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刹那的虹色世界

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東アジアカップ2013 日本3 - 2オーストラリア

東アジアカップ2013 日本3 - 2オーストラリア


大 き な 収 穫 と

一 抹 の 不 安



詳細は続きからどうぞ。

◆互いに新戦力発掘とはいえ
たがいにとって相手は強豪であることに変わりはない。楽に勝てる相手ではないのは試合前から分かっていたし、逆に相手に楽に勝たせていけない相手でもある。それは、今は互いに新戦力発掘のためのチーム構成であったとしても、彼らはともに互いの国の代表と言う重みを背負っているのだ。

その中で三得点、二失点。

打ち合いはもともと日本が望むところではないが、オーストラリア相手に中国戦と同じで三点取れたことは大きいことだと思う。しかも、この三点はどれもフル代表がやっている「組織で崩したい」というゴールではなく、基本的に個人技による部分での得点である。

ドリブルからのゴール、最後まで冷静に見極めてのゴール、ペナルティエリアギリギリからのミドルレンジ気味のシュート精度によるゴール。

これを「個人に頼ったゴールで評価し切れない」と取るか「代表が望んだ個の力によるゴールで評価出来る」とするかは人によって評価が分かれるかもしれないが、私は高く評価したい。
またその個人技を発揮するところに至るまでに、ショートパスからミドル、そしてロングボールやサイドチェンジを多用していたのはフル代表よりもむしろ印象は良い。ポスト役がいたことも大きいだろうが、ショートパス一辺倒のフル代表よりも攻撃のバリエーションに関しては上だったかもしれない。

何より、このチームはオーストラリア相手に勝ち切ったのだ。

これがひとつ前の中国戦では勝ち切れなかった。まったく構成メンバーが違うものの、コンフェデでもイタリア相手に勝ち切れなかった。フル代表の選手や監督が口にする「勝ち癖」「勝ち切る」ということを考えれば、ここ数試合勝てていなかった「日本代表」というチームが、しっかり1勝・勝ち点3を取れたのは良かったことだと思う。

選手も全選手ターンオーバー(控え選手との入れ替え)だったが、チームとしてそん色があったようには見えない。むしろ、中国戦のメンバーと比べるとチームとしての練習時間が多かった分だけ、チームとしての完成度はこちらのチームの方が上のように思えたほどだ。

良く言えばそれだけこの層のメンバーに個人個人の特性の違いはあってもトータルとしてチームの差はないということ。悪く言えば、そこから頭一つ飛び抜けないとフル代表は厳しいということだが…。




◆しかし、二失点
コンフェデ前までは取り上げることすらなかった守備の不安だが、そこから一気に露呈してしまった。メンバーが違うとはいえ、まるでコンフェデが呪いのように残っているみたいだ。

一失点目は中継がリプレイを流していたせいでほとんど観れなかったので何とも言えないが、バックラインでの不用意なボール保持を目指そうとしたら相手に裏を取られた、と言う感じか。

二失点目はCBの安易な飛び出しでその裏を突かれてしまった。

それに限らず、不用意なミスも少なくなく、ひやひやするシーンが後半は特に中盤以降多かった。結果的に失った点は二点だが、感覚的には三点も四点も取られ、ゲームも引き分けかむしろ負けたのではないかと錯覚してしまうほどだ。

大切なのはこのチームで守備を立て直すことではない。どの道、中国戦・オーストラリア戦の二試合を省みて、現状を考えればフル代表は今まで通り今野・吉田両CBが有力である。なので大切なのは失点パターンを記録し分析してそれをフル代表にフィードバックすることだ。

一つ一つは単純なミスかもしれない。でもその単純なミス、たった一本のパスミスが失点に繋がってしまうのがサッカーと言うスポーツなのだから。




◆勝って優勝へ
実は今まで一度も手にしたことがない「東アジアカップ」のタイトル(女子はある)。現在、他の全ての試合が引き分けだったため、日本がこれで勝ち点でリードしている。日本は次のホーム韓国戦に引き分け以上で初優勝が決まるわけだが、言うまでもなく相手は宿敵韓国。

韓国もW杯予選をかなり苦戦していてチーム状況は良くないが、それでも日本戦はどの年代であっても特殊なモチベーションで臨んで来るチームである。
つまり、新戦力を発掘する上でこの上ない相手ということだ。

幸い、攻撃陣に関してはほとんどの選手が結果を残しており、監督としても最後の韓国戦でどのようなスターティングメンバーの配置と組み合わせをすればいいか悩ましいのは嬉しい誤算だろう。個人的には今日の前線二人はそのままで良い気もするが、柿谷選手も観てみたい。

ボランチは高橋選手がいた方が安定するか。あとはそことの組み合わせになるが、今日は山口選手だった。

DFラインは急務であるし、難しいところだが、そこで監督がどういう判断をするのかと言うのは攻撃陣とは違う意味で布陣が楽しみである。

何はともあれ「引き分けでも優勝」だが、今日のように「勝ち切って優勝」を掴み取って欲しい。




◆個人的ガゼッタ式採点
あくまで素人目で個人的なものです。どちらかというと、自分で書いておいてあとで有識者の方の採点とを見比べて自分の見る目をさらに養うためのものなので。

