地獄少女 二籠 第4話

---

＜あらすじ・ネタバレ＞
千波に「どんなことがあっても、人を怨まないで」と言われていた修一。しかし、裏切られた憤りと金が手に入らない焦りから、地獄通信へとアクセスしたのだった。あいと一目連の青い藁人形で仮契約を済ませた修一に、再び欲が出て来る。翔貴から、せめて分け前分くらいの金を搾り取ってやろう、と。

その頃、すでに修一らの身辺調査を進めていた輪入道たち。一目連はターゲットである翔貴の最悪の人となりを知り、仮契約の際に藁人形化しているため、輪入道と骨女で調べることに。骨女は、ナースとしてどうも脳に異常があるような検査を多くしている千波の周囲に張り付くが、そこで奇妙な童女・きくりを目撃し、さらに行動を意図的にも思える感じで妨害される。そして、きくりはどうやったかは不明だったが、気がつけば千波に、自分の娘だと偽の記憶を植え付けていた。

修一は、翔貴を呼び出す。夕方までに金を用意しろ、と強気に出る修一だったが、翔貴はその上を行く。修一の弱点である妻・千波に、修一のしたことをあたかも全て修一がしたように暴露したのだ。絶望に打ちひしがれる修一。その時、千波を頭痛が襲う。ナースコールを！　と求める修一に、翔貴は自分の保身のための確約を取り付けようとする。その行為に、とうとう修一は藁人形のヒモを解いた。


顔を自慢とし、顔と話術で売るホスト。地獄へ行く手前で、翔貴はその顔を失う。







「いっぺん、死んでみる？」







翔貴の精神は破綻した。自慢の顔を失ったのだ。どこまでも手がもぐりこむ、虚無の顔となった翔貴は壊れたまま地獄へと流された。

翔貴は地獄に流された。修一は、借金を返し、千波が退院出来るようになったら自首すると心に決める。そして、何とか一命を取り留めた千波が再び目を覚ました時、まるで告げられた真実を否定するかのように、修一のことを全て忘れ、そして植えつけられた偽の記憶に依存していた。

その頃、実はきくりはあいの知り合いのようだった。自ら縫った巾着袋をプレゼントするあいだったが、それはきくりが遊び半分で千切られてしまった。


＜感想＞
新キャラ・きくり。と言うか、この子、怖すぎなんですけど(((( ;ﾟДﾟ))))ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ　なんですか、あの目。やたら怖い。むしろ、地獄へ流すシーンよりも、この子の方がよっぽど怖かった。

そのきまり。どうやらあいとあいの祖母は知っていて、輪入道たちは知らないみたいですね。そうなるとあいの血縁者？
仮に、あいと同等の存在か、あるいは輪入道たちに近い存在かとして、おそらく何かしらの能力を持っている。以前からあいのライバル、地獄童女などと仮呼称されてきましたが、どうやら違うっぽい。むしろ、記憶操作能力を持つ輪入道たちに近い存在なのかも。

きまりに誰かが命令しているとは考えづらいので、おそらく本能による自発的なもの。目的は、特定の人間を地獄に流した契約者に対する、死後の地獄行き以上の罰を与えること、と考えるのが今のところは妥当か？　人を間接的に殺させたと言う罪を、死後ではなく生前から償え、と言う意味でしょうかね？

さて、今回のお話。もちろん、一目連が言ったように翔貴は「最悪な男」なわけですが、修一もどっこいどっこいでしょう。変な見栄を張り、自分で自分の首を絞めるような真似をして、残された結果は失ったものを実感するだけ。結局、今回はどちらにも感情移入できず、単にきくりが怖いと言う印象の方が強い。それだけ、どっちもやってることが幼稚と言うこと。犯罪を犯してはいるけれど、それも含めて全て自分の虚勢と見栄と欲望のためだけに行動している、精神年齢の低い似たもの同士。今回も割と、依頼人も救われない結果になったけど、予想していたよりは鬱にはならなかったし。

妻・千波に関しては……同情出来るはずなのに、出来なかった。いや、なんか奇麗事言われているような気がして。おそらく、千波は脳に関する何らかの病気……詳しくは無いですが、MRI（CT?）のスキャン結果をチラリと映された限りでは腫瘍な感じですね。

ちなみに今回は、だいぶ尺を依頼人たちに取られたため、地獄流しの前のお仕置きは、(´･ω･`)ｼｮﾎﾞｰﾝな内容でした。もうちょっと盛り上がる内容になるかな、と思ったのですが。

次回は「地獄への暴走」。ちょっとだけ、地獄流しと言うそのものに対する質が低下していくような……。


＜MVC＞
輪入道
「欲を出すから」
そう、全ては欲。人なら誰もがその魅惑に取り付かれてしまう言葉と存在ですね。それでも、ある程度、抑えられるか否か、それできっと決まることも多々あるんでしょうね。そんなことを思いました。


＜TB先　参照リンク（URLアルファベット順）＞
・http://blog.livedoor.jp/kabekabe123/archives/50779736.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50659377.html
・http://blog.livedoor.jp/kuma_road51/archives/50804902.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50449321.html
・http://blog.livedoor.jp/poohreeter55/archives/50743180.html
・http://blog.livedoor.jp/radical_weapon/archives/50748616.html
・http://chalcograhie.blog21.fc2.com/blog-entry-1783.html
・http://firelife.blog55.fc2.com/blog-entry-363.html
・http://futarinoneko.blog61.fc2.com/blog-entry-386.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-311.html
・http://penpen-shogi.moe-nifty.com/sasayaki/2006/10/post_035f.html
・http://raitoningu.at.webry.info/200610/article_38.html
・http://rincolu.blog15.fc2.com/blog-entry-948.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2006/10/post_22fb.html
・http://yuima.blog6.fc2.com/blog-entry-600.html