金田一少年の事件簿N(ネオ) File No.03~No.04
『鬼火島殺人事件』編
≪あらすじ≫
不動総合病院で募集していた泊まり込みのアルバイトに、美雪(川口春奈)と一緒に参加することになったはじめ(山田涼介)。後輩の佐木(有岡大貴)も、はじめの夏の思い出作りの記録係としてついていくことに。仕事内容は、不動総合病院の研修医たちが参加する夏期合宿での雑用だった。
合宿に参加するのは、はじめたち3人のほか、合宿の講師を務める川崎洋三(布施博)、5人の研修医・椎名真木男(増田貴久)、加藤賢太郎(千葉雄大)、白石美穂(大野いと)、川島豊(桐山漣)、森村圭一(前野朋哉)、アルバイト主任・新谷百合(森口瑤子)、研修所の管理人・塚原伝造(品川徹)。
合宿が行われるのは伊豆の孤島・不知火島。しかし、その島は、別名・鬼火島と呼ばれ、人々の怨念が火となって現れる心霊現象・鬼火が集うと語り継がれる島だった。鬼火に取り憑かれた者は、死者の世界に連れていかれるという。ふざけながらも少し気味が悪くなる一同。
そんな中、夜、合宿恒例の肝試しを行うことに。その肝試しとは、午前0時に研修所の一室である百日紅の間のドアの鍵穴から、部屋の中を順番にのぞくというものだった。百日紅の間は、鬼火の目撃談が数多くある、いわく付きの、開かずの間。ジャンケンで負けたはじめは、一番先に鍵穴をのぞく羽目になってしまう。鍵穴をのぞいたはじめの目に信じられない光景がうつる!?
明らかになる哀しい鬼火島の過去。台風で島に閉じ込められる一同。
目の前から消えた首吊り死体。本当に鬼火の仕業なのか。
逃げ場のない極限状態の中、はたして、はじめは真実を突き止めることができるのか!?
(公式ホームページ ストーリーより抜粋)
≪感想≫
鬼火島事件編。原作未読。
前篇は事件編で後編が解決編という形で、60分に全てを押し込めるよりはずっと現実的というかしっかりと尺があるな、という印象。テレビドラマだとなかなか長編ってやりづらそうだけど、その分だけやるとしっかりしてるな、と。ただ次回予告の映像で第三の殺人や鬼火に関する壮大なネタバレをしているのはちょっと配慮がなさすぎでしょうwww
とはいえ、トリック自体はかなり面白かったと思う。梯子が消えた理由は、「梯子が消えなくてはいけない理由」ではなく「梯子があること困る理由」を考えていたので、梯子がないと触れられない椎名の遺体(実際には遺体に見せかけて生きていたわけだけど)に何か犯人につながる秘密があるんだろうなとは思っていたが、それがまさか「偽装首つり」だとは思わなかったし。
トリックに使われる小道具の多くも医者(研修医)なら使い方を知っていても不自然ではないものばかりだったのはグッド。問題はそれらを島に持ち込んで仮に天候が良く警察が乗り込んで調べられた時に言い訳が出来たのだろうか、ということだけどね(苦笑
一番怪しい人が結局犯人だった、っていうのももしかしたら珍しいパターンなのかな。
欲を言えば結局自殺未遂をした海老沢がどうなったのかが明かされないまま終わったことが不完全燃焼、かな。自殺が完結されて死んでしまっていると海老沢が起きて自分たちを殺しに来たと思わせられないのだろうが、別にそれは「海老沢の亡霊が俺たちを殺している」でも良かったので海老沢の結末を明示させるつもりがないなら自殺が完結されていても良かったのかな、と思った。そうじゃないなら、最後のエピソードで海老沢が目を覚まし事件とその犯人を知ってどう思ったかを口にさせるとか、そういうところがあるべきじゃないかな。
まぁ、不満があるとすればそれくらいかな。他は面白かった。はじめは実にはじめらしく、またドラマ版で言えばやっぱり堂本版に近い挙動も多くてなんか昔のドラマ版を知っているとニヤリとしてしまうシーンが多くて嬉しい。
- at 01:46
- [アニメ(放送終了):金田一少年の事件簿シリーズ]
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