ガンダムビルドファイターズ 第7話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ガンダムビルドファイターズ]
『世界の実力』
≪あらすじ≫
新型のビルドガンダムである「ガンダムビルドMk-II」で地区予選大会を見事優勝したセイとレイジは、世界大会への切符を手に入れる。その副賞として温泉旅館での五名様宿泊券を獲得し、二人は母親のリン子、運転手役としてラルさん、さらに委員長のチナを誘って行くことに。
近場の海水浴場で海を愉しむ五人。どうやらレイジは「しょっぱい海」が初めてらしく、「しょっぱくない海なんてあるのか」とセイの疑問は募るばかり。
何はともあれ、十分に海水浴を愉しんだ五人は宿泊施設の高級旅館へ。ところが、その旅館はボロボロで、木の塀にはラクガキだらけで本当に高級旅館なのかと疑ってしまうほど。
しかも、そこでは同じく日本第五ブロックで優勝し世界選手権への出場を確定させていたヤサカ・マオの姿まで。
そんな矢先、旅館の玄関を破壊して突っ込む軽トラック。どうやら地上げ屋が、この旅館に圧力をかけて利権を買い取ろうとしているらしい。その地上げ屋のリーダー格は、かつて世界大会にも出場したことがある「灼熱のタツ」の異名を誇る元ガンプラビルダー。
その嫌がらせを聞いたセイとレイジ、さらに旅館の一人娘・ミサキに一目惚れしたマオは立ちはだかる――
≪感想≫
プラフスキー粒子の可能性の是非
今回はとにかくコレに限るだろう。いや、リン子さんの水着姿とか凄まじかったけどね。でも、そこはやっぱり今後の可能性を秘めているチナもなかなかだと思うんだ(マテ
コホン、さて本題に話を戻すが、「プラフスキー粒子」の可能性と利便性が示された一話だった。アプサラスIIIに搭載されたIフィールド、月面からのスーパーマイクロウェーブを使用しなくても使えるガンダムX魔王のサテライトキャノン。設定を超えた超設定を実現させてしまう「プラフスキー粒子」は、今後のこの作品の行方を左右してしまうだろう。
適度な使い方であれば、これは「原作再現」の意味合いが強い。例えば、プラフスキー粒子の特性を理解し特殊加工処理を行えばIフィールドをガンプラバトルで発生させることが出来るなら、例えばGP03DデンドロビウムやV2アサルトでも原作通りIフィールドを発生させることが出来るだろう。あるいは、νガンダム系でこの手の技術を応用出来ればフィンファンネルバリアが、ガンダムヴァーチェで似た加工を流用出来るならGNフィールドが再現出来るのかもしれない。
もちろん粒子の応用は防御システムに限らないだろう。粒子というところを着目すれば、V2の光の翼、00系のガンダムが有するTRANS-AM、あるいは『Gガン』系の必殺技もプラフスキー粒子を応用すれば再現できるのだとすれば、原作再現と言う幅は非常に広くなる。もっといえばビルダーの設定(例えばビルドMk-IIにはセイなりの設定がある)をガンプラに反映できるということだ。
一方で、ここには不透明さもある。例えば以前登場したヴィクトリーガンダムではビームシールドが普通に使えていた。リカルドがこのプラフスキー粒子を活用する術をすでに身につけていて、ヴィクトリーのビームシールドにそれを応用していたのなら分かるが、そうでないのだとすると「どこまで原作の装置やシステムは機能するのか」というのが非常に曖昧だ。精巧に、丁寧に作ればシステムは発動するのか、それともプラフスキー粒子を転用する技術がなければその手のシステムは発動しないのか……。
またやり過ぎてしまうと、ビルダーの設定が反映され過ぎてしまうことも懸念される。簡単にいえば「僕が作った最強のガンプラ」が出来てしまう可能性も出てしまうということだ。それは非常にバトルそのものをつまらなくしてしまいかねない。マオのX魔王だって、あらゆる状況でサテライトキャノンが使えるのは強みだが、原作を知る者からすれば月面のスーパーマイクロウェーブを使わないサテライトキャノンは邪道とも言える。
しかし、これにもシリーズ構成・脚本家としてのセーブが効いているように思うところもある。それはX魔王がスーパーマイクロウェーブ無しにサテライトキャノンを使った直後にリフレクターが消耗し、さらに機体もほぼ動かなくなったことだ。
