断裁分離のクライムエッジ 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[断裁分離のクライムエッジ]
女の子の髪を切るのが好きという少年・灰村切(はいむら・きり)は偶然立ち寄った古いお屋敷で、そこに住んでいる少女・武者小路祝(むしゃのこうじ・いわい)と出会う。
祝は床について溜まるほど長い髪の持ち主であった。
そんな彼女の髪を切は切りたいと思うが、どんなハサミを使っても切ることが出来ない。
彼女はそれを「髪が呪われている」からと言うが……。
(公式HP あらすじ 1話より抜粋)
そんな『断裁分離のクライムエッジ』の私の評価ですが...
B-
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
断裁分離のクライムエッジ 総評
放映日:2013年04月~2013年06月(全13話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:B
原作が未完の作品ということもあって、終わり方こそ不完全燃焼さがあるというか、今一つなところもあったものの、全体的には「狙われる⇒応戦⇒勝利⇒インターミッション(日常回)⇒再度狙われる~」を繰り返すオーソドックスなもの。
セリフ回しや言動には再考の余地がある部分も少なくないが、まぁ全体的にはこの手の作品としては平均的な仕上がり。
演出 評価:B
減点要素は、戦闘シーンの拙さ。作画的な工夫はあったものの、武器が「鋏」と言う利点を活かした戦い方は結局出来ず、相手もまたキリンググッズの形状や特性を活かすと言うよりどのアイテムも武器として一辺倒に使っているだけなので、イマイチ。あとは祝が中盤から終盤にかけてどの状況でも「切くーん」と叫んで泣いているだけなのは、良くない。
加点要素は、フェチアニメとしてはなかなかというところか(笑 まぁ、笑い話みたいになっているけど、切の髪フェチに始まった作品だからフェチ要素をしっかりと描くのは大事なことだと思う。
そんなわけでプラスマイナスゼロで平均評価。
作画 評価:B
キャラデザに対する趣向の個人差があるものの、それでも平均以下という作画だったが、先に挙げたフェチシーンでの作画の頑張りを汲んでB評価でw
CAST 評価:B
キャラクターと声質があっていた、という部分では悪くない。
OP/ED/BGM 評価:C
工夫は見られるものの、あと一歩というところか。ED曲自体は決して悪くなかったとは思うが……。
総合 評価:B-
内訳:B評価(3点)×4+C評価(2点)×1=B-(2.8点)
フェチバトルアニメ、というのが正しい表現だろうか(笑
髪フェチに始まって、特に序盤は何らかのフェチないし背徳さを感じさせるシーンや演出が多い作品だった。最終回もNTRだったり何だったりとそうだったけどw そういったこだわりを持てるのは作品にとって強み。特に似たような作品がごろごろとある中では、「他作品との差別化」というのは重要な要素で、そういう意味で方向性は必ずしも間違ってなかったと思う。
個別の評価でもちょいちょい出てくるように「あと一歩」「今一つ」と、もう少しで一皮むけそうなのに、その踏み込みが足りずに及第点で落ち着いてしまった印象がある。
バトルシーン一つ取っても、もっと個々のキリンググッズの形状・特性・スキルを活かしたモノになっていれば、さらに多くの人たちを魅了し称賛し得たモノになったことだろう。
台詞や言動一つ取っても、例えば切の恐怖や覚醒は終盤特に突発的になっていたのでその辺りの流れをもっと整理出来たり、泣き叫ぶだけの祝が終盤は切への信頼度から精神的にもう少しだけでも強くなっていたりすれば、もっと高評価だったはず。
可能性と惜しさをにじませる作品。もっと作品自体を整理整頓してから作れていれば、と悔やまれる。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 美墨かしこ
登場数少なかったけど、もう少し絡んできてくれたら嬉しかったかな―。
2位 中嶋正義
良いキャラクターだったと思う。終わり方こそ残念だったけど。
3位 病院坂法子
彼女の葛藤っていうのが、中盤までは割と大きかった気がする。キリンググッズに関わる者たちの二面性というか、そういうのを外から観る人間としても、病子の姉としても良かった。
- at 11:20
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
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