[再]新機動戦記ガンダムW 第42話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
『リーブラ発進』
≪あらすじ≫
地球へ帰還したシャトルの中に、今だ昏睡状態にあるレディ・アンの姿があった。バルジ要塞から、トレーズの忠実な部下に守られて脱出したのだった。
トレーズは、全地球にホワイトファングの脅威を説き、全面戦争の意志を示す。トレーズ復帰は、ホワイトファングにも影響を与える事となり、トレーズ派のメンバーによる裏切りが相次いでいた。
五飛は戦闘で傷ついたアルトロンガンダムでひとり、戦いを続けていた。ヒイロとサリィのシャトルに拾われた五飛は、ピースミリオンとともに戦うというサリィの提案には乗らず、ひとりで戦うという。
追撃隊を送り込んできたホワイトファングに対し、ヒイロはアルトロンガンダムで迎撃に向かおうとする五飛にウイングガンダムゼロに搭乗するよう告げる。
五飛はZEROシステムによって真に倒すべき敵を悟り、他のガンダムパイロットたちと行動をともにすることを承諾する。
(公式HP TVSeries Story 第42話より抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
五飛もウイングゼロに。
相変わらず五飛ってこうして見てみると割と優遇されてる。五飛が、というよりも彼が乗ったMSがというべきか。アルトロンもそうだし、今回のウイングゼロもそうだし、割と新規のアクションが多くバンクシーンが少ない。ガンダムのTVシリーズにおいてバンクシーンは多かれ少なかれ存在する。
それだけアクションシーンが多いということだし、そのシーンのクオリティを上げるなら毎回新規でアクションモーションを考えるよりも練ったモーションと高いクオリティの作画で描いた方が良いという判断もあるのだろう(無論、毎回新規で描く手間やコストなんかもあるのだろうが)。
そういうことを考えると、終盤ということでスタッフが頑張ったこともあるのだろうが割と新規アクションが多め。デスサイズヘルやサンドロック改がそうじゃないことも少なくないことを考えると主役機のウイングゼロはともかく、アルトロンもだいぶ優遇されているのだな、と。
さて、前回、そして今回と細かいポイントを指摘するとウイングゼロのコックピットに注目してもらいたい。ZEROシステムを搭載しているコックピット。一見すると『Zガンダム』以降で宇宙世紀では主流となった全天周囲型モニターのコックピットに見える。
だが実は違うのだ。
見ればわかるが、ウイングゼロのコックピットはモニターではないのだ。前回ヒイロが打ち上げ基地を制圧した際も映像は小型のモニターとして投影されたがその周囲は暗くなっており、コックピットの内壁がモニターと化していないことが分かる。
また今回の五飛に至ってもそうだ。彼が映るコックピットは暗くなっているか、あるいはZEROシステムが起動した演出によって光り輝き、幾つもの白いラインが走っていた。
他のガンダムやMSはこうではない。ちゃんと映像モニターが存在している(エピオンも例外ではない。エピオンの場合、専用ヘルメットを装着するが、ヘルメットを外した状態でも予備のサブモニターがちゃんと存在している)。ウイングゼロが映像を確認する手段は強いて言えば、パイロットの希望をシステムが汲み取って小型モニターとして投影するか、あるいは前方のマルチディスプレイ(半球型のレーダーの上にあるヤツ)に映し出すのかどちらかだ(ちなみに前回サリィ・ポォとの通信はこのディスプレイに映像が映っていた)。
またウイングゼロのコックピットは「全天周囲型モニターとして描写しない」というほかに駆動音が専用のモノを使っている、というこだわりもある。これは描写では説明し辛いので実際に見て聞き比べてもらうしかないのだが、ZEROのコックピット描写とそれ以外のシーンだと小さな機械の駆動音みたいなものが流れているのだ。
たぶん次回、トロワが乗る時もそうだったかな? そういった違いのこだわりがある部分なので、そこも着目すると面白いかもしれない。
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