2013年10月期 アニメ新番組 放映前評価(後編)
さて、事前評価はこれがラストとなる後編です。振り返ってみると、どうやらアニメオリジナルとコミックス原作の作品が今期は多くなりそうですね。
一方で、さらなる注目が集まるのは関東圏での再放送枠。変わらず『機動戦士ガンダムSEED Destiny』のHDリマスター版の放映が続く中、さらに劇場公開を控える『魔法少女まどかマギカ』『アイドルマスター』の再放送が開始されるなど、新規のアニメに決して引けを取らないクオリティを持つ作品が待っています。
来季はどんな作品が、私たち視聴者を愉しませてくれるのか期待しましょう。
最後に纏めてありますが、個人的に来季最大の期待は『ガンダムビルドファイターズ』、そこに追随を仕掛ける三本柱が『境界の彼方』『ストライク・ザ・ブラッド』『ガリレイドンナ』、あるいはここに『夜桜四重奏~ハナノウタ~』が割って入って四本柱になるかも、という具合です。
もちろん蓋を開けて、実際に1話を視聴して観ないことには分かりませんけどね。
あくまで個人的な事前予測・事前評価なので、そこのところを重々承知の上での閲覧をお願い致します。
では、興味のある方は追記へどうぞ。
テンプレートはこんな感じ。
『作品タイトル』(公式HP)
原作: 主要放送局:
期待度:
不安度:
未知度:
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
評価解説文
『ガンダムビルドファイターズ』(公式HP)
原作:オリジナル(ガンダム) 主要放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知など
期待度:95
不安度:40
未知度:20
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:95(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
アニメオリジナル作品というか、「ガンダム」の名を冠した新作アニメ。
『UC』や『ジ・オリジン』で古参ファンを対応しつつ、「ガンダム」ブランドの存続と延命のため若年層にもアプローチをしたいサンライズとバンダイの思惑が見え隠れする。本来それを成すための『AGE』だったはずだが、狙っていた若年層への反応があまり芳しいものではなかったことから、『ビルダーズ』系に転向したのだろうか? 若年層に対して『ダンボール戦記』の手ごたえからその系譜をガンダムに引っ張ってきたとも言えるが。
本来なら『AGE』が商業的にやりたかったのはこういうことだと思うが、それが上手く行かなかったのでもっと直接的に「ガンプラを作るだけでなく自分用にアレンジする」ことをアピールしてきている。バンダイの本気度はこの作品のために、過去の主人公ガンダム(F91やヴィクトリー、V2、ウイング、ダブルエックスなど)を最新の1/144HG統一規格でリメイクをすでに始めていることからもうかがえる。
PVではプラモ化されていないモビルスーツが動いているシーンもあり、お気に入りのシリーズと合致すればなお楽しめるかもしれない。
中堅ファンとしてもこれくらいのガンダムを待っていた、というところ。変に宇宙世紀やアナザーなどを交えるよりも、これくらいハッチャケるというか、吹っ切れていた方が観る方も変なこだわりを捨てられるので良いかもしれない。子供の頃、ボンボン派だった私としては『プラモウォーズ』を思い出すし、古参ファンの中にも『プラモ狂四郎』の血脈を感じる人が少なくないのでは?
