけない、いつだって世界は本物だろう?という主張なんです
どっちだって本物の世界だ、それを「死ぬ」かどうかなんてことだけでわけて考えるな、現実の世界だって生命活動の停止ではない「死んだような状態」なんてあるんだ
そういう話なのです、決して「死」を軽くなんてみていません
本来アニメの感想に原作の知識を持ちこむのはどうかと思いますし
管理人様のアニメ作品の感想、物の見方は何時も勉強になって感心させていただいているのですが
きちんとトウヤの事を表現できなかったアニメスタッフが悪いのですが
今回ばかりは、今回ばかりはあまりにかけ離れたトウヤ像を管理人様が作り上げておられて批判されておられるのでウザイ長文をどうかご容赦ください
トウヤはまかり間違っても、自分の下半身不随の事だけでこの世界を肯定し、帰りたくない、帰りたいと切望する者の気持ちがわからないなんてことはありません、逆です帰りたいと思っています
また、死そのものを大切に思っていない訳ではありません、現実でだって死ななくても死んだような状態になることはあるのに、死ぬ死なないだけでこの世界とこの世界に生きる人を貶める言動が許せなかっただけです
自己中心的な子供などでは絶対にありません
付け加えますと……アニメ感想で多く見受けられますし、これもまたこれもアニメの演出がいけないんでしょうが
作中でトウヤは心の声も含めただの一度も「自分の半身不随とそこから解放されたことしか考えない」ようなキャ描写はありません、だから帰りたくないなんて主旨の発言だって一度だってなく、全て視聴者側の勝手な決めつけです