[新]京騒戯画 第0話
『予習篇』
≪あらすじ≫
京都であって京都でない。
独自の発展を遂げた箱庭のような空間、「鏡都」。
ひょんなことからそんな世界に迷い込んでしまった女の子・コト。
謎の坊主に出会ったり、メカオタクの女の子に追いかけられたりと
波乱万丈の日々をけっこう楽しんじゃったりもしていた彼女だが、
知らぬところである計画が動き出しつつあった・・・。
妖怪と人間が入り交じった不思議な街で、今、祭りが始まる!
(公式HP ストーリーより抜粋)
≪感想≫
2013年第4四半期(10-12月期)クールの新番組第2本目。原作はアニメオリジナルで、すでに2011年12月から順次Web公開されていた作品をTVアニメ用としたもの。公式HPを観ると面白いのだが、すでに全13話の放映スケジュール・サブタイトルが発表されている。
前期では『有頂天家族』という京都を舞台にした素晴らしい作品があったが、この作品も「京都(鏡都)」を舞台としている点で共通している。古都・京都というのはフィクション作品においても舞台になることが多い土地柄ではあるが、それでもあまり飽きは感じていない。やはり日本人にとって特別な空間なのだろう。
さて、今回は予習篇。といっても確か最初にWebで公開されたのはこの予習篇だった気もするが。
やや人を選びそうな感じはあるが、全体的にカラフルなカラーリングが目を引く。しかし、それ以上に目を引くのは『破壊』だ。とにかくぶっ壊す。物理法則も、何もかもを無視し、ある意味でドラゴンボール的な超絶的な破壊の限りの続く映像は、どことなく懐かしさすら覚える。
なぜなら、現実に近しい街並みの破壊はフィクションだからである。
リアリティを追求し、そうすることで視聴者に共感を抱かせて人気を獲得する方向性の強い現在のアニメではなかなか見られないベクトルだ。この手法は、特撮に近い。もっといえば、特撮の中でも『ゴジラ』などの怪獣特撮。現実を模した都市に怪獣がやってきて、あり得ないパワーで街並みを壊していく。
それは一種の爽快さであり、快楽だと思う。
既存の体制への反抗であり、負のストレスからの解放。それを最も端的に示しているのが、すでに形ある世界の破壊というわけだ。それを壊すことは、自分を縛りつけるシガラミの破壊なのだ。
一方で規制の体制への反抗や負のストレスからの解放のために出来るもう一つのベクトルがある。それが『愛』である。特にいえばそれは親の愛であり、特に母の愛ということになる。
それは、酷く幼い象徴であり、恐ろしいほど純真な証だ。だからそこに回帰したくなる。そこなら自分を癒せるのではないかと思えるのだ。
そういう意味で、主人公・コトの自由奔放さと帰省本能のような母性はこれ以上なくストーリーの中で“効いている”。彼女が主人公でなければ成り立たない。そんな、物語を作る上で王道なところが見えるのがこの作品なのだろう。
『有頂天家族』とはまた違った独特の良い空気感や雰囲気があるアニメ。難点を挙げるとすると、非常に一見しただけでは分かり辛いことと、もともとコスト的な問題があったのかキャストは複数の役を兼務していることがあるのがちょっと勿体ない感じもする。
関東圏では同日放映の『境界の彼方』が少しクオリティ不足だったので、こちらに期待したい。
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むむっ…(-.-;)
ほぼ事前情報ナシで観たのですが、
…何のこっちゃワカラン作品だった…が正直な感想でした(ρ_;)
とりあえず次回も観てみます…。