あとは大人たちのそんな思惑が計画通りに働けばいいが……。
『機巧少女は傷つかない』(公式HP)
原作:ライトノベル 主要放送局:AT-X、TOKYO MX、読売テレビなど
期待度:35
不安度:70
未知度:45
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:40(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
MF文庫Jのライトノベル。原作未読。
落ちこぼれ主人公が、自動人形(ヒロイン)と共に頂点を目指すバトル系作品、だと思う。魔術やら武術も出てくるけれど、基本的には自動人形を操って戦うことになるのか。一緒に戦うようならまだ救いはあるが、自動人形だけ戦って主人公が指示だしをするだけになると、相当描写を工夫しないと厳しいかも。
そういったところが影響しているのか、別にありふれた設定ではないのだけど、どことなく期待度が低い。良い意味で一話から裏切ってくれるような展開や演出があることに期待。
『弱虫ペダル』(公式HP)
原作:コミックス 主要放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ北海道など
期待度:40
不安度:45
未知度:55
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:40(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
週刊少年チャンピオン連載中のコミックス。原作未読。
自転車ロードレースと言うなかなか観ないスポーツに焦点を当てた漫画のアニメ化である。こちらも『ダイヤのA』同様、それについて描く以上、専門用語や知識、実際の様子などの事前のロケハンや調査がしっかりしていないといけない。まぁ、こちらもコミックスが原作なのでさほど問題はないと思うが。
脚本はみんな大好き(?)『けいおん!』などで一躍名をはせた吉田玲子さん。まぁ、それ以前から活躍はされているのだが、やはりその印象やイメージと言うのは強いし、それがブランド力にもなっている。直近では『マジェスティックプリンス』も担当している。
どちらかというとそういったコミカルな方面や日常的な方面の脚本に才能があるように思うが、果たして今作ではどうか。
『のんのんびより』(公式HP)
原作:コミックス 主要放送局:テレビ東京、AT-X、テレビ愛知など
期待度:65
不安度:20
未知度:20
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:65(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
月刊コミックアライブで連載中のコミックス。原作未読。
上から順に記事を読んで下さった方にはタイムリーな話だが、脚本・シリーズ構成は吉田玲子さんw 先ほどあげたようにどちらかというと、日常系だと思うこちらの作品の方でこそアドバンテージと言うかブランド力と言うか強みを発揮しそうな感じはある。
珍しいことに主演四人の学年が全部バラバラ。でもまぁ、田舎の分校が舞台らしいので全員一緒に授業を受けているとかそんな感じなのか。
こうして振り返ると来季数少ない日常ほのぼの系なのかも。
『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』(公式HP)
原作:コミックス 主要放送局:MBS、TOKYO MX、BS日テレなど
期待度:70
不安度:40
未知度:35
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:70(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
ヤングキングアワーズで連載中のコミックス。原作未読。
世間では『艦これ』という擬人化させた戦艦のゲームが人気のようだが、こちらは戦艦を操る管制AIがヒト型で存在しそれが戦艦を操って戦う、という感じ。AI萌えを意識しているようで実際はヒト型なので、普通に萌えキャラなのだろう、たぶん。
PVは非常にカッコいい。また戦艦を操ることや主人公が艦長というポジションであることを考えると、一騎当千・単機無双をすることが多いこの手の作品で、丁寧な戦術や戦略を観ることが出来るかもしれない。
『東京レイヴンズ』(公式HP)
原作:ライトノベル 主要放送局:TOKYO MX、サンテレビ、テレビ神奈川など
期待度:65
不安度:45
未知度:20
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:60(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
ファンタジア文庫のライトノベル。原作未読。
陰陽師による異能力バトル、というのが設定の軸っぽい現代ファンタジーバトル作品。ファンの方には申し訳ないが、原作未読の立場からすると客観的に『境界の彼方』『ストライク・ザ・ブラッド』と作風が近い作品のように感じる。図らずもこのように同系統の作品があるので、シェアの奪い合い・喰い合いになりそうな予感がある。
三作品を見比べて観て全部見るもよし、少しずつ自分の合う作品だけに絞っていくもよしと言う感じ。
『BLAZBLUE ALTER MEMORY』(公式HP)
原作:ゲーム 主要放送局:TOKYO MX、テレビ大阪、テレビ愛知など
期待度:50
不安度:45
未知度:40
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:60(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
アーケードの格闘ゲームを原作としている作品。原作未プレイ。
昨今では比較的珍しい対戦格闘ゲームのアニメ化。とにもかくにも格闘ゲームをアニメ化している以上、求められているのは圧倒的クオリティのバトルシーンである。そもそも格闘ゲームで原作再現なんて、普通に考えれば無理なのだが、開き直って原作っぽくなくても観応えのあるバトルシーンになっているべきだと思う。
