ウィッチクラフトワークス 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ウィッチクラフトワークス]
私立冬月高等学校に通うごくごく平凡な男子学生、多華宮仄。普段は目立たない存在であったが、学園一のマドンナでクラスメイトの火々里綾火とは不思議な縁があり、それがもとで彼女の親衛隊から怒りを買っていた。不運を嘆く彼に追い打ちをかけるかのように、突如として空から落下してきた冬月高校の校舎……! 「まだ女の子と手をつないだ事もないのに……」――絶望に包まれる仄を救ったのは、魔女の姿をした綾火であった。
(公式HP ストーリー 第1話より抜粋)
そんな『ウィッチクラフトワークス』の私の評価ですが...
A
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
ウィッチクラフトワークス 総評
放映日:2014年01月~2014年03月(全12話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:C
大きな減点ポイントは主に二つ。
一つ目は、終始感想でも指摘したように主人公・多華宮仄のご都合主義的な言動の多さをアニメ化において修正出来なかったこと。まぁ、これが原作通りなのか、アニメ用に尺を切り詰めた結果としてご都合主義みたいに見えたのかは分からないが、どちらにせよ視聴者として彼の言動に共感も感情移入も肩入れも出来なかった。
もう一つは終盤にかけての展開。一筋縄ではいかないところは工夫があったものの、このアニメ作品の最大の魅力だった綾火の炎を使ったバトルシーンがほぼない状態は勿体ない。終盤は大剣持ち出して戦ったり膝蹴りで敵のウィッチを一撃で倒したりと、ウィッチ(魔女)というよりは、ただの戦士って感じだったし。
演出 評価:A
とにかく炎を使った魔法の演出と使い方が巧い。正直、これと作画の綺麗さだけで最後まで観たようなものだ。似たようなところでは魔法の演出もかなり出来が良い。もちろん使う魔法によって若干のクオリティの差はあるのだけど、全体的にとても素晴らしいものが揃っていた。
Sではないのはキャラの内面描写の不足かな。主にやはり仄の、ということに尽きるのだけど。綾火は中学時代の回想シーンの出来が秀逸だったんだけどね。
作画 評価:S
綾火の異常な巨乳っぷりは個人的にはあまりにフィクション過ぎて好みではないのだけど、まぁそれを差し引いても作画のレベルはかなり高い。
特に魔法の描き込みや、それによって破壊された街並み、あるいは魔法に関係する施設や都市の独特の色彩による描写は今期随一といっても過言ではない(私も別に全部のアニメ観てるわけじゃないけど)。
CAST 評価:S
綾火役の瀬戸さん、霞役の茅野さんの演技幅の広さというかこの作品でさらに「こんなキャラも出来る」というのを示しつつ、KMM団を若手で、主に大人キャラを中心には能登さんや川澄さん、沢城さんなどベテラン勢で固めるなど全体的にバランスが良い。脇をしっかり固め、中堅がのびのびとやりつつ、若手も育つ、みたいな。
主役の仄を演じた小林さんも良かったと思う。個人的には小林さんが仄をどう想っていたのか、率直なところを聞きたいけどねw
OP/ED/BGM 評価:A
疾走感のあるOPと遊び心のあるEDという組み合わせが良い。特にEDは良かった。これで作品としてEDで余韻を楽しむタイプのアニメだったら邪魔にしかならないが、そこは巧く監督や構成が区切ったというところか。EDは楽曲だけでなく、演出も良かった。
総合 評価:A
内訳:S評価(5点)×2+A評価(4点)×2+C評価(2点)×1=A(4.0点)
全体としてはとてもバランスのとれたアニメだったと思う。バトルあり、それなりのシリアスあり、ラブコメ要素もあり、サブキャラも魅力的で、敵は策を講じてきたりと。
原作がどうなのかは分からないが、その辺りの感覚が監督やマネジメントをした方のバランス能力というかバランサーとしての調整具合が良かったのだろう。
それに加えて作画の良さがあったので、普通に良作と呼べる。
なので惜しいのは、こういった要素の中で唯一平均以下というか足を大きく引っ張った主人公の存在だ。原作がある作品だからたぶん原作通りの言動なのだとは思うのだが、正直、イライラ感しか覚えなかった。強いて良かった点を挙げれば11話での彼の言動は比較的まともだった、ということくらいか。
主人公がもっと真っ当で視聴者が共感なり感情移入なりが出来るキャラなら秀作くらいには間違いなくなったと思うだけに勿体ない。
原作ストックもないようだしね……。まぁ、そうは言いつつ夏発売の原作コミックス第七巻にはオリジナルDVDが付くらしいけど。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 火々里綾火
チートの如き強さと、仄への一途な想い。正直彼女の巨乳なりなんなりといった外観・見た目よりもずっとこういった要素の方が魅力的だった。
過去回想での彼女の努力や想いもグッド。
2位 倉石たんぽぽ
まぁ彼女を含めての五人組の良さってのがアニメでの良さなんじゃないかな、と。愛されるやられ役というか、雑魚キャラがいるってとても大切なことなんだって実感した。
3位 エヴァーミリオン
3位は正直なしに等しいんだけど、敢えてあげれば彼女かなぁ。とにかく正論を言える彼女が良かった。出来ればその正論をもっと仄に実感させ学ばせて欲しかったがw
- at 01:28
- [アニメ(放送終了):ウィッチクラフトワークス]
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