[再]新機動戦記ガンダムW 第5話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
『リリーナの秘密』
≪あらすじ≫
リリーナを伴って宇宙コロニーに訪れたドーリアン外務次官。
護衛として配備されたスペシャルズのレディ・アン特佐は、密かに計画をしていたドーリアン外務次官暗殺のため会場を爆撃。偶然にもその場に居合わせたリリーナは、今際のドーリアンから自分は実の娘ではなく、崩壊した国家の王女リリーナ・ピースクラフトであることを知らされる。
そして彼女は、地下組織のアジトで反OZ勢力のドクターJから、ヒイロの正体をも聞かされる。
実は、ヒイロはOZ消滅のために地球へ降下してきたエージェントだった。そして、"ヒイロ"というのも彼の名ではなく、かつて宇宙コロニーをまとめ上げた伝説の指導者、ヒイロ・ユイから取られたコードネームだったのだ。
結局、事件の背景にあるレディ・アンの姿は表沙汰になることもなく、コロニー側のテロ行動という形で伝えられてしまう。
(公式HP TVSeries Story 第5話より抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
リリーナの正体と、そこと関係性を持つゼクスの存在というのが肝だった今回。そこにドクターJが登場することによってリリーナはヒイロの情報を得て、次回に繋がっていくわけだ。
まずはドクターJ。彼の異様な風貌も、マッドサイエンティストとしてのイメージの具現化なのだと思うと納得出来るところではある。また、彼がリリーナを助けたことも、リリーナがピースクラフトの血を受け継ぐ者だと知っていたのであれば、続編『FT』でのことも踏まえると改めて納得出来るシーンだ(まぁ、当然ながらそうなるように続編で過去パートを書いているはずなので、そうでなければ困るのだが)。
マニアックな視点で幾つか書かせてもらえば、今回ヒイロがウイングガンダムで襲撃する直前のシーンは注目ポイントの一つ。このシーンではリーオーのメインカメラにカバーがかかっていて、それが開くという極めて貴重なシーンが描かれている。もしかしたら、このカバー開閉が見られるのはここだけかも。
まぁ、そんなシーンながら全体的に作画がイマイチなのは勿体ないところではあるけどね(苦笑 その分、次回予告からも分かるように次回のウイングガンダムとヒイロはかなりイケメンとして描かれている。
そういえば、シェンロンガンダムが敵の母艦に張り付いたシーンがあった。結局、このシーンが何を意味するのかは次回以降を待たないといけないわけだが、幾つか疑問もあるだろう。
まず、シェンロンガンダムが張り付きながら敵空母がそれを感知していない点。これはここまで数度描かれているように、ガンダムに用いられている「ガンダニュウム合金」というのは実は既存のレーダーにおける金属探知機に引っ掛からないという特性を持っている。つまり、これによって装甲はおろか内部フレームも造られているガンダムでは、ガンダニュウム合金以外の金属というのはコックピット部位やセンサー・カメラ類など極めてごく一部に限られるため、金属探知機に反応しない、あるいは極めて微細な反応しか示さないのである。
またガンダニュウム合金はセンサーによるレーダー波などを吸収する特性があるため、金属探知機に限らず各種センサーの反応感度もかなり鈍い。レーダーというのは、発した電磁波の「反射」を計測するセンサーなのでそれを「吸収」されてしまうと反射による観測が出来ない、という仕組みだ。
これに独自の強力なステルスシステムやステルス塗料を用いるガンダムデスサイズは、レーダーはおろかメインカメラによってCG処理されるコックピット内部に姿すら映らない場合すらあるというわけだ。
さて、話はそれてしまったが先のシェンロンガンダムのシーン、五飛はどうやって空母に乗り込んだんだろうね? いや、もっといえば「どうやってコックピットから出た」んだろうね?
だってハッチを開ければ当然そこに海水が流れ込んで来る。海水が流れ込んできても、もちろん五飛は問題ないだろうが、操縦桿や各種コンソールがあるコックピットが海水で浸水するのは当然シェンロンガンダムの「脳」とでもいうべき中枢機能がマヒすることになると思うのだが……。
まさか、ガンダムはコックピット内部すらガンダニュウム合金製で防水加工も完璧なのか(; ・`д・´)ナン、ダト
次回『パーティ・ナイト』。 前半戦におけるウイングとヒイロの見せ場。
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