逆にいえばそのバトルシーンが萎えるようだと、ストーリーだけで他の作品に勝負するのは厳しい予感も。
『俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している』(公式HP)
原作:ライトノベル 主要放送局:TOKYO MX、サンテレビ、岐阜放送など
期待度:20
不安度:15
未知度:15
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:15(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
角川スニーカー文庫のライトノベル。原作未読。
もう原作知らなくてもタイトル観れば「あっ、ラノベだ」と分かるw 内容は良く分からないが、たぶん『To LOVEる』とかに近いラッキースケベ系ハーレムかなぁ、と予想。正直、あんまり食指は動かない。
ただ面白いのは主人公の設定。絶対選択肢よりも「お断り5」と呼ばれるほど(性格や言動で絶対付き合わないけど)容姿は飛びぬけていいと言われる、いわゆるイケメン美男子だということ。これだと仮にハーレムが出来たとしても説得力があるw 内面的な説得力はともかく外見的にハーレムがあってもおかしくないと思えるハーレムアニメって珍しいかも。
『ガリレイドンナ』(公式HP)
原作:オリジナル 主要放送局:フジテレビ
期待度:70
不安度:50
未知度:50
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:80(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
アニメオリジナル作品。フジテレビ、ノイタミナ枠の一つ。
近未来SFに分類されるだろうが、中身はガリレオ・ガリレイの子孫の三姉妹が先祖の残した遺品を巡って国際指名手配にされながらも謎を解く、というミステリー・サスペンス系の要素が強そうなアクションアドベンチャー。
オリジナル作品だからこそ謎の推理は面白そう。先を知らないからこそ、作品と同時進行で描写された情報から視聴者も一緒に謎を解いていくような感じだと『ひぐらし』みたいになって面白いかも。
『サムライフラメンコ』(公式HP)
原作:オリジナル 主要放送局:フジテレビ
期待度:40
不安度:50
未知度:95
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:50(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
ノイタミナ枠のアニメオリジナル作品。
情報が少ないので何とも言えないが、公式ホームページのIntroductionを読む限りでは「正義の味方」になった主人公とその正体を知ってしまったライバルキャラが、「正義の味方とは何か」をいろいろな形で考えて行くような作品になっていく模様。
哲学的というか、ウルトラマンやら仮面ライダーやらの“ヒーロー像”に対する監督やスタッフのイメージだったり、アンチテーゼだったりするのだろうか?
どちらにせよ蓋を開けてみないと分からない、と言う具合では来季随一。
『革命機ヴァルヴレイヴ 2ndシーズン』(公式HP)
原作:オリジナル 主要放送局:MBS、TBS、CBCなど
期待度:15
不安度:90
未知度:90
(期待・不安・未知度を、最高値「100」で評価)
事前評価:10(「100」を最高値に事前の総合的な期待度合いを数値で表現)
アニメオリジナル作品。すでに第一期は放映しており視聴済み。
何かと良くも悪くも賛否両論、話題とネタをとにかく提供し続けた『ヴァルヴレイヴ』のセカンドシーズン。第一期は世界を暴くだなんだと言いながら、結局やったことはスタッフの自己満足だけで、世界なんてかけらも暴かれなかった、ただの詐欺師集団だったわけだが、そろそろ第二期を契機に心を入れ替えて真面目に作って欲しいところ。
主題歌の楽曲は相変わらずになりそうで期待感はゼロ。
ただバックに居るサンライズやバンダイは各方面への展開に積極的な様子でプラモデルなどはドンドン企画・販売されている。そんなことするなら『マジェプリ』の方が良かったんじゃないかとも思うがw
真面目な話、スタートラインが同じだった『マジェプリ』は今期に入って右肩上がりの評価となっており、王道ロボットものとしてコアな人気を少しずつ獲得し始めている。
一方で奇抜さが売りのような形になってしまった『ヴァルヴレイヴ』。奇抜さは初めてだからこそインパクトがあるのであって、それが続くと慣れてしまう。その辺り、立っている立場は決して楽ではないはずだが、どのような作品として完結に向かうのか、スタッフの腕が試される。
《事前評価ランキング》
====視聴・感想確定(評価90以上)====
・ガンダムビルドファイターズ(95)
====視聴・感想の公算有(評価85)====
該当なし
====視聴未定だが大きく期待(評価80)====
・境界の彼方(80)
・ストライク・ザ・ブラッド(80)
・ガリレイドンナ(80)
====ダークホースの可能性(評価60~75)====
・夜桜四重奏 ~ハナノウタ~(75)
・蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-(70)
・アウトブレイク・カンパニー(65)
・リトルバスターズ!~Refrain~(65)
・勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。(65)
・のんのんびより(65)
・キルラキル(60)
・ログ・ホライズン(60)
・声優戦隊ボイストーム7(60)
・東京レイヴンズ(60)
・BLAZBLUE ALTER MEMORY(60)
NoTitle
ギアスにすげー影響されてるやつって印象でしたね
特に引きだけにスゲーインパクト残そうと毎回頑張る感じがすでに3,4話でギャグと判明しましたけど
つーか1stシーズンパイロット決まった以外ほとんど話すすんでねえよ……絶対回収しきれないだろ
あとまともなキャラがいない…エルエルフぐらい
主人公もダブルヒロインもだめだこいつ
公式の人気投票でショーコが上司にしたくないキャラ1位になってて爆笑しましたよ