Free! 第4話
『囚われのバタフライ!』
≪あらすじ≫
渚のクラスメイト・竜ヶ崎怜(りゅうがさき・れい)を迎え入れ、ようやく岩鳶高校水泳部は四名のスイマーを揃えるに至った。
さぁ、夏の大会へ向けて練習開始!
江が実家にあった、昔、兄・凛がしていた練習メニューを発掘するとそれをさらに泳げない怜を踏まえたモノに改良して練習メニューを作るなど敏腕マネージャーっぷりも発揮。
あとはスイミングクラブに通っていた上に、大会で優勝した経歴を持つ遙たちが怜をいかに泳げるように指導出来るかどうか……。
まずはオーソドックスに泳ぎの練習を教えようとするがどうも上手く行かない。続いて、ブレ(平泳ぎ)、バック(背泳ぎ)とそれぞれ渚、真琴が得意な種目を教えるも、これまた水には浮くが推進力がなく、補助がなくなるとあっという間に沈んでしまう……。
何がいけないのかと悩む中、「ブーメラン水着が悪い!」と形から入ろうとする怜に「新しい水着を買うのも良いか」とここ数日上手く行かない気分転換も含めて次の休日に部員全員で怜の新しい水着を買いに行くことに。
さすがに水泳部だけあっていざ大量の水着を前にするとみんなアレコレと試着して水着選びを楽しんでいたが、そんな時、遙はたまたま同じショップで同じように新しい水着を選んでいた凛と遭遇して――
≪感想≫
水着ファッションショー(でも男だw
水着っていろいろあるねーw 誰がどのタイプが似合うって全然分からんけど、水着も今は競泳だと厳密に指定(身体の何割かは肌を見せていないといけないとか)があるんだっけ? 良く分からないけど……ほら、一昔前は全身タイツみたいな水着もあったけど今見かけないし。
さて、本編は泳げない怜が泳げるようにどうすればいいかと言うストーリー。
客観的に観てメドレーリレーに部(チーム)として出場するつもりなら、怜にはバタフライを泳いでもらわないといけない気がするのだが、そこに結局誰も触れず、最後なし崩し的に「泳いでみたら泳げました」的な終わり方は苦笑しか出て来なかったw
現実にこんなことあり得るのだろうか。いや、自由形(クロール)が泳げて他が泳げないってのは分かる。けど、自由形含めて他が全てダメでバタフライだけOKって……。
その辺含めて、水泳アニメをやるならもう少し視聴者が納得出来る専門的な解説が欲しい。正直、中盤でスイミングクラブの元コーチが出てきた時は、「あぁ、この人が指摘して怜がバタフライを始めるのか」とも思ったものだった。
私は競泳に関しては素人なので良く分からないが、怜がバタフライ以外ダメだったのって水中での脚力による推進力がたぶんなかったせいじゃないのかな。あるいは、手と足、もしくは左と右でそれぞれ違う動作をすることに慣れていないか。いや、もちろんバタフライも脚力による推進は必要なんだけど、他の泳ぎよりは比較的上半身が重要そうだし、手と足は別々に、さらに左右の手足は左右対称で同じことをすれば良いのだから、向いていたとか?
専門的なことは分からないけど、そんなことをコーチがチラッと怜の動きを見て指摘して「どの道、お前らメドレー出たいなら、なおのことコイツ(怜)にはバタフライが良いだろ」という感じで、一晩で怜がバタフライの泳法を理論的に学び、翌日泳いでみたら意外と理論派の怜向きで本当に泳げてしまった、という流れの方が良かったんじゃないかな。
そうした要素が辛うじてあったのは遙の「飛べ」発言だったと思う。その言葉が出てきた時は「おっ、なんか水泳経験者として怜の特性を見抜いてバタフライを薦めるのか?」とも思ったがそんなことはなかったw いや「飛べ」っていう感覚は水泳の中ではバタフライってイメージがあるし、今回溺れるたびに急浮上してくる怜を見ていると「水中から水面に飛び出す筋力に秀でている伏線か?」とも思ったのだが……。
シリーズ構成として考えた時に、「怜が泳げる(専門をバタフライに決める)」ことと「水着を買いに行く(遙と凛の邂逅)」はそれぞれ別エピソードにした方が良いようにも思えたし、この二つが一緒になったせいで最後の結末が駆け足になった気もする。ここでわざわざこの二つを一緒にするってことは、終盤の展開で尺が足りなかったってことか?
