ガンダムビルドファイターズ 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ガンダムビルドファイターズ]
時は近未来。
アニメ作品『機動戦士ガンダム』のプラスチックモデル
――通称『ガンプラ』が1980年代に一大ブームメントを起こしてから早幾年。
今、第2次ガンプラブームと呼ぶべき、新たな波が世界を席巻していた。
その人気を牽引しているのが、『ガンプラバトル』の存在である。
仮想空間のCGなどではなく、製作したガンプラそのものを操って戦うという、
画期的なバトルシステムの登場により、その人気は拡大、
毎年、ガンプラバトル世界大会が開催されるまでに至っている。
本編の主人公、イオリ・セイも、ガンプラを愛し、ガンプラバトル世界大会への出場を夢見る、
若きガンプラビルダー(製作者)である。
模型店の一人息子ということもあり、高いガンプラ製作能力を持つ彼だが、
バトルの操縦には疎く、大会に出場しても初戦敗退を続けていた。
そんな彼が、卓越したガンプラ操縦技術を持つ謎の少年、レイジと出会い、
コンビを組んで世界大会に挑む!
ガンプラビルダー、セイ。
ガンプラファイター、レイジ。
セイが作って、レイジが戦う。
彼らが噂の、ビルドファイターズ!
目指すは、ガンプラバトル世界大会への出場――その優勝だ!
(公式HP ストーリーより抜粋)
そんな『ガンダムビルドファイターズ』の私の評価ですが...
A+
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
ガンダムビルドファイターズ 総評
放映日:2013年10月~2014年03月(全25話)
私が視聴した放映局:テレビ東京
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:B
中盤でのリカルド戦が、正直ピークだった感じは否めない。まぁ、最終話だけはなんとか盛り返したと思うんだけどね。途中から粒子頼みのストーリーになったのは、下手に『00』っぽくなって勿体ない。粒子云々ではなく、ガンプラバトルの方にバランスを取って欲しかった。
演出 評価:A
数々のガンダムやモビルスーツがガンプラとして動くシーンは、往年のファンとしては今の作画として観れるのが嬉しかった。しかも、映像化されていないEx-Sやクロスボーンなどが動くシーンは本当に圧巻。バトルシーンも素晴らしいものが揃っていた。
本当はS評価としたいところだが、そこに届かなかったのは中盤以降、決め技が毎回ビルドナックルで固定してしまってガンプラバトルというより勇者シリーズのようになってしまっていた点。
作画 評価:S
やはりガンプラの描写レベルの高さは凄い。同じシリーズの作品ではなく、シリーズが違えばデザイナーが違うのでオーラや雰囲気も違う中でそれぞれのシリーズの特徴をよく活かしていた。
CAST 評価:S
割と知名度でキャスティングされたようなものもないわけではなかったが、主演は本当に声の印象で選ばれたのだなと思うくらいぴったりで、さらに叫ぶシーンが多い中でも違和感がなかった。
OP/ED/BGM 評価:S
OP楽曲は演出含めて完璧だった。EDは後期EDは最後まで合わないなぁ、という感じがぬぐえなかったが。
総合 評価:A+
内訳:S評価(5点)×3+A評価(4点)×1+B評価(3点)×1=A+(4.4点)
この評価が良いか悪いかは微妙なところだが、個人的にはとても楽しませてもらった半年間だった。客観的な部分も含めて数値化して評価をするとこの数値になっちゃうんだけどね。
最終話の記事でも書いたように、この作品の最大の功績は「作品の垣根を越えたガンプラバトルと、それを可能にした幸福で明るく楽しい世界観」だと思う。ガンダムであってもシリアスである必要はない。明るく楽しく、みんなが幸せな世界観を最後まで描けたことこそが、数多くある『ガンダム』シリーズの中でも異彩を放つこの作品の功績だろう。
続編に関しては、あって欲しい気持ちが半分、そうでない気持ちが半分が正直なところだ。このガンプラバトルを、もっといろいろな作品で(特に版権の都合で参戦出来なかった『00』2ndと劇場版、『AGE』、『UC』)さらに見てみたいという気持ちもあるし、「二人だから出来た」というセイとレイジの二人の友情ストーリーの続きも観たい(約束もしているし)。
しかし、その一方で最終話でセイがああいう形で独り立ちしてしまったため、続編があるのは野暮なのではないか、とも思ってしまう。そのくらい、あの終わり方は実は続編を期待させるというものよりも、作品を終わらせるという意味合いが強かったように感じずにはいられない。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 レイジ
明るく前向きな彼のキャラクター性は、ガンダムシリーズの主人公として異彩を放っていた。まぁ、そういう主人公がいないかといえばいるんだけど、彼の前向きさはこの作品の根幹の一つだったと思う。
2位 イオリ・セイ
「二人だから出来る、二人だから出来た」という部分をきっとセイなら大切にしてくれると思う。約束もあるが、彼なら「自分のガンプラは自分で扱うよりも他人に触れられるよりもレイジに操縦して欲しい」と、そういう友情が続いてくれると信じている。
3位 ユウキ・タツヤ
ユウキ・タツヤとして、三代目メイジン・カワグチとして最後までライバルキャラであり続けたのはある意味でガンダムシリーズの伝統か。こんな世界だからこそライバルの彼もまた清々しいほどの好青年であり続けられたのだと思う。続編があった時にもその爽やかさと聡明さを失わないでほしい。
- at 00:42
- [アニメ(放送終了):ガンダムビルドファイターズ]
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