チーム:6.0 勝ち切ったと言う意味では評価したいが、失点するとドタバタしてそのまま引きずってしまう点は修正し切れず。

GK
権田修一:5.5 中盤までは良かったが、立て続けに二失点。しかし、随所で的確な飛び出しやボール処理もしておりトータルで観た時には決して失点数ほど悪くない。


DF
千葉和彦:5.5 失点シーンはどちらもあと一歩詰め切れていれば防げたかもしれない場面。相方のミスだし、自分も観ないといけない選手がいる中では厳しいとは思うが、フル代表を目指すならそこのあと一歩を目指して欲しい。途中交代となったが、むしろ鈴木選手よりそつなくこなしたと思う。

鈴木大輔:4.5 一失点目はクリアボールの確保が出来ず、二失点目は相手に引き出された上に振り切られてしまうという大失態。このレベルではとても代表は……。

森脇良太:6.0 攻守に積極性を発揮。相手が右サイド(日本の左サイド)を軸に攻めてくれたおかげでもあるが、右サイドは安定していた印象。出来ればクロスボールはもう少し球際で上げさせないか、精度を落とさせたいところだが。

徳永悠平:5.5 森脇選手同様、攻守でバランスを取りつつ出る時には出ていた。あまり使われることはなかったがオーバーラップも長い距離走ってくれていた。一失点目に繋がる安易なクリアミスだけはいただけないが…。

栗原勇蔵:-.- 出場十分未満なので採点はなし。しかし、出場して最初の方でさっそくクリアミスで相手にボールを渡してしまうミスは目を覆いたくなった。終盤のように危険と感じたら大きく蹴りだしorクリアくらいの安全策を考えて欲しい。


MF
高橋秀人:6.5 攻守にバランスを取りつつ、キャプテンとして奔走。伊達にコンスタントにフル代表に呼ばれているだけあってプレイ一つ一つの精度が高い。時に最終ライン、時に最前線と必要なところに顔を出せる嗅覚は流石。ドタバタして二失点取られてしまうが、その後は良く言えばチームを鼓舞して耐えきったキャプテンシーも相応に評価。もちろん一点取られた時点で耐えられることが理想だが。

扇原貴宏:5.5 左足によるパスは魅力的。CBの間に入ってSBを持ちあげるというチームの約束事を多くこなしたせいか、あまり攻めでその良さは観れなかったが彼の一本の縦パスはスイッチを入れられる。しかし、不用意なパスミスが多く、ボランチにしておくには不安も。

山口螢:6.0 守備固めとして途中出場したはずだが、結果的にその後の二失点と言う結果。まぁ、ボランチにはワンチャンなかったけど。目立たなかったが、ハードワークが可能なボランチなので途中出場の分だけ頑張っていたと思う。


FW
山田大記:6.5 左サイドで攻撃の起点となるパスを多く供給。クロスの精度も良く、キープ力・運動量も決して悪くないので地味だが良く光っていた。

齋藤学:7.0 中国戦の鬱憤を晴らすかのようなドリブル、そして1ゴールと言う結果は評価すべき。特にゴールシーンは、あの場面だとフル代表ならパスを出す選手が多い中でシュートを選択し、あのコースに打てるのは調子も良いのだろう。乾選手を脅かす可能性を見せた。

大迫勇也:7.5 こちらも中国戦の鬱憤を晴らした。序盤のトラップミスの多さが勿体なかったものの、後半はギリギリまで粘ってのシュートと思い切りのいいミドル気味のシュートの二本を決めたのはチームを救った。ゴールへ向かう姿勢や嗅覚はぜひ一度フル代表のメンバーとの化学反応を見てみたい。

豊田陽平:7.0 ゴールこそなかったが日本代表がのどから手が出るほど欲しいポストプレーが出来るFWの登場は可能性の片鱗を感じさせる。試合終盤でも前線から献身的なプレスをかけることも出来、ポストプレーと合わせてチームのためにハードワークが出来る。コンディション次第では前田選手を押しのけて先発も出来るか?

工藤壮人:6.5 途中出場な上、出場後は日本がことごとく後手に回ってしまったので攻撃面で良いところはあまり見られなかったが、三点目の演出にも絡んでおり、動き自体は決して悪くなかった。


監督
アルベルト・ザッケローニ:6.5 全選手ターンオーバーと言う中でもチームの成熟度を短期間で上げてきた手腕はもっと評価されるべき。試合中も「勝ち切る」という目標のもと、ミスの多かったボランチ、失点続きのCBと的確にチーム状態を改善し勝つための交代要員を使った(勘違いしている人も多いが、必ずしも攻撃の選手を入れることが「勝つための采配」ではない)。韓国戦ではぜひ守備を安定させ、攻撃するための采配も見てみたい。

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