DEVIL SURVIVOR 2 The ANIMATION 第5話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION]
『不穏の火曜日I』
≪あらすじ≫
多くの大阪局員を犠牲にした大和の戦い方に反感を覚えた響希は、戦場に現れ自分を救った反ジプスのサマナー・栗木ロナウド(くりき・ろなうど)と共に姿を消した。
現状、ビャッコという強大な悪魔を召喚可能な最大戦力の一つをみすみす手放す結果となってしまったジプス。大和は冷徹に響希を切り捨てるような発言をするが、一方で真琴もまた自分たち、強いては大和のやり方に疑問を持ち始める。そのジプスに残り続ける大地と維緒は、真琴の計らいでロナウドたちに占拠された――響希が向かったとされる名古屋支局を目指す。
半ば放棄された名古屋では政府の手が伸びない代わりに、ロウナドが纏めている組織の手の者がジプスから強奪した物資を市民に解放していた。
そして、その場に突如、大量の悪魔の襲撃が。その窮地を救ったのは、周囲の面々から「響希さん」と尊敬の念が送られ、大地たちが知らない新しい悪魔“スザク”を召喚して戦うかつての友人の姿だった……。
占拠された名古屋支局で「自分たちの目標は、峰津院大和だけだ」と言うロナウドは、その場にとどまったジプス局員に、自分がかつて刑事だったこと、峰津院大和はセプテントリオンとの戦いの後に世界を支配しようと企んでいること、そして大和が目指す世界では弱者は切り捨てられるだけだということを告げる。
そんなことは絶対にさせないと鼻息を荒くするロナウドの姿を見ていた響希は「この人なら確かに仲間を盾にはしないだろう」と大和との違いを認めながらも、どことなく戦うことに迷いを覚えていた。
それでもやってくるセプテントリオン。ロナウドは、大阪の時のような真似をさせないため、万全の体勢を整えていると言うが――
≪感想≫
◆強者と弱者
大和とロナウド。なかなかと対比が面白いキャラクターが揃ったと思う。ロナウドもただの反ジプスを掲げるだけのリーダーかと思ったがそうではなく、彼には彼なりの裏切るに足る理由がちゃんとあったのは興味深い。大和とロナウドの最大の違いは「弱者」の扱い方かなと思う。
客観的に観てみれば、そもそも大和やロナウドが言う「弱者」とは何だろう? と思うわけだ。まぁ、「弱者」というのだから読んで字のごとくだろ、という人もいるだろうし、その意見は解かる。
じゃあ、どこからどこまでが「弱者」なのか。何を以って「弱者」と呼び、何を基準に「弱者」と見なすのか。
それって要は全てその人それぞれの価値観ってことでしょ。他にも「有能」「無能」なんて言い方もしていたけど。
大和にとっての「弱者」の中には、他人から見れば「強者」も含まれているかもしれず、その逆もまた然り。大和と彼の悪魔・ケルベロスの戦闘力がどれくらいなのかは分からないが、もし本当に現状で響希が最強のサマナーなら響希視点でいえば大和だって「弱者」とされるかもしれない。
とてもじゃないが、大和がそれを承知で「強者」「弱者」の論理を口にしているようには見えないんだよね。そういった点では、ロナウド然り、真琴然り、そして響希然り、おそらくは大和が一度は優秀だと、使えると見なした部下たちが多かれ少なかれ疑念を抱いたり、離反したりするのは必然で、その原因は間違いなく大和にあるというのは、他人を見下してきた(ようにここまで見える)大和からすると皮肉だろう。
彼は自分が原因で優秀な人間が離反した、なんて考え方はきっとしないだろうけど……。それでも、一歩引いてジプスを見た時に、組織の基盤があり、構成員も相応に存在しながら瓦解しそうになっているのは、大和の組織運営における「無能」さの証明なのかもしれない。
そういう観点でいえば今後大和が世界を支配するのなら、ロナウドが危機感を覚えるのも無理はない。弱肉強食の世界の是非はともかくとしても、「強者」「弱者」「有能」「無能」をただ独りの独裁者の価値観一つで判断される上に、仮に「強者」「有能」と認められてもその指示に従わないだけで切り捨てられるような世界は、誰だって御免だろう。
かといってロナウドの理想論に完全に同調するつもりもないのだけどね、それは視聴者もそうだし、おそらく響希もそうだろう。響希が劇中でわずかながらに感じていた違和感というか、迷いみたいな部分はロナウドの潔白過ぎる部分への不安のように見えた。
ロナウドは人間はみな平等なのだと語る。一方で、大和は多くの人間を導くのは優秀な強者であるべきだと確信している。一概にどちらが間違いとは言いづらいこの二人のトップにパイプを持つことになった響希の選択が、ある意味でこの先の世界の行く末・ヒトの統治のされ方に及ぶかもしれなくなってきた。
この先名古屋での戦いを経て響希はどんな世界を望むのだろうか。
それにしても「二人は俺が守るから」と言いながら二人を置いて離反する響希って一体(笑 維緒が言うように二人に危害が及ぶことを懸念したのか、はたまたロナウドを完全に信用しているわけではなく、それこそいざとなったら元鞘に戻るための布石なのか……。
次回『不穏の火曜日II』
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- [アニメ(放送終了):DEVIL SURVIVOR 2 The ANIMATION]
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ルート的にアニメでは描写されないでしょうが、一応ヤマトは自身がより強い者に弱者として捩じ伏せられる事も覚悟はしているようです
自分の保身よりもそれによってより優れた強者が上に立つのならそちらの方が価値があるそうなのです
まぁいくら知識やサマナー能力があろうがアニメ版の彼に付き従うなんてよっぽど選民思想が強いか強迫観念に凝り固まっているかしていないと無理ですがね
というか災害からの世界崩壊のギスギス描写に凝りすぎてキャラが死んでるのが残念です
ヤマトもそのせいで割を食っているような気がしてなりません
名古屋いくころにはだいぶデレているのに…
…ああ、ヒビキの評価が雑魚悪魔を駆使して知恵と天運と蛮勇でセプテントリオンを倒した一般人じゃなくて白虎のサマナーだからか?
P4みたいにキャラ同士の掛け合いに定評のある作品なのにストーリーに比重を置きすぎてしまっていてなんだかペルソナ4と違ってアニメ用に調整されまくっている印象です
まぁ世界の危機になにコントしてるんだよとは散々言われていましたが…