有頂天家族 第6話
『紅葉狩り』
≪あらすじ≫
金曜倶楽部を抜け出した弁天に連れられて、矢三郎と淀川教授は夜の屋上で紅葉狩りを楽しむ。酔って寝てしまった淀川教授を矢三郎に託し、弁天は消えてしまうが、やがて目を覚ました淀川教授は、「喰うということは愛するということだ。」という持論を矢三郎に説き始める。そして淀川教授は、矢三郎の父・総一郎が狸鍋になった金曜倶楽部の忘年会での不思議な出来事を矢三郎に語り始めるのだった。
(公式HP 各話あらすじより抜粋)
≪感想≫
今回も風情と雰囲気があって良い30分だった。私も相応の数、アニメを見てきていろいろなアニメを好きになってきた。ロボットものやラノベ系ハーレムもの、シリアスなものから最近では短編アニメに至るまで。そんな中で、良い意味で風情があって異彩を放っている良い作品だと思う。1クールならおそらくちょうどこの6話が折り返しになるだろうが、このまま最後まで行ってくれれば嬉しいと思う。
さて、本編は淀川さん(名刺を見ると京都大の教授?)が過去に出会った喋る狸――矢三郎たちの父・下鴨総一郎との邂逅を語る回。これが阿呆の血のしからしむところ、ということのようだ。
今までも断片的に語られる総一郎の器の大きさは知っていたものの、こうしていざ殺されて喰われる直前の総一郎の態度を見ると、なんかどの狸からも一目置かれていたことをとても納得出来た。「阿呆の血のしからしむところ」と言えばそれまでなのかもしれないけど、良い意味で達観していてカッコいい。彼がどのような人生ならぬ狸生を歩んだのかは分からないが、素晴らしい年齢の積み重ね方をしたのだろう。
こうして見ると、阿呆の血の濃さ(笑)やいざという時の度胸では確かに矢三郎が最も総一郎のDNAを強く継承しているのかもしれない。矢一郎は実力こそあるが器と度胸が小さく、矢二郎は阿呆の血が突然変異したみたいな感じだしw
そしてそんな阿呆の血は食べた人間にも継承されている、というのが切なくて哀しいけどどこか少しだけ温かみを覚える。淀川さんが今のあんな“阿呆”になったのは総一郎と出会い、総一郎と話をして、そして総一郎の血肉を己の中に取り込んだからなのかもしれない、と考えると何とも言えない気持ちになってくる。
しかし、今回も弁天様の秘密は分からず。これは最終回まで引っ張るか、あるいは明かさないままで終わるかのどちらかだなw
彼女が泣くのはどんな理由なのか。そして、なぜ彼女は月を見上げるとそんなに悲しくなってしまうのか。
それは赤玉先生にさらわれる前の“スズキサトミ”という人間だった頃を思い出してのことなのだろうか? 両親もいただろう、友人もいただろう、もしかしたら恋人もいたかもしれない。特殊な力と地位を手に入れた。他の人では一生かけても味わえないような人生になった。
しかし、赤玉先生のせいで人生を棒に振ったとも言える。あったかもしれない平凡と言えば平凡な人生。でも、そんな平凡さが今となっては、弁天にとってかけがえのないモノに映っているのかもしれない。
そう考えると、赤玉先生の腰を砕いたとかいう矢三郎との“何か”も、矢三郎からすれば「ちょっとしたいたずら」だったかもしれないが、弁天からすれば自分を誘拐し自分の人生を狂わせた赤玉という天狗に対する「復讐」だったのかもしれないね。
次回『銭湯の掟』。
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