とある科学の超電磁砲S 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[とある科学の超電磁砲S]
総人口二三〇万人を数える、東京都西部に広がる巨大な都市。その人口の約八割を学生が占めることから。「学園都市」と呼ばれているその都市では、世界の法則を捻じ曲げて超常現象を起こす力――超能力の開発が行われていた。
特殊な授業(カリキュラム)を受け、能力を得た学生たちは、定期的な『身体検査(システムスキャン)』によって『無能力(レベル0)』から『超能力(レベル5)』の6段階に評価されている。
その頂点に立ち、最強と謳われるのが、七人の『超能力者』たちである。
そのひとり、御坂美琴。
電気を自在に操る『電撃使い(エレクトロマスター)』最上位の能力者にして、『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ彼女は、名門お嬢様学校・常盤台中学に通う14歳の女子中学生。
後輩で『風紀委員(ジャッジメント)』の白井黒子。その同僚で、お嬢様に憧れる初春飾利と、都市伝説好きな彼女の友人、佐天涙子。
そんな仲間たちと、平和で平凡で、ちょっぴり変わった学園都市的日常生活を送っていた美琴に、突然の学園都市の『闇』が迫る――。
(公式HP INTRODUCTIONより抜粋)
そんな『とある科学の超電磁砲S』の私の評価ですが...
B
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
とある科学の超電磁砲S 総評
放映日:2013年04月~2013年09月(全24話+特別編)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:C
非常に評価が難しい。“妹達編”だけならAかS、でも“革命未明編”だけならCかDという感じ。間を取ってBでも良かったんだけど、でも最終回が個人的に酷かったのでCかな。
“妹達編”は禁書で観ていたものの、改めて美琴視点で描かれたことで新鮮な感じだった。尺が長い・当麻が出張り過ぎてて禁書と変わらないなどの批判もあったが、良い意味で美琴が完全に軸だったため黒子たちが除外されて美琴にほぼ特化(ときどき黒子)出来た心理描写も良かった。
一方で“革命未明編”は“妹達編”の劣化品・粗悪品にしか見えなかったのが残念。尺不足というのもあるが、明らかな描写不足や設定の類似が、“妹達編”の直近だったため余計に酷く映った感じはある。
最終回はあまりにも突飛でやり過ぎ。世界観を壊したか、壊しかねないような酷いものだった。
これなら短編日常編をエピローグのようにやった方が良かったようにも思う。
演出 評価:A
能力バトルの描写に関しては、一日の長があると言うか積み重ねが違うなと思った。それくらい出来が良い。それだけに美琴vs麦野や当麻vs一方通行といった限られた回数で終わってしまったのは勿体ない。
パワードスーツの描写も能力モノには劣るが決して悪くないが、最終回の描写を観て分かるようにあまりに弱過ぎて……。
心理描写は“妹達編”は描けたけど、“革命未明編”はやっぱり尺不足かな、と思った。もう少し尺があって有冨らについて丁寧に描いていればもう少し違った感想を持てたかもしれない。
作画 評価:S
人気作だけあって作画のパワーも高かったように思う。特に能力に関するエフェクトやバトルシーンでの迫力は高い作画のクオリティがあってこそ。
CAST 評価:A
禁書からのキャストもいるし、第二期ということもあって主要キャストは問題ない。ただ、春上さんや終盤での婚后さんチーム推しは物語上の必要性は薄く、ただのキャスト推しだったようにすら感じられたのは非常に残念。
OP/ED/BGM 評価:C
OPもEDも決して悪くはなかった。しかし、前期はともかく後期も似たような楽曲と演出ばかりの繰り返しで二番煎じも良いところ。さすがに評価は出来ない。
総合 評価:B
内訳:S評価(5点)×1+A評価(4点)×1+B評価(3点)×1+C評価(2点)×2=B(3.2点)
シナリオ構成の時にも書いたが、“妹達編”と“革命未明編”で評価が大きく分かれてしまって『超電磁砲S』としての評価が非常に難しい作品になってしまった。
“革命未明編”の敗因は、設定が“妹達編”と目に見えて似通ってしまったことだろう。もちろん、それが美琴が“妹達編”で得た教訓をもとに成長したことを示すことに手っ取り早い設定や舞台環境であったのだと思う。
しかしながら、その一方で設定が似通っている分対比もされやすく、“革命未明編”の設定が少しでも“妹達編”から劣れば当然それは「劣化品」「粗悪品」だと言われてしまうし、私も幾度となく感想記事の中で(美しい言葉ではないが)言い続けてきてしまった。
それが客観的に観て妥当な評価なのか、不当な評価なのかは分からないが、そう見えてしまっている事実は変わらない。
だからもっとぼかしたようなやり方があっても良かったのではないかと今は思っている。別に“妹達編”に似せなくても美琴の成長は描けただろうし、それはちょっとした日常でも、全く違うシリアスものでも描けたはずだ。
原作はまだまだ続いており、今後もストックと『禁書』の方のアニメ化といの兼ね合いでシリーズ作品として第三期・第四期と続いていくのだろう。だが、アニメオリジナルのエピソードやキャラクターを挟む際には、良い意味で原作から遠ざけてぼかした方が、この作品に限っては良いように見えた。
あと、個人的な願望としてはもっと能力者vs能力者が欲しい。美琴の能力が飛び抜けているので、殺傷にならないパワードスーツを相手にしているのだろうが、すでに第二期で二番煎じじゃ……。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 佐天涙子
やっぱり私にとってこの作品のイチオシキャラクター。さすがにバットだけでパワードスーツに立ち回れてしまうのはどうかと思ったがw
2位 御坂妹
“妹達編”をやっていることもあるし、まぁオリジナルストーリーだけど“革命未明編”でも最後に見せ場作ったし。
3位 アイテム
個人的には絹旗がお気に入りかな、能力的にも。まぁ、夢想しててむぎのんは楽しそうだけどwww
- at 19:18
- [アニメ(放送終了):とある科学の超電磁砲S]
- TB(0) |
- CO(18)
- [Edit]
NoTitle
絹旗最愛は原作絵および言動など設定からは超劣化しています。もう超別人です。
今回のアニメ化で私の一番の不満点は、実はこれだったりします。
禁書3期とかに確実に影響するでしょうしね。