有頂天家族 第8話
『父の発つ日』
≪あらすじ≫
金閣と銀閣に告げられた事実を確かめるため、矢一郎と矢三郎は矢二郎のいる六道珍皇寺の井戸を訪れる。父・総一郎はなぜ狸鍋になったのか。なぜ矢二郎は蛙となって井戸に篭ることを選んだのか。矢二郎の思わぬ告白は、矢一郎と矢三郎に衝撃を与える。そして矢三郎は、総一郎の死について赤玉先生よりさらに新たな事実を告げられるのだった。
(公式HP 各話あらすじより抜粋)
≪感想≫
相変わらず、引き際からのエンディングへの繋ぎと独特の余韻が素晴らしい。今週は特にそう感じた。それぞれアニメによってコンセプトやスタンスが違うので一概には言えない部分もあるものの、やっぱりエンディングっていうのはこういう余韻を愉しませてくれるものであってほしいと教えてくれる。
それもこれもやっぱり矢一郎の涙なんだよね。泣きそうだった、っていうかウルッって来てたw 序盤の矢二郎の独白シーンからやばかったし、総一郎の発つシーンもそうだったけど、そこまで溜めに溜めて最後の矢一郎の涙は序盤で矢二郎を批難する台詞があった分だけ反動が効いた。
矢一郎は、矢三郎曰く「父から“責任感”だけを受け継いだ」と言われる四兄弟の長兄。だからこそ、弟のことだってちゃんと解かるからこそ自分の立場で辛さもあるのだろう。上に立つ者、さらにこれから大切な選挙に出ようかという者としての立場と、兄としての立場と……。
そんなものが入り混じった涙の重み。そんなのを感じながらエンディングに入ったわけだから、あのED曲の曲調とも相まって切ない余韻を1分30秒、じっくり愉しんだ。
にしても、矢二郎は海星が好きだったのか……。兄弟の許嫁に惚れるとかリアル……なのかな? 同性の兄弟はいないので良く分からないのだが。総一郎としても、実は頭を悩ませていたのだと思うけどね。もし、許嫁を結んだ相手が矢三郎ではなく矢二郎だったらこうはならなかったはずだから。
一方で、総一郎は「それもまた阿呆の血のしからしむところ」の一環として受け入れ呑みこんでいたかもしれないけれど。
個人的に路面電車に化けて疾走出来る矢二郎の変身能力、実は矢一郎以上なんじゃ、とか思ったり(笑 これで矢二郎が本当に父から受け継いだ血は「のんびりしたところ」ではなく「高い変身能力」だったら彼の復活の展開にもなるのだろうか?
どちらにせよ、物語のカギを握るのが矢三郎である、という点で彼はちゃんと主人公をしているのだなと感じた。
矢二郎の話、赤玉先生の話、そして淀川教授の話。
矢三郎だけが、父・総一郎が鍋になってしまった日の父の話を誰よりも多く聞いているに違いない。つまり、一番多くの情報を持っているのは矢三郎なわけだ。問題は、矢二郎が父と化かし遊びをしていた頃から矢二郎が独りで帰ってくるまでの情報を彼が持っていないこと、か。
でも、もしかしたらその真実は不要なのかもしれない。総一郎が遺した「兄弟はバラバラになったり、憎み合ったりしてはいかん」と言うある種の遺言は、どんな“真実”よりも重い“事実”だと思うから。
誰よりも多く情報を持ち、総一郎が危惧し望んでいたことを知った矢三郎。次回は選挙開始なんだけど、夷川が邪魔をして~という展開かな。そこを含めて、カギを手にした矢三郎がどう立ち回るかに期待。
次回『夷川の娘・海星』。
≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順)≫
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
現在、nifty系、so-net系はほぼ全滅。livedoorは調子がいいと送れます。
・http://blog.livedoor.jp/t_cherry398/archives/51733855.html
・http://brook0316.blog.fc2.com/blog-entry-3551.html
(http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201308260000/)
・http://craft89.blog105.fc2.com/blog-entry-738.html
・http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-8978.html
・http://kagura77.blog99.fc2.com/blog-entry-3803.html
・http://scriptor.blog54.fc2.com/blog-entry-2470.html
・http://ylupin.blog57.fc2.com/blog-entry-8118.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
Web拍手に頂いたコメントは後日『Web拍手レス』にてお返事させていただきます。
Comment
Comment_form