2014 FIFAワールドカップブラジル大会 初日・二日目
- ジャンル:[スポーツ]
- テーマ:[FIFAワールドカップ]
とりあえず、開幕戦のブラジルvsクロアチアと、一次リーグ屈指の好カードと言われたスペインvsオランダは(録画だけど)見た。ほかのチリとかの試合がどうだったのか詳しく知らないので一概には言えないのかもしれないが、やっぱり逆転したチームの方が勢いがあるのかな? そんな感じの二日間だった。
ブラジル 3 - 1 クロアチア
ブラジルは地元開催だけあって強い。環境にも慣れているし、コンディションも良さそう。チームも纏まりがありそうで、一失点もオウンゴール。何より、ネイマール、オスカルといった天賦の才能を持つ若きエースがしっかり点を取った。逆転劇での勝利であることも踏まえると勝ち点3点以上に、今後の試合に弾みがつく試合だったと思う。
ネイマールのゴールはあそこしかないというピンポイントさ、オスカルも同様だがこちらはさらにタイミングを外していて凄みを感じた。
この勢いならブラジルの予選突破は堅いのかな。
あとは西村主審を始め日本審判団が開幕戦をジャッジするという名誉となったが、一方でブラジル二点目のPKには賛否や物議があるようだ。まるで誤審かのような報道がマスコミでもされていて、さらにそれを助長するような著名人のツイッターもあったようだが、明らかな誤審をしたのならいざ知らず、グレーゾーンを白か黒かをジャッジするのが審判の仕事の一つであって、西村主審はあのシーンのグレーゾーンを黒と判断しただけだ。
クロアチアはかなり批判と講義をしているようだが、あそこで白と判断していれば今度はブラジルが同様のことをしただけだろう。グレーゾーンの審判ってのはサッカーに限らずどのスポーツでも厳しいものだが、ピッチ上では審判の判断が絶対であるべきだと思う。
スペイン 1 - 5 オランダ
パスサッカーの崩壊。正直、そんな単語が脳裏を過るような試合だった。
ポゼッションを確保してパスを繋いで、相手を連動で動かして崩す。日本選手が言う「日本らしいサッカー」というものの理想というかモデルは間違いなくスペインにあったはずで、試合も観ていて(比較にはならないほど上だが)日本の上位互換だと思った。とにかくショートパスでタイミングを計り、縦パス一本でスイッチを入れるとそこからワンタッチで一気に複数の選手が連動しながら敵陣地へと攻めていく。ポゼッションを取りながらサッカーをしていて、それを利用したディフェンスも定評があって、守備力も高い。
正しく世界ランク一位のチームだった。ただ、それをうまく研究していたのがオランダだと思う。やはり前回大会決勝で延長戦の末に頂点を逃したことがあったのだろう。5バックでの守備的な布陣(まぁ、それも前線3人のタレント力あってのことだと思うが)。マークの仕方、ボールウォッチャーにならないよう徹底していた部分、スペースの埋め方などとにかく良く研究されていた。
「相手がどこだろうと自分たちのサッカーをするだけ」を実践したのがスペイン、「相手を研究して長所を潰して試合に勝つサッカーをする」を実践したのがオランダ。日本代表は前者をずっと公言してきたわけだが、それが本当に正しいのか。なんというかパスサッカーでポゼッションを保っていたはずのチームが一つの失点からガラガラと崩れていく様はまるで日本チームを観ているようで、不思議なデジャヴュ感があった(苦笑
オランダはこの調子ならまず同グループのチリ・オーストラリアに大敗するとは考えづらいのでグループ突破はほぼ確実だろう。逆にスペインは、チリには前回大会でも失点を喫している(試合自体は2-1で勝っているが)。守備崩壊ともとられそうなこの負け方で、果たして古豪チリに勝てるのか。それもただ勝つだけではダメだ。最終的な得失点差争いになってしまった時のことを考えると、この試合での得失点差-4をプラスに転じさせるだけの大量得点による勝利が求められる。それが今のスペインに可能なのか(無論残りを全勝すれば得失点差は問題ないが)。
ランキングなど試合の蓋を開けてみれば分からないとはいえ、長い間ランク一位に君臨していたスペインの敗北は一つの時代の終焉の始まり、なのだろうか。
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