2015年アニメアウォーズ!
2015年12月30日20時投稿
例年のごとく、「おちゃつのちょっとマイルドなBlog」のおちゃつさんからお誘いを受け、同Blogで開催されている「2015年アニメアウォーズ!」に参加させていただきます。
以下、項目です。
~2015年アニメアウォーズ~
・最優秀作品
・特別賞 (捨てがたいもの、大穴だったものなど)
・キャラ部門 (男性・女性それぞれ。性別不明の場合はお任せします。)
・OP部門 (映像込みの評価でお願いします)
・ED部門 (同上)
今年も「OVA・劇場部門」、キャラクター部門に関しては「人外部門」を追加、さらに五分や十分の短編アニメの急造に合わせて「短編アニメ部門」も追加設立していますw
また、受賞作のほかに次点作品を1つ~2つ追加でそれぞれ挙げています。
さてはて、今年の結果は…?
最優秀作品
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
(公式ホームページ)
今年も結構悩んだ最優秀作品。その中で、この作品かな、と思えたのが『ダンまち』だった。
主人公成長物語であり異世界ファンタジーとしての作品。そうした中で何より特筆すべきは「成長」という要素を「魅せた」点だろう。主人公であるベル・クラネルが、飛躍的かつ短期間に急激に成長できる設定がちゃんとある。こういう部分がなくて、弱かった主人公が急激に強くなっていく過程を説明できず「なんとなく」「こういう展開だから」で終わらせる作品も少なくない中では、この部分がしっかりと設定されていることが素晴らしい。
そしてそれに甘えることのないストーリー。ブレない主人公と強いヒロインと支えるヒロインという盤石なキャラクター構成。テーマ曲を含めて印象的な楽曲たち。
今年はこの作品を一押しにしたい。
次点は『ハロー‼きんいろモザイク』(公式ホームページ)かな。『ごちうさ』『のんのん』といった日常系アニメが安定して高水準の面白い作品だったことも忘れてはいけない。
特別賞
『ルパン三世4thシリーズ』
(公式ホームページ))
今年、話題作という意味ではたくさんあったと思うが、その中でも私が推したいのはやはり『ルパン三世』。
TVSPや『峰不二子という女』など常にバリエーションが出ているシリーズ作だが、今年は完全新作のTVシリーズ。しかも、国内のパチンコメーカーだけでなく海外からも資本が入って豊富な資金力で、(イタリアでの先行放映も相まって)噂ではかなり早い段階からプロット、作画などの作業は終わっているほど十分な時間で順調に製作されたらしく、タイトなスケジュールで有名な他のアニメよりも完成度に違いがあるようにも思えた。そういったことも相まってルパンアニメには比較的辛口が多い感想ブロガーでも高評価が目だったのも印象的だった。
ルパンと次元以外のキャストが刷新されてもう4年余り。新キャストもそれぞれに旧キャストとはまた違った味もみせつつあり、『ルパン』シリーズの未来に向けて一つのターニングポイントになる作品かもしれない。
来年からの後半戦も期待。
次点はガンダムシリーズを挙げておこう。『Gレコ』『GBFT』そして今の『オルフェンズ』。他にも映像化という部分では『UC』や『サンダーボルト』などもあり、とにかくガンダムの映像部門において去年と同等以上にファンを休ませなかった一年だったと思う。
劇場・OVA部門
『攻殻機動隊 新劇場版』
(公式ホームページ)
今年の劇場作品となると、これが一番だったかな。
一つ一つ丁寧な描き方を中心に、人気作の劇場化ということでプレッシャーもあったとは思うが、そうした中で味というのは出て居たと思うし、カッコよく攻殻機動隊というものが描かれていた作品だった。
短編アニメ部門
『ワカコ酒』
(公式ホームページ)
うん、今年はこれかな。
短編アニメというものが割と1クール内で出てくる新規アニメの中でも一定の割合を安定して保ち続けるようになってきた昨今。短編とひと言で言っても2~3分程度の本当の短編から、8分という10分未満のものまで幅も広くなってきた。
そうした中で、話題性、面白さ、安定感と言った部分で今年の短編の顔と言ってもいいのはこの作品だと思う。
次点は『影鰐』(公式ホームページ)。
最優秀キャラクター
男性キャラクター部門
『ベル・クラネル』
(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』より)
今年はやっぱりベル・クラネルだろう。タフな心、あくなき向上心、仲間想いの面、そうした部分が加味された上で急激な成長とそれを裏付けるだけの設定。
個人的には年齢も年齢なので青臭いキャラクターはどちらかといえば苦手だし、成長物語もあまり積極的に楽しめる分野ではなくなったのが正直なところだ。ただ、ベル・クラネルというキャラクターはそんな私でも、成長していく異世界ファンタジーの作品を思う存分楽しませてくれた。それは彼の、文字通りのキャラクター性がなせた技なのか、あるいは設定やストーリーが上手くかみあった結果なのかは分からないけれど、少なくとも彼に魅了された。これは間違いない。
文句なしで、今年はこの男を最優秀キャラクターにしたい。
次点は『カミキ・セカイ』(『ガンダムビルドファイターズトライ』』より)。
この手の作品としては珍しい、ポジティブで前向きで絶対に挫けない性格は良いポイントになっていた。
最優秀キャラクター
女性キャラクター部門
『加藤恵』
(『冴えない彼女の育てかた』より)
毎年悩む部門の一つ。それだけ毎年、多くの作品に魅力的な女性キャラクター(ヒロイン)が誕生しているのだと思う。
そうした中で彼女を選んだのは、やっぱりその「普通」さ。ツンデレやらクーデレやらいろいろな性格的、あるいは金髪やら銀髪やらピンク髪やらのカラー的、ないし巨乳やら貧乳やらとルックス的な属性を持たせることが多い中で「普通」な感じが良かった。誰も彼もみんな普通なら良いというわけではないが、特に個性の強いキャラクターが多かった中で「加藤恵」という普通さは、逆にとても際立っていたんじゃないかな、と。