仮に「ガンプラバトルのガンプラはプラフスキー粒子を動力源に動いていて、ガンプラに供給される粒子量は全ての機体の大きさに応じて供給される」と仮定すれば、「サテライトキャノンはスーパーマイクロウェーブの代わりにプラフスキー粒子で代用して撃った」「その代わり機体を動かす分の粒子量も残っていないため動けなかった」と考えることも出来る。またアプサラスIIIでIフィールドが発動していたのも、「あれだけの巨体ならIフィールドと大口径ビーム兵器の併用が可能になる」と推察出来る(巨大な機体ならビーム兵器と防御兵器が両立可能というのは、『ガンダム』シリーズと同じなので、ある意味で原作再現ではある)。
言ってみれば先にも挙げた00のTRNAS-AMやロボット物ではオーソドックスなリミッター解除と同じだ。使うことでメリットもあるが、過度に使用すると機体運用にすら支障が出る。機体が大型ならなんとかそれらの併用も可能、と言う具合だ。こうしたメリットだけでなく、使うことによるリスクやデメリットがあるのなら、プラフスキー粒子の応用に頼ることが必ずしも強者の証ではないことになる。
もちろん、それだけで説明し切れないこともある。以前の空想バトルの中でX魔王が展開した防御壁や今回アッザム・リーダーの中で動いたことなどだ。この辺は今後の展開次第になるとは思うが、個人的にはセイとレイジにはプラフスキー粒子を活用しないで戦ってほしいなと思っている。そういったモノに対して、ビルダーとしてのテクニックとアイディア、さらにレイジのファイターとしてのセンスと能力で勝ち上がるからこそ面白いと感じるからである。今はただそうなることを一視聴者として望むだけだ。
余談だが、いよいよタツヤは三代目に就任したようだ。名称は「カワグチ」。なるほど、この名前はガンプラとそれなりに接してきたものなら納得する名前ではある。問題は、三代目カワグチことタツヤが新しく使うのがケンプファーという点かな。できればタツヤにはシャアの系譜として、仮面をかぶっていることもあり、ゲルググやジオング、さらに行くならサザビーやナイチンゲール辺りを使って欲しかったけどね(特にナイチンゲールはHGキット化されていないので、これを機にキット化されてHi-νと並べられたのだが…)。
◆本日のガンプラ
アプサラスIII
出典は『第08MS小隊』。『ガンダム』シリーズにおいてある種代名詞的な、「大型MAのボス」である。
「III」とあるように、「I」と「II」もあるが、形状は結構違う(IとIIはほぼ同じ)。劇中で空を飛んでいたが、本編でも「ミノフスキークラフト」という宇宙世紀のガンダムシリーズが持つ特有の装置である。これは普通に再現出来ているのか、それともプラフスキー粒子をミノフスキー粒子に代用して使用しているのかは分からないけれど。
アプサラスIIIは、ジャブローという天然の硬い岩盤に覆われた地球連邦の拠点を攻略するために開発されている。劇中であったような大規模破壊が可能な圧縮されたメガ粒子砲を発射出来るのが特徴で、「これならばジャブローの硬い岩盤も打ち破れる」と言われていた。
ちなみに本編でセイが指摘したように、アプサラスIIIにはIフィールドは搭載されていない。理由はいくつかあるが、単純に一年戦争のこの頃の時代ではIフィールドを防御兵器としてMSやMAに搭載する前例がないことである。『ガンダム』シリーズも設定の後付けが多いので確かではないが、たぶん今でも防御用のIフィールドを搭載したのはビグ・ザムという一年戦争終盤に出てきた大型MAだったはずなので、時代的にそういうものを搭載する発想がなかったはずである。
またアプサラスIIIが使っていたアッザム・リーダーも本来の装備ではなく「アッザム」という1stガンダムに出てきたMAが搭載していたものである。原作では、磁場発生装置で高熱を発生させるものだったが、本編でもガスを応用することで似たような性能を出していたようだ。おそらく高熱か何らかの力場を発生させてガンプラの塗膜やコートを乖離させて防御力を落とし、さらにガンプラそのものを瓦解させるものだったと思われる。
もしかしたらガス状のあれは高濃度のエナメル塗料を霧状に噴射することでガンプラのプラスチックを侵食し、高熱を当てることでそれを助長したのかもしれない。
次回『逢戦士たち』 トールギスキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!! でもグリーンカラーなのか……いや設定通りと言えばある意味で設定通りなんだけどさw
さてGビットが許されなら当然……。
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