DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION 総評

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※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。

DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION　総評
放映日：2013年04月～2013年06月（全13話）　
私が視聴した放映局：TBS

総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。


シナリオ構成 評価:D
破滅的なシナリオ構成には疑問を感じる。ゲームが元ではあるが、アニメ用に編集・改ざんしていく過程で言葉と行動の不一致のキャラも出たのではないか。感想を書いていた頃も原作既プレイ者や原作ファンの方に幾度となく指摘された内容を信じると、もう少し上手く出来たのではないかと思う。

おまけに最後の最後で批判回避のためなのか、急にご都合主義的なループエンドで終わったことに失望。そこで大団円を描くなら最初からその方向で描くべきだった。破滅エンドなら破滅エンドで終わった方がまだ観ている側としては納得出来たと思う。

最後も「何が生きるために戦うべきだ」だよ。そんなこと、ずっとやってきたじゃん、生きるために戦うなんて当たり前のことは。結局最後そこに戻って、じゃあこの13話何してたの？ってことだよ。何一つ解決されたこともなければ、何一つ受け継がれるべき良案があるわけでもない。受け継いだのって結局曖昧なヒビキとヤマトのホモフラグだけじゃん。ふざけんな。

監督やシリーズ構成はもう少し仕事をした方が良い。


演出 評価:D
エフェクト・召還する悪魔は確かにカッコ良かった。でも、プラス要因はそこだけ。

戦法上致し方ないとはいえサマナーたちは携帯かざして唸っているだけでは戦闘に迫力が出るはずもない。『P4』もそうだったが、あちらはまだ携帯でちまちま悪魔を操っているって感じではない分救いもあったのだろう。

キャラの内面も多くのキャラの葛藤を描くなどチャレンジはあったが、それによる大した成果は出て来なかった。特にヤマトの描写は良くなく、言動の不一致を生んだ。また多数のキャラの魅力を引き出せずに終わっているとの原作ファンからの指摘には確かに頷くしかない。

総合的にプラス要素を帳消しにしてさらにマイナスにするくらい良くない。


作画 評価:C
大きくキャラデザから逸脱することはなく、戦闘中のエフェクトや召喚時の描写などは必ずしも悪いものではなかった。しかし、せっかくの作画を活かすようなシーンは少なかったように感じる。


CAST 評価:B
可もなく不可もなく。これだけのキャストが揃うなら、もう少し良いモノを期待したい部分もあるが、まぁ演技力を発揮するような場面がなければどうしようもないか。


OP/ED/BGM 評価:C
とても悪かったわけではないが、とりわけ良かったとも感じない。EDで退場したキャラが消えて行く演出は、工夫ではあるがアニメを多く観ている人からするとありがちというか、お馴染みな部分でもあるので……。


総合 評価:D
内訳：B評価（3点）×1+C評価（2点）×2+D評価（1点）×2＝D（1.8点）
キャラクターの魅力を引き出せなかった。

本当にそれに尽きる。必ずしも破滅的な物語・シナリオ構成が悪いわけではないのに、キャラクターの魅力を引き出せなかったので相乗的にシナリオそのものが悪く感じる。特に主人公のライバルポジションだったヤマトが、弱肉強食を謳う割に行動が一致していない部分も多く、その言動に説得力がなかったのが大きな失敗。個々のキャラももう少し良い面があったようなので、それを引き出せなかったのが次の失敗。

物語が良ければキャラクターなんて、とも思うが、物語はキャラクターによって演じられるものなのでやっぱりキャラクターをあまりに蔑ろにする作品はダメだと思った。もっと内面描写含めて描写が良ければ作画とキャストとの相乗効果でもっと評価も伸びたはずだが、逆に演出の拙さのせいで作画とキャストの良さが完全に消えたと思う。

これを通して監督以下スタッフは何を描きたかったのか。

本当に、ただただ疑問である。必ずしも作品は監督だけのものではないが、それにしたって『P4』で高い評価を得た岸監督だったのだが、これを観る限りは監督の腕が良かったのではなく『P4』は素材が良かっただけ、ということか。

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おまけ
ベストキャラTOP3
なし