[再]新機動戦記ガンダムW 第3話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
『ガンダム5機確認』
≪あらすじ≫
連合軍病院の治療室へ輸送されたヒイロ。サリィ・ポォは、ヒイロの年齢には釣り合わない鍛え上げられた体に普通ではないと疑問を感じていた。
そこへ見舞いに来たリリーナにサリィは、ヒイロの正体について聞き出そうとする。その隙を見てヒイロに興味を持ったデュオが手引きをして軍施設から脱出を成功させていた。
一方、ゼクスはガンダムが、地中海コルシア基地に収容されているエアリーズを狙って現れると予測。基地を訪れたゼクスは、旧知のワーカー特士からMSの原型トールギスを譲り受ける。
ゼクスは、ワーカーにガンダム1機は、インダス補給基地へと向かうと予想し、他のガンダム4機の襲撃の可能性を指摘した。その時、基地にトロワ・バートンが搭乗するガンダムヘビーアームズが姿を現す。さらに、カトルのガンダムサンドロックとマグアナック隊も現れた。基地を壊滅へと追い込んだ。戦闘もおちついたころ、2機のガンダムのパイロット、トロワとカトルのふたりはお互いが同志であることを認識する。
(公式HP TVSeries Story 第3話より抜粋)
≪感想≫
今、こうして見るとチグハグな展開もあるねw さすがにヒイロがリリーナの一声でパラシュートと受け身を使って生き延びたのは、今初見で観たら意味不明だったかも。EWまで知っていると、ヒイロにとって女の子(弱さの象徴)と動物っていうのが大きなトラウマになっていることが解かるから、理解もするけど。
サリィも「自白剤は使いません。この年頃の子に不用意な投薬は成長の妨げになります」と言いながら、銃弾の傷は治療してないからね。それ言うなら、拘束してるんだしせめて手当くらいしてやれよとw
ちなみに今回のシェンロン、作画ミス。シェンロンのビームグレイブはビーム発生器が90度回転してビームサイズのように使うことは出来ない。
シェンロンが持っている武器は「ビームグレイブ」という、日本で言う「ナギナタ」状のビーム刃を発生させる武器。一方でデスサイズが持っている武器は「ビームサイズ」という、大きな鎌をモチーフとした武器。ただビームサイズは発生器部を回転させることで実はビームグレイブと同じように使うことが出来るが、シェンロンのビームグレイブはそれが出来ないので、今回の作画はミスである。
ガンダム関連でいえば、サンドロックの強さが良く分かるシーンの一つがこの3話だ。同じガンダムながらヘビーアームズのアーミーナイフの鋭い一撃や拳・蹴りによる打撃を意に介さず、逆にその腕をからめ取って片腕で破壊し動きを封じてしまうほどのハイパワーがある。
残念ながらそういうシーンが今後もたくさんあるかというと実はそうでもないのが勿体ないのだが……。
さて、「ガンダム5機確認」というサブタイで話題に触れると、TVシリーズとして複数のガンダム――特に初期ガンダムが5機という構成は、この『W』が『G』について二作目……のはず。『G』が各国家のイメージをモチーフにしていたことや、実際にはメインのガンダムだけでなく他もほぼすべてガンダムだったことを考えれば、「基本的にガンダム5機で、残りは量産機」というスタイルなのはガンダムシリーズで初めてのはず。
『G』とは違い、国とかの固定概念が消えて完全に「イメージ」でデザインを分類している印象があるのも特徴だろう。ウイングガンダムは『G』でのコンペの流用とも言われているが(それ故に、『G』の最終話でウイングに似たガンダムが映っている)「ウイング」の名のイメージがちゃんと外観や性能にあるし、それ以外にも「デスサイズ」「ヘビーアームズ」「サンドロック」「シェンロン」も「死神」「重火器」「砂漠(アラブ)」「龍(中国」というイメージが色濃い。ここまでイメージと機体デザイン、機能面が濃いのも実は珍しい。
っていうか『G』からずっと中国=ドラゴンの流れが続くんだよねw 放映当初は「また龍?」と思ったものだけどwww
この流れは『X』まで続く。エックスはV2と同じように文字が機体デザインの一部に取り入れられ、エアマスター・レオパルドもイメージ通りと言えば時目―ジ通りだし。ただ、その後はあまり機体名・機能とイメージが直結している機体というのはそんなに多くない。せいぜい『SEED』の初期GAT-Xシリーズのストライクとデュエル以外は当てはまるかなという感じか。フリーダムとかジャスティスとかその名前で機体のイメージとか湧かないよ、絶対w 『00』は天使系の名前のアレンジだし。
そんなわけでこの「ガンダム5機確認」というのは、この先の『ターンエー』まで続き、その後『SEED』シリーズでも受け継がれたガンダム5機体制を改めて確立したもので、主役ガンダム複数機という平成以降の富野作品以外での流れを確定させたのだと思っている。
次回『悪夢のビクトリア』。
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