キャプテン・アース 総評
テレビで目にした「円形の虹」に、幼い日の記憶を蘇らせた高校2年生・真夏ダイチ。
夏休み初日、種子島へ旅立った彼は、そこで不思議な少女・エーリアルと出会い、さらに地下深くで巨大ロボット、アースエンジンと対面を果たす。
一方その頃、機械生命体・キルトガングのアマラとモコは、人類侵略の第一歩を踏み出そうとしていた。
地球に迫る危機を感知したダイチは、ライブラスターの引き金を引き、アースエンジンを発進させる。
(公式ホームページ STORY 1話より抜粋)
そんな『キャプテン・アース』の私の評価ですが...
C
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
キャプテン・アース 総評
放映日:2014年04月~2014年09月(全25話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:D
プロの目から観てどう映るのかは分からないが、素人目には拙いのひと言だと思った。遊星歯車装置の覚醒に一人一話以上を費やしたものの大部分のキャラは同じことの繰り返しで尺の無駄遣い。
さらに終盤には方舟派とのいざこざがメインになってしまい、結局最終話で敵だった遊星歯車装置と共闘してラスボスとなったパックを倒す展開において直近で遊星歯車装置の描写不足が浮き彫りになってしまった。
消化しきれてないネタや伏線もあり、全体的にとても拙い。素人でももう少しうまく構成するんじゃないだろうか。
演出 評価:D
キャラクター描写に関しては、人(ダイチ、アカリら)、キルトガング(テッペイ、遊星歯車装置)、それ以外(ハナ、パック)と三種族が存在しながら種族間における価値観の差や、意識の相違など描けること――というより描かないといけないことがほとんど描けず、異種族という設定を使った意味が皆無。
バトル面に関してもロボットバトルは数が少ない上に、相手はエゴブロックがあれば再生可能なために決着のつかない戦いが延々と続き、個々のバトルもあまりにインパクターが弱くてラスボスも序盤の敵も差がほとんどなくてメリハリがない。
作画 評価:A
作画は結構良かった。ロボットもカッコよく描かれていたと思う。この作画に見合ったシナリオや演出があれば相乗効果でもっとカッコよく見れたことだろう。
CAST 評価:C
可もなく不可もなく、と言いたいがどちらかといえば不可かなぁ。
監督や音響監督が絡んでいるはずだが、どうしてハナは場面場面であんなに声質の違う演技にしたんだろう? そこが地味に腑に落ちないところなんだよね。それが出来なかったのか、あるいは意図的にそうしたのか、どちらにせよ素人目(耳)にはあまり意図は感じられなかった。
OP/ED/BGM 評価:B
第一期のOPがやっぱり好きかな。だと第二期のEDの演出はなかなか面白かったと思う。
総合 評価:C
内訳:A評価(4点)×1+B評価(3点)×2+D評価(1点)×2=C(2.4点)
なんといってもシナリオ構成、尺の使い方を決定的に間違った作品……じゃないかな、と思う。素人目にはね、プロにはどう見えているかは知らないけど。
どう見ても方舟派とのいざこざをあんなに長く描く必要性はなくて、それならもっと最終決戦に向けてキルトガングとの戦いを描いた方が良かっただろう。あんな捨て駒のように使われる、デザイナーズチャイルドの面々も一人一話くらいで戦って華々しく散った方がよほどキャラクターとしても存在価値があっただろうに。
そう考えると、遊星歯車装置は人数も多かったかもしれないね。半分で良かった。その半分で一人一人に、覚醒シーンだけ中途半端に注目を集めるのではなくてもっとちゃんとスポットライトを当てるべきだったんじゃないかな。
最終話の感想を拝見していて「素材は良いのに調理が下手」という表現をしたブロガーさんがいたけど、正しくその通りという感じ。序盤はワクワクしながら観ていた。巨大ロボットも、発進シークエンスがバンクだったとしても熱くて良かった。主人公もポジティブな感じが前面に出ててウジウジしなくて好きだった。
だからこそ、こういう展開になったのはとても惜しいし、勿体ないと感じた。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 真夏ダイチ
彼の前向きさ、それに呼応するように序盤はサクサクと進んだ展開が心地良かった(テッペイやハナを助けたり、拘束から解いたり)。そういったところがもっともっと描ければ、さらにいい主人公だったんじゃないかな。キャプテン・アースなのかといえば、それは疑問だけどw
2位 嵐テッペイ
完全に終盤での裏切りラスボスフラグキャラだと思っていたが、最後まで味方だった。そこだけは高く評価している。あとはもっとダイチに固執しても良かったかな。彼にとって「真夏ダイチ」がいかに特別なのかってのがもっと強く出ているとなおキャラクターとして面白かったと思う。
3位 モコ
彼女の竹を割ったような、というかサッパリした性格はなんだかんだで魅力的だったと思う。それだけに描写数の少なさ、主人公たちとの絡みの少なさは改めて振り返ってみると勿体なかったのかもしれない。
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