ガンダムビルドファイターズ 第23話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ガンダムビルドファイターズ]
『ガンプラ・イヴ』
≪あらすじ≫
いよいよガンプラバトル世界大会も佳境を迎えた。決勝進出を決めたのはイオリ・セイ&レイジ組と、特別枠の三代目メイジン・カワグチことユウキ・タツヤ。彼らからすれば奇しくも因縁のライバル同士の対決となった。
決勝戦一週間前、大会会場は「前夜祭」と称してのお祭り騒ぎ。
スタービルドストライクの調整を前に「骨休めも必要」とセイたちもお祭り会場へと足を運ぶ。そこにはこれまで戦ってきたファイターや多くの絆で結ばれた人たちが、彼らの決勝の戦いを見届けようと続々と集結していた。
そんな時、セイたちは「メイジン」ではないユウキ・タツヤと会場で再会する。タツヤは「自分がガンプラの楽しさに気付かせてくれたのは、セイ君の父親なんだ」と告白。二代目の勝利至上主義ではなく初代メイジンの楽しむガンプラ道をまい進すると決めたタツヤは、「素晴らしいガンプラバトルをしよう、世界中の人にガンプラの素晴らしさが伝わるように」と二人に告げた。
そしていよいよ決勝戦。しかし、そこに姿を見せたタツヤは様子がおかしく――
≪感想≫
カ ー ニ バ ル
しかし、後味は……
まさに歴代ガンダムのカーニバルという具合。ファイティングスーツ姿のレインだったり、ハマーン様とミネバ様だったりというメジャーなところはもちろん、ウッソが親子でガンプラ作っていたり、0080の三人のシーンだったり、00のクリスたちがいたりと本来の作品では不幸や悲劇のキャラクターたちが平和そうにガンダムに触れて楽しんでいる姿を観るのは感慨深い。
本来ではあり得ない、IFですら考えられない光景。それをアニメとして、地上波として、公式として出来てしまうのがこの『ガンダムBF』の本当の姿なのかもしれない。これはもうパロディネタではないのだ。パロディでありながら、その概念を超越した「救済」。「救済」というのは大げさな言い方なのかもしれないが、本来の作品のような戦争観をテーマにした部分から離れつつ、それでも『ガンダム』という大枠の中にあるからこそ出来ることであり、本来の作品の中では不幸な彼らが笑顔で楽しんでいる姿は胸を打つ。
タツヤが目指す「楽しむガンプラ」という意味も込められているのかもしれないが、そういう部分含めて「ガンプラ」が、そして『ガンダム』シリーズという作品もまた、こういう作り方をすればこういう楽しみ方が出来るのだという証明になったのだろう。
思えば脚本家の黒田さんは『00』の劇場版でも宇宙生物vsガンダムということをやってのけたわけで(もちろん、実際には監督の水島さん始め多くのスタッフで『劇場版00』は出来たのだけど)、『00』に続いて新しいガンダム作品の在り方を提示できたのは、そう遠くない将来、ガンダムシリーズにおける功績となり得るのかもしれない。
っていうか、フェニーチェリナーシタが
カッコ良過ぎるw
やっぱウイング系は変形してナンボだよ、うん。で、MGリナーシタの発売はいつですかね?(笑
とはいえ、最後のダークマターはこうきたか、という感じで中盤までのタツヤの想いを知ってしまった分だけ後味が悪い。もちろん、ストーリーとしては良く出来ている。タツヤを洗脳するための布石は、アイラとエンボディという存在があったわけだし、突発的なものではなかった。作品の最終回として強大なラスボスとして、洗脳され「楽しむガンプラ」ではなく「勝つためのガンプラ」をするタツヤ(メイジン・カワグチ)はセイやレイジにとって最大の障壁であり障害になるに違いないし、何より最終回を前にもうひと波乱起こす必要もあったのだろう。
しかし、ここまでする必要があったのかは首を捻る。
ことごとく主催者サイドの水をさす行為はこの作品の後味を悪くしている。もちろん、それはこの回だけを観た話であって、もしかしたら最終回まで通して見ればそうでもないのかもしれないが……。
ここまで来たら会長も、あの秘書も、フラナガン機関のあの男もかなりの報いを受けてもらわないと視聴者としてスッキリしないのではないか。そして、そういう展開になった時に「ガンプラは楽しむもの」というものをテーマとして視聴者に伝えられるのか。
この先の展開を予想するなら、アイラの時のように精神世界でタツヤの心に語りかけ、ガンプラの楽しさを伝えるための心を取り戻して洗脳を振りほどくということがまず考えられる。しかしこれは二番煎じでイマイチだと思うし、じゃあどうするのかと問われると正直分からない。
リカルドのフェニーチェリターナ、マオのクロスボーン改造型、アイラのミス・サザビー、そしてこれまでセイたちのライバルだったり、前回大会の実力者だったりが集まっており、最後は何らかの形でダークマターを倒した後に裏ボスがいて、それを『Gガン』みたいにみんなで倒すとかそんな感じか。しかし、もしそうなるのならなおのことタツヤを洗脳した意義が見えなくなる気もする(そのラストがあることとタツヤを洗脳することは今のところ直結しない)。
アニメのストーリーとしてはテンプレというか王道の組み方ではあるものの、この作品のテーマであろう「ガンプラを楽しむ」ことをこの先どう伝えるように物語を紡ぐのか。脚本家やスタッフは自らハードルを上げ過ぎてしまった感じもあるが、果たしてどうなるのか……。
次回『ダークマター』。
14/03/11 21:00追記:どうやらキャストである藤井美波さんのツイッター(?)で、この世界ではガンダム世界のキャラたちが幸せに暮らしている世界、ということらしいですね。自分の願いや考察が当たっていたことよりも、本当にそういう幸福な世界だということに感謝。
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- at 00:22
- [アニメ(放送終了):ガンダムビルドファイターズ]
- TB(14) |
- CO(2)
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まぁ器量の小さい金色さんも生きてるって事なんですけどね(笑)
ところで、最初の方全く見てないので主人公組の設定が分かんないんですが、別の世界から来た云々って事実なんです?いや、ほらwiki見たら分かることですが面倒く……同志Tの小粋に纏めた考察が聴きたいじゃない?(キラボイス)