◆中学時代を語らなかった遙
口数が少なくクールだけど、結構言いたいことは口にしてしまう感じがある遙(泳げない怜に真面目な顔で「水に嫌われているのか?」とかw)。それでも彼は、自身の三年間(中二から高一まで)を凛に問われても決してそれを語ることはなかった。いかに遙が「松岡凛」という存在を友人として大切に想っているかが伝わるシーンだ(まぁ、その後の凛のフェンスガシャとか「お前は俺のために泳ぐんだ」とか、いかにも腐女子が喜びそうな展開もあったがw)。
遙が中学時代を語らなかったのは、自分が競泳を辞めた三年間を他人のせいにしないためだと思っている。
もしそれを凛に語ってしまえば、凛は多かれ少なかれ「自分に勝ったせいで、遙は競泳を辞めていた」と認識してしまうだろう(実際にそういった側面もあるし)。今回、凛を慕う鮫柄の競泳部員やあまちゃん先生が口にしたように「1%の閃きと、99%の努力」という話をし、“才能と努力”について語られた回でもあった。
客観的に観て遙と凛なら、才能は遙、努力は凛に分があるように見える。凛自身が自らの才能を称賛しようとする仲間に「テメェ、それでいいのかよ」と才能を否定した。そして三年間、「身体を見れば分かった」というほど水泳から何らかの理由で遠ざかっていたのを察しながらも、凛はいざ泳げば遙と接戦を演じられてしまうことに憤りもあったはず。それは三年前となんら変わらない。勝敗が変わっただけで中身は「才能の前に努力は意味がない」と。加えて遙には自分に負けたことに対する悔しさすらなかったのだから。
凛から見れば才能があるのは遙であって自分はその才能に追いつく為に留学してでも努力しないといけないし、それだけの努力をしてきたという自負があるのだろう。
もし、努力でここまで来た凛が、自分が遙に負けた時のあの態度で才能のある凛が競泳から遠ざかったのだとしたらどう思ってしまうか。
そんなことを遙は考えたのではないだろうか。
同時に遙はまたしても凛との宿縁にからめとられてしまった。正しくサブタイトル通り「囚われ」なわけだ(バタフライ関係ないけどw)。
この三年間は、「自分は水を感じたいだけ」なのに速く泳げてしまうために凛のようにそれで傷つけてしまうジレンマに捉われ続けてきたはずだ。1話で彼が「早く普通の人になりたい」といったのはそのためだ。遙にとって速さなんて重要じゃない。大切なのはいかに水を感じられるか。ある意味で、競技に対して“美”を求める怜とは、真琴が言うように似た感性を持っている。
それが一度凛と勝負したことでその束縛からはせっかく解放されたのに、今度は凛から直々に「お前は俺のために泳ぐんだ」と言われてしまい、またしても凛の怨念に近い執念に囚われてしまう。彼はただ、より水を感じて泳げればそれで良いのに……。
実は、岩鳶の水泳部は誰一人として「凛(ちゃん)に勝つ」という目標は持っていない。真琴も、渚も、怜も。ただ「一緒に泳ぎたい」と言う理由はあっても「勝ちたい」という目標はないのだ。
勝負に固執する凛と、泳ぐこと自体を目的とする遙たち。
出会いもあって、会話もして一見そうには見えないが、実際には両者の溝はさらに深くなった。この先、遙や真琴たちは水泳を楽しむ・水を感じると言う初志貫徹を貫けるのか。それとも凛に毒されてスピードを求め結果にこだわるスイマーとなってしまうのか。メタな見方をすれば、遙が勝負とスピードにこだわりだしたら結果が思わしくなく悩んだ末に、「自分は水を感じられればそれで良い」と思い出して復活、みたいな展開がありがちだけど。
その辺りが中盤までの見どころかな。
余談。
さすがの江ちゃんも筋肉に
飽きることがあるらしいwww
女性の買い物に付き合わされる男の気持ちを痛いほど理解した江ちゃんw いやー、試着がタダとはいえそれに二時間、三時間付き合わされるのって苦痛だよね(笑 せめて違う店を渡り歩いてくれれば、その間の徒歩の時間とか違う会話とかが出来るのだけど、同じ店だとね……w
意外といえば意外?
もう少し筋肉至上主義的に「美しい筋肉なら二十四時間、三百六十五日観てられます!」くらいの娘でもキャラ的には個性があって良かったと思うけど。
次回『試練のオープンウォーター!』 遠泳(海での泳ぎ)回っぽいけど、せっかくの海なのに江ちゃんとあまちゃん先生の水着はないっぽいな(えー
※ちなみに7月31日は放映がなく、次回は8月7日です。 二週間待たされるなら、江ちゃんか、あまちゃん、せめてどちらかの水着を……。
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