鬼灯の冷徹 第6話
『「地獄アイドル ピーチ・マキ」「右腕のブルース」』
≪あらすじ≫
「地獄アイドル ピーチ・マキ」
地獄アイドル、ピーチ・マキ。
桃源郷の仙桃農園での「仙桃キャンペーン」のグラビア撮影を終えたマキをねぎらうように、甘い声が近づいてくる。
いつもの調子でやってきた白澤、仙桃を渡しながらマキの手を握ると、これまたいつもの調子で口説きだす。
その様子を伺うように、頭上の枝影に潜む怪しい影。
清純派で売るマキのスキャンダルを狙って、ゴシップ記者のカメラのシャッターが今切られる!
「右腕のブルース」
悪魔暦十万二千十四年。
EU地獄から、サタン王の右腕が日本地獄に到着した。
彼の名は、蠅の王と書いてベルゼブブ。
エリート中のエリート、高級官僚にも関わらず、一般人と同じ対応をされ屈辱に震えていた。
しかも地獄飛行場の危険物検査機を通り抜けることも出来ず、いぶかしむ鬼灯に、
胃液が毒物だと申告すると、バケツに全部吐けとまで言われてしまい…
耐えきれなくなったベルゼブブは思わず…
(公式HP ストーリー 第6話より抜粋)
≪感想≫
◆芸能人はイメージを売るもの
今回はAパート、Bパートともに馬鹿げた話だったのでちょっと書くネタにも困ったのだが、まさかBパートで書くわけにもいかなかったのでAパートでw
さて、このAパートで鬼灯が地獄のアイドルを発見するシーンがある。いや、彼がというよりも、彼が乗った電車の乗客全員が気づくくらいの、あり得ない変装をしていたのだが。
しかし、これも視点を変えれば彼女が立派にアイドルをしている証拠ではないだろうか。
アイドルとは「idol」と書く。単語の意味は「偶像」という意味がある。つまるところ、私たちがそれを頭で理解しているかどうかはともかく、本質としてアイドル――強いてはテレビなどの向こう側にある芸能界を生きる芸能人たちは「造られた偶像(アイドル)」であることを本能として感じとっているはずなのだ。
だから、時にアイドルや芸能人の過激発言や恋愛スキャンダルにファンはおろか、ファンですらない一般人ですらワイドショーで報道されるそれを観て一喜一憂してしまう。
それは、私たちがその芸能人の私人としての姿を求めていない、ということだ。私たちが求めているのは、私たちが求めている姿を演じている芸能人なのだから。
逆に芸能人たちもそれを理解していないと、たぶんあの世界の表舞台では生き残ってはいけない(横道で細々と生き続けるのは出来るかもしれないが)。自分がどんなイメージ戦略で売られているか、を理解していないといけないというべきかもしれない。
それが出来ていないアイドルや、まぁ私を含めてこのBlogを読んで下さる人に分かりやすく言えば声優なんかはまずファンやユーザーである私たち消費者から嫌われ、消費者に嫌われるから業界人も使いたがらず結果として干されたり、その状況を打開しようとめちゃくちゃなことをしてSNSが炎上したりする……誰のこととは言わないがw
だいぶ話が脱線してしまったものの、そういう観点から鬼灯がピーチを発見したシーンに戻ろう。彼女はこれでもかというほどの桃推しだった。あの鬼灯をして「そんなに桃推しなのは桃太郎さんくらいだと思っていた」と言わせるほどだ。
しかしだ。
しかしである、彼女の名前や芸能人であることを考えれば彼女は電車移動の際も自らのイメージを決して崩さなかったということだ。一方で、マスメディアの猫又に対してはかなり嫌味な態度を取っており、とても「清純派」で売っているとは思えないほどだった彼女が、外を出歩き、人目に触れる場所ではイメージでもある「桃」をこれでもかと取り入れ、自身のキャラクターを理解しているかのような姿で立ち振る舞う。
まさに彼女こそが、芸能人やアイドルとして見習うべき姿なのかもしれない……。
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