ストライク・ザ・ブラッド 第17話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ストライク・ザ・ブラッド]
『観測者たちの宴篇II』
≪あらすじ≫
記憶と魔力を奪われてしまった“空戟の魔女”こと南宮那月。監獄結界から脱出が出来た、凶悪な魔道犯罪者たちは完全なる脱獄と恨みつらみを晴らすため、幼児化した那月を執拗に狙う。
そんな彼らよりも一足先に那月を見つけ保護したい古城たち。優麻は容体が安定したものの、逆にこれ以上の劇的な回復は望めない。彼女を救うためにも那月を保護し力を回復させなければならない古城は、ハロウィンパーティのテレビ中継に、浅葱と一緒に映る那月に良く似た幼女を発見する。
一方、仙都木阿夜は那月そのものを囮にし、監獄結界に囚われた犯罪者たちの目をそらしている間に、新たな――いな、本来の目的のために行動を開始していた――。
≪感想≫
あんまりこういう見方は良くないのかもしれないけど、炎の演出においてはやっぱり『ウィッチクラフトワークス』の方が上だな、と観てたのが正直なところ。
感想を書いていると良く「どうして他の作品と比較するのか」という記事を見かけたり、あるいは私の記事にコメントを頂いたりするのだが、逆に「どうして比較して観てはいけないのか」と私は思ってしまう。
もちろん、それが出来るのはある程度同じ「土台」の作品同士の話だ。例えば、私がよく目にするのは「『ZERO(ufo版)』は良い。それに比べて『Fate(DEEN版)』は~」みたいなのは、ダメだ。作品は類似しているが、放映された年月が圧倒的に違う。その間の技術進歩や業界の環境・事情を考えれば、比較することがナンセンスだ(まぁ、映像を一切合財無視してストーリーオンリーで比較するならまだしも)。
同じ時期、似たようなジャンル以外で比較するなら、そこにはよほどの意図がないとダメだとは思う。なので『ストブラ』は『ウィッチ~』と比較しちゃうんだよね。今まではそんなことってあんまりなかった。むしろ作られた時期がもっと前の、初期のアニメ版『禁書』と比べてしまうことが多かった。それはこの作品の作画ではなく、そういったものが一切関係ない「設定」の部分が『禁書』と似ていたからだ。加えて戦闘シーンでも、『ウイッチ~』と比べても『ストブラ』がどちらかというと召喚だったり、雪菜のような格闘技だったりがメインだったから。
でも、今回は「炎」が出てきちゃったからね。
炎が持つ熱量に対する解釈というか、物理的な展開は良く出来ていたと思うけど、「炎」を扱い、さらに監獄結界に入れられるほどの犯罪者にしては迫力が足りない。今までなら「迫力が足りない」とは感じなかったかもしれないけど、そこは『ウィッチ~』が炎の持つ迫力や力強さ・エネルギッシュを上手く演出出来てしまっているからなのだろう。
話がそれてしまったが、比較して観るというのは悪いことではない。もちろんAとBという二つを比較する以上、そこに優劣の差がつく。しかし、それが悪いことなのだろうか。Aという作品を作っている人も、Bという作品を作っている人も「自分の作ったアニメこそ面白く今期の覇権を握れる!」と信じて作品を作っているのではないか。いや、そうじゃなかったらごめんなさい、だけどさw
まぁ、覇権を取る取らないはともかくとしても、より良いクオリティを目指して作っているのは間違いないだろう。なら当然「より良いクオリティ」というのは何に対してか、となればそれは「他の作品に対して」のはずだ。
より良いものを作りたい。その「より良い」が芸術的なものなのか、商業的なものなのか、一般大衆の評価なのか、目の肥えた専門家の評価なのかは分からないが、そういう「より良いものを作りたい」ともしスタッフが願って作っているなら比較するのは当然であり、自然のことだ。それを比べずに絶対評価で評価するという方がよほど不自然なように私には見える。
さて、少し触れたが戦闘シーンが多めで個人的には嬉しかった。しかし、その一方で敵がどいつもこいつも噛ませ犬にしかなっていない点が引っ掛かる。彼らは都市伝説とまで言われるほど秘匿し、脱獄も出来ないほどだった監獄結界の囚人たちだったはずだ。おまけに監獄結界のシステムがまだ生きていて体力・魔力が低下している者はまだ外に出ることが出来ないという設定。
つまり、外に出て来れた囚人たちは凶悪で強力な魔道犯罪者のはずだったのだが、30分であっさり二人が監獄内に逆戻りだ。その二人も「強さ」を見せつけることが出来たかと言えばそんなことはなく、むしろアスタルテやヴァトラーの噛ませ犬でしかなかった(まぁ、逆にいえばこの二人がさらに強力でチートな存在なのかもしれないが)。もう少し強力に描けないと、この設定としては辛い。
ただ、監獄結界のシステムは面白いと思った。体力や魔力が一定以下になれば自動で監獄内に強制転移という状況は、言ってみれば即死攻撃以外なら主人公たちが殺人をしない(出来ない)理由付けとしては面白い試みだ。
この手のバトル物の作品では、当然命をかけて戦っているわけだから死人や重傷人が出てもおかしくない。だが、特にラノベだとその辺りは回避してくる傾向が強いのも事実だ。
まぁ、そこは悪い意味でリアル志向で、もっとフィクションとして愉しめば気にならないところなのかもしれないけどね。
しかし、そんな中で主人公たちが殺せない仕組みっていうのは彼らに殺傷をさせない良い理由付けだと思う。
全体的に作画は復調気味? ナース姿の雪菜も可愛かったし、古城も綺麗に描かれていたと思う。
次回『観測者たちの宴篇III』。嫉妬する雪菜が観られるかな?
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