DEVIL SURVIVOR 2 The ANIMATION 第6話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION]
『不穏の火曜日II』
≪あらすじ≫
響希に迫っている“死”。それを死に顔動画で観てしまった大地と維緒は、響希との再会を急いでいた。そして、名古屋から遠く離れた東京でも、響希の死に顔動画を観てそれを阻止せんと動く者が独り……。
一方、響希がいる名古屋ではセプテントリオンの襲撃に備えていたが、そこをジプスの雇われサマナー・伴亜衣梨(ばん・あいり)と鳥居純吾(とりい・じゅんご)が襲撃。ロナウドらが対応に当たっていたその隙を狙ったかのようにセプテントリオンが出現した。
出現場所は、名古屋支局!?
「地上に被害が出ないのなら都合が良い」とロナウドは、亜衣梨たちとも共闘しセプテントリオンの殲滅に乗り出すが、要塞攻略型なのか非常に堅牢なセプテントリオンにロナウドらの攻撃は通用しない。それどころか、支局の基地機能の破壊されかけてしまう。
支局の別の場所で大地や維緒と再会していた響希だったが、セプテントリオンの襲撃を知ると、今度こそ誰も死なせないと意気込み、ロナウドたちの前に遅れて馳せ参じる。スザクの圧倒的な火力に加え、支援をしてくれる維緒のキクリヒメの援護のおかげもあってセプテントリオンを撃退寸前に追い込むが、突然セプテントリオンは分離し、一気に攻勢に転じてきた。
予想外の反撃にスザクを撃退され、ビャッコの召喚も間に合わない響希。そんな彼の前に現れ、セプテントリオンを葬って見せたのは、壊れていたはずのトランスポーターを強引に自身の魔力で再稼働させて駆けつけてきた峰津院大和で――
≪感想≫
こういっちゃアレだけど、全体的に薄っぺらい。まぁ、それでも『ヴヴヴ』に比べればまだ主義・主張というものが最低限見えているので、そこだけが救いと言えるか。
尤もそれを感じてしまう場面は、「結局響希はどうしたいの?」と大和やロナウド、乙女とのやり取りで感じてしまうことだろう。別に鋼のような意思や明瞭な目的を持っていないといけない、と言うつもりはないが、あっちにフラフラこっちにフラフラでの言動では“厚み”なんてものは出て来なくて当然と言うわけだ。
人を駒扱いする大和に反感を抱く一方で、彼は「この力を正しく使ってくれるなら」と誰かに使われることを容認した。誰かに使われると言うことは、それは第三者から見れば響希は駒扱いされているということだ。こんなダブルスタンダードを語っていては、こういう感想が出るのも仕方ないか。
それならばいっそ戦闘では目立っていない大地の方がよほどキャラクターとしても厚みがある。いや、彼の場合は“厚み”というより“重み”かもしれないけれど。使命感や責任感といったものではなく、もっと身近で、もっと根本的に「誰よりも救いたい人がいる」という明確な意思がその“重み”を感じさせてくれるのだろう。もちろん、そういう意味では維緒も同じ。彼らの存在が辛うじてこの作品を作品として保ってくれている感じがする。
当然、長い目で見ればこれは最終回に向けての伏線でもある。つまり成長物語のための、未熟さを際立たせるためのセリフ回しであり演出のはずである(そうでないと困るがw)。序盤は「チート主人公」とさえ言われるほどの言動をしてきたので、急遽「成長要素を入れなくちゃ」とでも感じたのだろうか? まぁ、『P4』でも中盤で主人公の挫折からの成長があったし、序盤ではなく中盤でそういう話を持ってくるのがATLUS系の十八番なのかもしれないが。
あとは、中盤で軸となっている大和か。響希が批難したように、大和はあそこまでの強さなら最初から自分も出張っていればよかったものの出て来ないものだから顰蹙(ひんしゅく)を買っている気がする。響希の活躍、維緒の覚醒などを序盤で描きたかったので大和を前線投入することをしなかったのだろうが、これは明らかにシリーズ構成における失敗だ。彼が前線に出ている=響希と行動を共にしていればもう少し描写も増えて、「峰津院大和」というキャラクターも上手く描けたはずだが……。
家柄の力があったとはいえ、当人もかなりのハイスペックで今の地位にいるはず。それだけのキャラクターが、自分の野望をあっさりと知られている上にそれを隠そうともしないというのも不自然極まりない。そんな野望や野心を抱く者ほど、そういった面における戦略や策略は考えていそうなものだが……。
全体的に変なところで17歳という若さの裏返しと言わんばかりの未熟さが出ていることに疑問を感じる。ゲーム中ではもちろんいろいろな描き方、大和ルートとは言わなくてもサブイベントくらいはありそうだし、ちゃんとゲームでは前線に出てくるようなので今のアニメみたいな大和でも良いのだろうが、そういうのがないので今回「大和は響希の死に顔動画を見たから、危険を承知で来た」とデレても説得力がないと言うか、それこそ響希と同じでキャラクターに“厚み”、言動に“重み”がない。
中盤に来て堪え切れず崩れてきた印象。終盤までには立て直してクライマックスを迎えられるか?
次回『変容の水曜日I』。ロナウドの台詞からすると響希はあっさりジプスに出戻りしそう。問題は真琴の「戦力ダウンか」という台詞。大和の「お前が俺を止めるのか」などの台詞から考えれば響希が本格的にジプスと袂を分かった可能性もあるが、ロナウドの「それがキミの選択か」というのが引っかかる。あと、なんか転送装置を使ってる感じだったし、まさかとは思うがジプスともロナウドとも離れて三人だけで行動開始とかにならないだろうな。
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- at 08:06
- [アニメ(放送終了):DEVIL SURVIVOR 2 The ANIMATION]
- TB(6) |
- CO(4)
- [Edit]
突き抜けた悪球ブリを自分は毎回楽しんでますが(笑)
非常時に平常な自分を保持できないやつは遅かれ早かれ潰れてしまう。そして『そう言うの』は伝波するから兎に角普段の言動を意識して保ち続けろ
と、昔小学校の避難訓練で習いましたが
ヒビキはそれが全くできていないんですよね。
ゲームの主人公は良くも悪くも平常運転だったのですが
なんというか要素がダイチとイオに分散しちゃってるように感じる。輝く者とは何だったのか
ヤマトは(本来なら)能力が正しく評価されて努力に等しくチャンスが与えられる世界を目指して、自分より優れた者が上に立つことも本願と断言できるので『世界征服云々』は全くの的外れとは言わないまでもかなりすっとんきょうな評価なんですよね。
自発的に思考出来ない奴は切り捨てるからロナウドのプゲラと「何だって!?それは本当かい?」はガン無視でしたが
というかロナウド「自分で考えるんだ!」とか言ってる割に相手(ヤマト)の非難(世界征服)と自分の正当化(平等社会)だけで具体的な情報(互いの草案や手段、目的点)なにも言わないし「あ、こりゃダメだ」と感じました。やはりロナウドはロナウドだった(笑)
相手に判断を促してるようで実は思考に値する情報を与えず感情に働きかける。人、其をシビリアン・コントロールと言う!ってなかんじです