キャプテン・アース 第4話
『遊星歯車装置の強襲』
≪あらすじ≫
キルトガング・アルビオンの正体はテッペイだった……。隔離されたテッペイの身を案じ、彼のもとを訪れるダイチ。不安を隠せないテッペイに、ダイチは「テッペイはテッペイだろ」と伝えるのだった。一方、アルビオンの出現は遊星歯車装置の2人にも衝撃を与えていた。グローブの基地を急襲したアマラたちは、テッペイの身柄を奪おうと試みる。その前に立ちはだかったのはダイチ、そして彼の手のなかで光り輝くライブラスターだった。
(公式ホームページ STORY 4話より抜粋)
≪感想≫
◆4話にしてボロが出た? -チグハグキャラ配置と展開-
他の方が今回の話をどう捉えているかは分からないが、私からするとこのように見えた。
まずはキャラクター配置。すでに3話までで地球側も一枚岩ではないことが明らかになっている。その下火が今後の展開のカギになるのだろう。そうした中で、日野リタの存在は必要だったのかと思ってしまった。
結論から言えば、要するに「Globe」vs「キルトガング(遊星歯車装置)」vs「箱舟派」という三つ巴がすでに分かっている状況で、さらにGlobe内部を不和にするような日野リタの存在はさらに勢力を細分化させてしまい、物語として分かり辛くする一因にしないか、ということ。
無論、リタの言っていることは正論だし、どんな組織であれ個人個人の集合体である以上、異論・反論を唱える者だっている。また、それぞれの目的によって大きな組織も小さな派閥に分かれて行くのもリアルと言えばリアルだろう。
ただ、それがアニメ(それもロボットアニメというエンターテイメント性の高いジャンル)に置いて必要だったのだろうか。
今後日野リタというキャラクターが何をするかは分からない。4話でいきなり苦言を呈していて(苦言を呈する場面はもっと前からあった気がするので唐突な感じもした)、このまま不満を感じて裏切るのか、それとももともと箱舟派のスパイなのか。あるいは今回だけそう見えて実は何もしない脇役のまま終わるのか。
どうやら2クールもあるようなのでいろいろとバリエーションを持たせたい気持ちも分からないでもないが、どちらにせよ、あまり複雑にするのはどうなのかと思ったし、私はもっとシンプルに三つ巴で良かったように感じた。
次は機動兵器の存在だ。キルトガングはそもそも機械生命体。そんな彼らがさらに機動兵器に乗る、というのは面白いギャップではあるが、あまりに唐突過ぎる感じは否めない。そもそもあの機動兵器はどこから調達したのか、自分たちのものならそもそもどうやって運んで来たのか、などいろいろすっ飛ばし過ぎていてテンポが良いことを通り越して、あまりに展開が雑過ぎる。
月の裏側にいたはずの彼らが地球に着た方法も、まぁ近いうちに明らかにはなるのだろうが、あっさり地球に来てしまっていて「奴ら(キルトガング)が地球に来たら私たちは終わりだ」と常々言っていたGlobe側の言い分が4話目にしてだいぶ軽くなってしまった。
これもシンプルにロボットはアースエンジンとキルトガングだけではいけなかったのだろうか。
最終的に見どころらしい見どころはやっぱりダイチがテッペイを「仲間だ」といってライブラスターで迎撃したシーンだけ。それも二番煎じなので真新しい感じが薄い。
先に挙げた機動兵器の戦闘シーン、アカリによるハッキングバトルなど他にも見どころになりそうなところはあったはずなのだが尺が足りなかったのか全てにおいて演出が粗くて見どころと呼ぶには物足りずに終わった。
結局、リタの存在、キルトガングの機動兵器の存在を通してスタッフがどういう風にしたかったのかが分からないというか、意味を理解出来ない。下手に複雑化させても作品にとって良いところなんて、よほどその複雑化させた状況や設定を上手く使えない限りはメリットなどない。
それを上手く使う自信がスタッフにあるのか、それとも場当たり的なのか……不安が多く募る4話だった。
次回『星空の絵本』。
≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順)≫
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
現在、nifty系、so-net系はほぼ全滅。livedoorは調子がいいと送れます。
・http://craft89.blog105.fc2.com/blog-entry-979.html
・http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-10106.html
・http://hienkyaku.blog50.fc2.com/blog-entry-3663.html
・http://irizasama.blog95.fc2.com/blog-entry-1385.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-5591.html
・http://nanohana0103.blog.fc2.com/blog-entry-1816.html
・http://nobufu.blog.fc2.com/blog-entry-482.html
・http://seigenjikan.blog2.fc2.com/blog-entry-3173.html
・http://shibauma.blog94.fc2.com/blog-entry-658.html
・http://tiwaha.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/tokyomx42704-e7.html
・http://yadobeya.blog.fc2.com/blog-entry-683.html
・http://ylupin.blog57.fc2.com/blog-entry-8614.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
Web拍手に頂いたコメントは後日『Web拍手レス』にてお返事させていただきます。
NoTitle
アマラとモコについては、初登場の直前に描かれているのがマクベス・エンタープライゼス社ですので、彼ら自身は元々地球にいるのだと思います。
テッペイがアルビオンを動かしたように、地球からマシングッドフェローを使用して月の「キルトガングとしての本体」を動かしているということなのじゃないかなと。こう考えると、「地球に来たら終わり」というのはあくまで本体が来た時の話だと解釈できます。もっとも、具体的にどう終わりだとダイチや西久保司令が認識しているのかは1話からさっぱり分からないんですけど。