次点は、『リゼ』。(『ご注文はうさぎですか?』』より)。二年連続です(笑 あと一歩。せめて第一期のような彼女メインの話がもう少し多ければ…。
最優秀キャラクター
人外キャラクター部門
『ティッピー』
(『ご注文はうさぎですか??』』より)
今年はティッピーかな、と思う。第一期の頃よりもさらにインパクトが強く感じたかな。
比較的マスコット的なキャラクターが出てくる作品も少なくなってきた中ではティッピーというのは改めて異質な存在だな、と(苦笑
最優秀オープニング
テーマソング部門
『Raise your flag』
(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』オープニングテーマより)
今年はこれが一番かな。楽曲の良さ、OPの演出と工夫含めてとても良く仕上がっていたと思う。
次点は『夢色パレード』(『ハロー‼きんいろモザイク』(公式ホームページ)オープニングテーマより)。
最優秀エンディング
テーマソング部門
『My Best Friends』
(『ハロー‼きんいろモザイク』エンディングテーマより)
エンディング部門は、今年結構豊作の部類に入ったと思う。楽曲の良さはもちろんのこと、各アニメいろいろな工夫や変更、あるいは本編からの導入方法なんかを取り入れることでそれぞれに良さや合った演出を探っていた気がする。
そんな中で私は『My Best Friends』を推したいな。一枚絵を使った演出から、なんといっても最後の手前の素晴らしい一枚絵に完全に心惹かれてしまった。アニメなんだから動かしてナンボ、みたいなところはもちろんある。それは本編に限らず、OP・EDでも同じだとは思っていたが、一方で非常に美麗な一枚絵が一つあればそれだけでもしかしたらエンディングなんて余韻を楽しむ時間は十分なのかもしれないとも思えた。
次点は『RIGHT LIGHT RISE』(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』』エンディングテーマより)。『元気のG』(『ガンダム Gのレコンギスタ』エンディングテーマより)
総評
2015年のアニメ。真っ先に思い出すことは、安定した高水準の日常系ゆるふわアニメの多さだろう。ここ数年の作品群の中では間違いなく三本柱と呼んでも差し支えない『きんモザ』『ごちウサ』『ゆるゆり』が一年間に、しかも別々の期に揃うという奇跡。1-3月期には『幸腹グラフティ』があったこともあり、おかげで日常系好きとしてはこの一年、全く視るものに困らなかった(俗に言う「難民」になることはなかったw)。
これだけ定期的に素晴らしい日常系アニメ(個人的評価では、三本柱はいずれもSランク、『幸腹』もAランクをつけさせていただいた)が揃っていた、というのは奇跡的な配置だと思うし、そういうことがあったことがまずは今年の大きな印象の一つだった。
次は前述のようにガンダムシリーズの映像化の勢いと流れが止まらなかったことだ。もちろんガンダム以外にもロボット物というのはあったわけだけど、そうした中でもやっぱり質、量ともに飛び抜けていたのはガンダムシリーズだったのだろう。しかしながら、現在放映中の『オルフェンズ』は比較的好評ながら視聴率は伸び悩んでいるようで、それ以上に富野監督が手掛けた『Gレコ』、子供向けを意識したはずの『ビルドファイターズトライ』もそこまで大きな旋風を巻き起こしたとは言い難く、少なくとも地上波におけるガンダムシリーズの頭打ち感は否めないのかもしれない。
そうした中で個人的に今年の一番に『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのだろうか』を推させていただいた。日常系でもなければSFでも、ましてガンダムでもない作品。ハッキリ言って私が最優秀作品として選ぶのは異質な異世界ファンタジーというジャンルではあるが、そういった部分を補って余りあるだけの素晴らしい作品だった。
欲を言えばそれを追随出来るような作品が日常系以外にも出てこなかったなぁ、というのが勿体ないというか残念なところ。話題どころでは『Fate[UBW]』があったし、『charlotte』もあったわけだけど、いずれも『ダンまち』ほどのクオリティを感じなかったし、あと一押しの足りない物足りなさだけを感じてしまった。現在放映中の作品なら『ルパン三世4th』はその可能性を秘めているかもしれないが。
試験的な分野で言うならミステリー系作品も近年の中では多かったということだろうか。その出来や評価は個々人で分かれるとしても『すべてがFになる』『乱歩奇憚』があったことは今のアニメのジャンルに新しい起爆剤になってくれる、かもしれない。あくまでも「かも」という可能性だけど、ミステリー好きとしては来年以降のブームのジャンルになってくれればいいなと希望的観測で期待していたりする(苦笑
2016年も、また面白い作品たちに一つでも多く出会えることを願うばかりである。
最後に今年もこの企画を立ち上げ、さらに声をかけて下さったおちゃつさん、ありがとうございました。同企画に参加されている方はたくさんいらっしゃるので、他の方がどんな作品やキャラクターを選んでいるのか気になった方は下記のリンクかトラックバックからぜひ覗いてみて下さい。
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参加者(トラックバックを送らせていただいた方々。敬称略)
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お礼
今回も参加していただきありがとうございます!
ほんと、日常系スキとしては素晴らしい年でしたよ。
だんまちは一応見てはいるのですが
ざーっと流し見しただけなので今後もっとじっくり見直してみたいと思います!
ガンダムといえばオルフェンズ個人的にはすごい良いと思います。伸び悩んでるんですか~。巻き返してほしいなあ。
ではでは、どうぞ良いお年を!
来年もどうぞよろしく。