金田一少年の事件簿R(リターンズ) 『飛込プールの悪霊』編
≪あらすじ≫
中学3年の夏休み、はじめと美雪はフドウスイミングスクールのプールにいた。ここは美雪が小学生の頃から通っているスクール。カナヅチのはじめは水泳大会に向け、美雪から水泳の指導を受けているのだ。そこに美雪と顔見知りの先生、早宮葵が現れる。丁度プールでは中学生の潮美波留、虹枝光世、水樹流奈が高飛込みの練習をしていた。美波留は飛び込み台からひらりと宙を舞ってプールに着水し、続いて光世も同じようにプールに飛び込む。はじめは美波留の方がきれいなジャンプだったと感じるが、全国有数のレベルを誇る水泳部がある不動体育大学付属高校への推薦を勝ち取ったのは光世の方だった。
この後、美波留の悲鳴がプールに響く。光世が美波留の水着を破いたのだ。光世はボロい水着を着て貧乏ぶっているからトドメを刺したと言い放つ。そして光世は弁償すると言って自分用に買った新しい水着を美波留に投げつける。はじめが驚いていると、流奈は2人が昔は仲が良かった事を明かす。美波留は本来ならスクールに通う余裕のない小さな米屋の娘。幼馴染みの光世が美波留をスクールに誘い、最初は美波留の授業料まで光世の親が支払っていたという。だが、推薦の話が持ち上がってから2人は露骨に対立するように。今は援助もなくなり、美波留はスクールの掃除のバイトをして授業料を免除してもらっているという。2人の関係が悪化したのは飛込プールの悪霊の呪いと疑う流奈。昔、この飛込プールで自殺した女の子がいたらしく、今も夜になると女の子の霊が現れると噂になっていた。
後日、はじめと美雪がプールに来ると、すでに美波留、光世、流奈が高飛込みの練習をしていた。1番手の美波留は飛込み台から離れたポイントに着水。続いて光世がジャンプした時、美雪はふざけるはじめを大声で注意する。その直後、プールから大しぶきが上がり、美波留はジャンプに失敗したと察して慌てて光世を助けに行く。美波留に抱きかかえられた光世はうつろな目をしていて、早宮はすぐに救急車を手配。飛込みプールの悪霊の呪いなのか、美波留の全身にはべったりと髪の毛がついていた。
病院に搬送された光世は意識不明の重体だった。事故から1時間後、刑事は事故現場のプールで事情聴取を行い、光世は美雪が出した大声に驚いて空中でバランスを崩したかもしれないと判明。早宮はこのプールの水を抜き、今度どうするかは検討すると刑事に伝える。この時、はじめは美波留の水着にわずかに塩の跡がある事に気付く。はじめは直感的に光世のジャンプ失敗は事故とは限らないと考えていた。はじめは「美雪が悪くない事は俺が証明してみせる。ジッチャンの名にかけて!」と事故の責任を感じて落ち込む美雪に約束。はじめは飛込みプールの悪霊の謎に挑む。
(公式ホームページ 事件ファイル 飛込プールの悪霊より抜粋)
≪感想≫
今回も中学生編。原作既読。
まずは作画のクオリティが露骨に下がった。まぁ、もともと夕方枠のアニメのせいなのか大して作画のクオリティが高い作品ではなかったが、今回はちょっと露骨。これが次回以降への余力だと信じたいが果たして……。
原作を知っているのであれこれと言いづらいところもあるが、塩水で造った二メートル四方の擬似死海ってのは実際に成り立つのかなー、というのはやっぱり想った。だってプールに二メートル四方を区切ったとしてもそこから塩水は流れ出るだろうし(まぁ、比重の問題があるからあの範囲内に停滞するのかもしれないが)、そもそも実家から大量の塩をあれほど盗まれればさすがに盗難騒ぎが起きているはずで、何食わぬ顔でプールの飛び込みしていたら即座に疑われそうなものだし、そもそもどうやって持ってきたのかとw
そこは原作の頃からのツッコミどころだった気もするるけどね。アニメ化に際して良かった点は、被害者が死ななかったことかな。確か原作だと死んじゃったんだよね。だから「こんなつもりじゃなかった。ちょっと飛び込み出来ないくらいの怪我を」って台詞が意味を持っていた(アニメ版でそんなこと言っても、はじめの計算を当然犯人も知ってて犯行に及んだはずなんだからその衝撃を考えれば「これだけの怪我をさせるつもりはなかった」というのはおかしな話)わけだし。
まぁ、エピローグとして犯人と被害者のその後がきちんと描かれているのは良かったと思う。あと、フクロウは今回別にいらなかっただろ(笑
- at 13:05
- [アニメ(放送終了):金田一少年の事件簿シリーズ]
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