Free! 第8話
『逆襲のメドレー!』
≪あらすじ≫
100m自由形予選で専門がバッタの凛に負け、タイムも予選落ちとなった遙。
勝ち負けなんか関係ない、タイムなんて気にしない
そう言っていたが、遙はいざ凛に負けると動揺を隠せずにいた。「自分は何のために泳ぐのか」。その答えを見いだせぬまま、遙は渚に連れられて他の部員の泳ぎを観戦することに。
背泳ぎの真琴、平泳ぎの渚、バタフライの怜。
だが、遙と同じでブランクがある真琴や渚、水泳を始めて数カ月の怜もまた予選落ち。誰一人決勝にも地方大会への出場も果たせぬまま夏の大会を終えることに。
「ごめんなさい!」
遙が独り先に帰ってしまった帰路でマネージャーの江はみんなに内緒で予選大会二日目のメドレーリレーにもこっそりエントリーしていたことを打ち明ける。「出よう!」「出ましょう」と乗り気の渚と怜だったが、肝心なのはアンカーを務めることになる遙。
「ハルはたぶん泳がない……棄権しよう」
そう告げる真琴だったが、独り学校のプールで自分が泳ぐ理由を見いだせぬまま水を感じて帰ってきた遙の手には渚たちからのメッセージが込められた留守番電話が。
なかなか帰ってこない遙を待っている内に寝てしまった真琴に遙は――
「起きろ、真琴。泳ぐんだろ、リレー」
≪感想≫
凛ちゃん、
想像以上に
ツンデレでしたwww
こういうところがBL向けに最適なんだろうなーとか思ってしまう。なにあの、小学生の頃のリレーの記憶なんてまぶたの裏に焼きついて今も離れない、的な泳ぎの解説w そして怜のバッタを見て「なっちゃいねぇ!」「なんでオマエみたいのが、アイツらと一緒に泳いでんだよ!」発言。腐女子の創作意欲がわきますか、そうですか(笑
とはいえ、別にこのアニメが100%腐女子向けアニメともホモアニメとも思っていない。思ってたらもう見てないしw 特に今回、本編の展開は正直、かなり上手いと思った。メドレーリレーにこっそり江がエントリーしていたのも予想通りだけど、変に奇をてらっていなくて良かったと思うし。
話を戻して、ストーリー展開は遙と凛を軸に、勝負でもタイムでもなくこだわるモノがあることを明言。それが遙はあると信じていて、凛はないと想っているが、遙にそれを信じさせたのは凛だということ。遙自身にもタイムや勝負に固執させなかったこと(前回ラストで目が濁ったので嫌な予感があったが要らぬ不安だったようだ)。そこからのメドレーリレーへ挑むまでの遙の内面など、別にそういった特定の層に向けていなくても一般的に普通に面白い。
ぶっちゃけ、「俺たちの戦いはこれからだ!」的な終わり方ならこれで最終回でも納得するかも(爆 まぁ、凛関連がやや不完全燃焼なのでいざ最終回がこれだったら「もうちょっと」になるとは思うけど、最後にメドレーリレーの結果を見せずに終わったのも良かった。
初心者の怜はまだしも、遙ももちろん真琴や渚もブランクには勝てず全員予選落ちと言うのが勝負の厳しさを物語る一方で、「でもチームなら強い!」みたいなところがいかにも日本人的な感覚と言える、「1+1=2じゃなく1+1=3にも4にも10にもなれる!」的な。
まぁ、従来から日本は水泳に限らず各種種目でチーム競技の方が力が発揮できるとすら言われてきた。特に前年のロンドン五輪はそう言われていたわけで、チームの方が個人より強い辺りは(アニメ的にはお約束・ご都合主義だが)悪くない天界だと思う。
◆遙が本当に求めていたものは
たぶん、“仲間”なんだろうな、と思った。
遙はずっと孤独だった。それは家でも現在独り暮らしをしているところも暗示しているのだろうし、水泳部以外の校内の様子を見ても真琴以外の同級生と親しくしている様子はなく無愛想・クール・マイペースさを考えれば友人はたぶん少ないはず。普段はそのマイペースさと真琴と言う絶対的親友がいることから表面には出さないけど、本当はずっとその孤独がイヤだったのではないだろうか。
無愛想で、クールで、マイペースだけど誰よりも人恋しい。
きっと小学生時代の凛はそんな遙を見抜いていた。だから「違う景色を見せてやるよ!」とリレーに誘ったのだ。独りではない。みんなで共に何かを築き成し遂げることの大切さを教えると同時に、「そんなのはハルが本当は誰よりも一番知ってるだろ?」と背中を押したのだ。そして中一の冬の勝負の後の凛の姿から、他人に拒絶されることの怖さを改めて知った。自分の中にある人恋しさを再確認した、と言っても良いかもしれない。
なので遙にとってショックだったのは凛に負けたことではなく、凛が「二度と一緒に泳がない」と言ったことだったのだろう。遙が寂しがり屋だったら、他人からの拒絶は最も重い負の言葉だ。
だからこそ、他のメンバーの精いっぱいの泳ぎを見て、そしてメドレーリレーに出ようと声をかけられて、凛は大切な友人だがそれと同じくらいの仲間たちが自分にはもういるのだと知ったのだと思う。
もちろん、遙はそんなことまだ気づいていないのだろうけど……。
◆遙にとって水泳は
もしかしたら遙の現実逃避手段だったのかもしれない。
水の中なら誰だって独りだ。周りの喧騒からも解き放たれる無音の空間。あるいは、遙は「水」をある種擬人化していて、その水を感じることによって人恋しさを紛らわせていたのかも。凛に負けた後、なかなか姿を見せなかったことも独りで先に帰ってしまったことも、もしかしたら「水泳が弱い自分は誰にも相手にされないのではないか」という不安があったからなのかもしれない。
良くも悪くもそんな水泳が遙と他人を結びつけ繋ぎ合せて行く。
水泳が現実逃避のための手段から他人との絆のための手段へと変わりつつある遙。先にも挙げたようにもう「何のために泳ぐのか」の真の答えは見つかっているような気もするが、あとは遙自身がそれにどう気づくか、というところか。
一方で、凛にとっての水泳は勝負をつけるものだ。それは勝敗であり、タイム。江は「遙先輩とお兄ちゃんが一緒に泳ぐところを見てみたかったけど、なんか違う」というのは、二人が水泳に対して望んでいるモノが明確に違うためにズレていると感じたからだろう。
そしてそれは凛自身も真琴に突きつけられた。「タイム以外のものがある。それを教えてくれたのは凛、お前だろ」と。その一言と、遙に勝った瞬間は持っていた高揚感や達成感が終わって時間がたつごとに違うモノへ変わってしまった感覚、そしてメドレーリレーで見るかつての仲間たちの泳ぎ。何より、今は自分のいないそのメドレーの穴を埋める怜への強烈な嫉妬。
これもうあれだ、凛の岩鳶編入フラグだろ?(ぇ
まぁ、そしたら怜、立つ瀬ないから可能性低いだろうけどwww
どちらにせよ凛にとっても転機となる地方予選だったはず。互いに変化が始まっている遙と凛。やっぱり物語はこの二人を軸に進んでいくことを再確認した8話だった。
余談。
やっぱりあまちゃん、昔、競泳の選手だったんじゃ(笑 水着メーカーに勤めていたというより、水着メーカーの実業団に入っていた、と言う感じなのかな。
次回『迷いのルーズンアップ!』。
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今は教師なのに、以前水着モデルやグラビアモデルをやっていたのでは?です。
…簡単にバレちゃう話ですかね?