今回は、第2回目をお届けしようと思います。第1回が気になる方はこちらからどうぞ→第1回「フリーダム登場」
では、続きは本文はNEXTからどうぞ。
第2回「SEEDにおける描写」
おそらく無印から観てきた方なら誰しもが思うであろうことは、やはり描写だと思います。具体的には、「1.使い回しが多い」「2.回想シーン・総集編が多い」と言う2点。
とにかくSEEDシリーズは如何せん、この2つの描写が多い、と言うか多過ぎる。基本的にアンチな方が真っ先に批判するであろう部分の1つがここと言っても過言ではない。
1.使い回し(バンク)
同じ絵を何度も使い回すことを「バンク」と言うらしいのですが、これはもう凄い勢いです、特に戦闘シーン。もちろん、SEEDシリーズは週1で放送されるもので、ハッキリ言って製作は時間勝負なところが多く、バンクを使わざるを得ないと言うのは理解しています。ましてやメカ描写が多いガンダムのようなロボット作品でクオリティを保つために必要なモノであるでしょう。
しかし……しかし、それにしたって使い過ぎ。とにかく一度出て来た戦闘シーンは必ずどこかで使い回しされているのではないか、と思ってしまうほど使いまくってる。代表例はフリーダム。フルバースト、マルチロックオン、ブーストダッシュからサーベル抜刀による居合切り、と挙げればキリが無い。
まぁ、100歩譲って同じMSでのバンクの使用は仕方が無いでしょう。でも、DESTINYはあろうことか、同じモーションを別MSで焼き直しのように使い回しします。系統が同じMSとパイロットの組み合わせ(例えばフリーダム⇔Sフリ(キラ)、ジャスティス⇔Iジャス(アスラン))での使い回しは当たり前。プロヴィデンス⇔レジェンドのように同じ系統でもパイロットが違うのにバンクの使い回しが同じなのも普通に使っている有り様。
特にヒドイのはアカツキ。MSの系統もパイロットも全く違うのに、オオワシのビームライフルとビームキャノンによる一斉射撃はフリーダムのフルバーストとほぼ同じ。ビームサーベル抜刀は、ジャスティスと同じ。シラヌイのドラグーン発射はプロヴィデンスと同じ……って、なんだそりゃー(ノ-_-)ノ ~┻━┻ ☆` と言う感じですよ。
バンクを使うアニメは最近多いですが、特にSEEDシリーズが目立つのはバンクの尺が長い上に、目立つシーンでバンクを多用しているから、とも言われていますが、まさにその通り。上に挙げたバンクのシーンって、MSでは結構見せ場的な意味合いの強いシーンばかりですからね。
で、どうしてバンクの多用がいけないかと言うと、戦闘に新鮮味が無い。色々と人間関係や人間模様が描かれるのもそうですが、やはりメインは戦闘なんです、ガンダムってのは(たぶんですけど)。にも関わらず、戦闘で使い回しばっかやって視聴者を飽きさせてどうするのか、と。
何より、多用によって矛盾を生みます。例えばインパルスだったのに、次のシーンではストライクになっていたり、Sフリのはずが気がつけばフリーダムだったり、破壊されているはずの部分なのに次の瞬間にはちゃんとあったり、と矛盾だらけ。
主にこう言うのは戦闘シーンだけですが、DESTINYの初期にはミネルバのブリッジシーンでいないはずのアスランとカガリが映っていた、なんてこともありましたね。
言うまでも無く、こう言う初歩的なミスは作品としての質と面白みを低下させます(まぁ、ある意味面白いですが)。
2.回想・総集編
もはやSEED=回想・総集編と呼ばれてもおかしくないくらい回想が多い。一瞬の回想シーンは……まぁ、効果的に使えば効果があるので良いと思うんですよ。ただ、いかんせん総集編が多い。しかも、ようやく「おっ、物語が動き出した」ってところで入れてくるのは、どうなんでしょ(おそらく賛否両論でしょうけど)。
特にDESTINYの総集編が叩かれる最大の理由は、前作の描写が多過ぎること。物語上、前作のものを使わざるを得ない部分があることは認めますが、それにしたってあれは多い。特にPHASE-20「PAST」は半分以上が前作のものという、前代未聞の総集編。
総集編や回想の何が悪いか、と言うとそれはヘタに使うとそれが全く意味のあるものとして機能しないところ。もちろん、ちょっとした復習にはなるんでしょうが、基本的に視聴者が望むのは復習ではなく先の展開なわけで、総集編や回想がそれに大きく影響するならともかく、しないような使い方はあまり意味が無い。ちょっと勘ぐると、「製作時間の引き延ばし?」と感じてしまうほど。
あとは、4クール(1年間放映)の番組で3〜4話も総集編があるのは、どうしても多く、結果的にそのしわ寄せが最終クールのシナリオに直撃してくること。序盤の緩やか過ぎるとも思えた展開はどこへやら、って感じじゃなかったですか、最終クールは? まぁ、アニメって終わりに近づけば近づくほど「急ぎ早」になりがちなんですけど、特にDESTINYは凄かった。まぁ、これ以上語ると長くなるので、この辺で。
これらはどうすれば良かったのか、と問われれば、もうこればっかりは監督やスタッフに頑張ってもらうしかない。特に監督。何を頑張るかって監督にはバンクや回想シーンをいかに効果的に使えば良いのかを。
STARGAZERは監督が変わるらしいし、1話15分で、しかもネット配信らしいんで、たぶんこの辺の心配はいらないかなぁ、とは思ってますけど。
