結城友奈は勇者である 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[結城友奈は勇者である]
讃州中学2年生の結城友奈は、「勇者部」に所属する13歳の女の子。
(公式ホームページ 第1話より抜粋)
そんな『結城友奈は勇者である』の私の評価ですが...
D
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
結城友奈は勇者である 総評
放映日:2014年10月~2014年12月(全12話)
私が視聴した放映局:TBS
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:D
序盤の日常っぽいところや友奈のポジティブさがどうなるかと期待していたが、期待外れだった。日常系だと思ったらバトル系だったから、という理由ではなくて、もっとこうシンプルに、「ありふれたネタ」だったから、かな。
おまけに最終回もチグハグな感じ。いや、「名も知らない大多数を守る」ことと「少数だけど名前も顔も知ってる大切な人たちを守る」ことを天秤にかけたのは良い判断だったと思うんだ。その二つは、アニメに限らずフィクションの世界では割と定番な「問いかけ」だと思うし、それに対してどんな「回答」をするかが作品として伝えたいことが出やすいと思うし。
けど、なんかその答えも気合論というか精神論で曖昧にされた終わり方が最悪だった。別に全滅ENDや犠牲ENDを望んでいたわけじゃないけど、でももうちょっと……と。
この終わり方をするなら供物設定別に必要なかったしね。単に「自分たちは死ぬ思いで戦っているのに、それを知らずに日常を過ごす一般人との差」は供物やら犠牲やらは必要なかったじゃん。それは力の代償で何かを失ってなくてもずっとあったことだし。
ネタが満載の割にネタを使い切れてない感じも大きなマイナス。
演出 評価:B
戦闘シーンが良かったのも正直序盤だけかな、というのが率直なところ。中盤以降はちょっとマンネリ化が……。心理描写はまぁまぁだとも思うが、うーん、どうなんだろうね。ちょっとどっちつかずな感じが中途半端感を出していたかもしれない。
友奈の前向きさや勇者部(表向き)の活動とか明るくてポジティブな要素があるけれど、バーテックス関連になると反転したかのようなマイナスな感じで、それを「ギャップ」と呼ぶにはなんか中途半端な感じがして。
作画 評価:B
綺麗な作画だったと思う。ここがダメならたぶん最後まで観れなかっただろうから、その点に関してはこの綺麗さに助けられた部分は大きい。とはいえ、やはり『まどマギ』を意識している感じがちょっと強く出ている感じがして、せめてこの部分と楽曲の部分を『まどマギ』とまるで違うように出来ていれば、また見ていた印象も違ったと思うのだが……。
CAST 評価:C
なんでだか分からないのだけど、なんとなくパッとしないというか……可もなく不可もなくといえばそれまでなんだけど。
OP/ED/BGM 評価:D
決してクオリティが低かったとは思わないが、個人的にはあまり響かなかった。なにより良くなかったのは作画の項目でも触れたが、明らかに戦闘シーンで『まどマギ』を意識したであろうBGMの作りだ。それがいいか悪いかという判断はまた個々人によって違うのだろうが、私としてはネタとしてここまで『まどマギ』らに重ねて来たのなら、こういう楽曲とかキャラデザとか作画とかそういう部分は敢えて違うベクトルであって欲しかった。
総合 評価:D
内訳:B評価(3点)×1+C評価(2点)×2+D評価(1点)×2=(1.8点)
遠回しに言っても仕方ないと思うのでハッキリ言ってしまうと、人気作品を寄せ集めたパッチワークでしかない作品。
いや、パッチワークと呼べるものになっていればまだ良かったと思うんだけどさ。もうそれですらない感じが……。
もちろん、完全なオリジナルなんてものはたぶん今の業界で存在なんてしないだろう、とは思う。どんな作品にも探せばその作品に――その作品を作っているスタッフの方々に影響を与えた作品が一つや二つどころかたくさんあるはずだ。だから、「なんかこのネタ、『~~(別作品)』っぽくね」というのは仕方ない……というとなんかネガティブかもしれないが、あっても自然なことだと思う。
でも、この作品はたぶんそのレベルじゃない。パクリとは言われないだろうけど、あまりに有名な作品の有名な設定をまんま引っ張ってきてる「だけ」な感じが強くて、いったいこの作品のアニメ化に幾ら消費されたのかは分からないが、そんな巨額を投じてまで作る価値があったのかな、と。
私は、以前単発の感想の時にこの作品を『ハッピーエンドへの綱渡り』と評したことがある。今考えるとそれは中らずと雖も遠からず、だったのだと再認識している。それは最終回を観て余計にそう思った。
私はこの作品を、『ハッピーエンドへの綱渡りをしていて、気が付いたら綱を踏み外して落下したと思ったら、そこには落下防止ネットと命綱が用意されてて「なんだそりゃ」と呆れるアニメ』と改めて書いておきたい。いや、最終回の展開とか正しくそんな感じじゃん。全滅ENDとどっちが良かったと問われればたぶんこっちのENDの方が良いはずなのに、「絶対に大団円END」とは即答出来ない感じが強い。
最終回の展開を「ご都合主義」と言う人もいるかもしれないが、私はそこは良いと思うんだ。じゃあ何がダメだったのかというと、作品全体として「1クールやって何がしたかったのか分からない。え? 百合だけ?」みたいな。最初から最後まで悪い意味で戸惑いしか残らないアニメだった気がする。
とはいえBD/DVDの初動はそんなに悪くないっぽい? まぁ作画の綺麗さとかを考えるとスタッフの労力も並々ならぬものだっただろうから、そういう部分ですべてがダメにならなかったのが、本当にギリギリのところでの幸いな部分なのかも。
おまけ
ベストキャラTOP3
どのキャラも大差ない。せめてきゅウベェみたいなキャラがいれば違うが。
- at 01:50
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
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