闇芝居 第4話
『異階』
≪感想≫
階段に関する都市伝説かと思ったが、予想外にエレベーターを使った都市伝説だった。動機付けがやや弱く、もう少し家族サービスに疲れ切った父親(とそれに構わずあれこれ言ってくる家族に)が何気なく「一人になりたい」といってあの展開になるような強い動機づけが欲しかったものの、それ以外は怖かったと思う。
しかし、こうやって考えるとエレベーターって格好の材料なのだと思わされる。
狭い密室空間、上下運動する機能は特に「扉を開閉する」という要素によって外界との隔離することが出来るのが大きいのだろう。だからこそ、その扉が開くごとに代わる景色は恐怖になり得た。
意外といえば意外、妥当と言えば妥当だが、これから先に都市伝説が生まれるのだとするとこういうところなのかなーと感じた。
次回『網棚』
NoTitle