ゼロの使い魔 総評
放映期間:2006年7月~9月(全13話) 放映局(私が視聴した局):東京MXテレビ
シナリオ構成 評価:A
原作を知らない者の観点から言わせてもらえば、「先が読み易いアニメ」と言うのが率直な感想です。原作もそうなのでしょうが、一般的に良く言えば『王道』、悪く(?)言えば『ベタ』と言われるような読み易く典型的な形で物語が展開されるため、ゼロの使い魔ならではのオリジナリティと言う部分に関して若干、弱いというか薄い感じがしています。それでも、物語が後半になるに連れて面白さや評価が上がっていったのは、それらの王道的展開はやはり面白いと再認識出来たためかと思います。まぁ、伊達に王道とは言われていないわけですね。
それでも評価がAなのは、若干原作の補完的な要素が含まれているらしいためです。私は原作を持っていないので、周囲から聞いた話になりますけどね。でも、全13話で纏め上げた手法も当然評価出来るポイントですので、A。
演出 評価:B
ファンタジー系アニメの見せ場は、魔法の演出なわけですが、実のところそこまで魔法が多用されていないと言う現状。才人のガンダールヴとしての演出はなかなかでしたけどね。
キャラクターの描写に関しては、ルイズに関してはヒロインだけあってほとんど文句なし。ギーシュも判り易い性格もあって問題は無い。若干、才人が中途半端なようにも感じられます。何と言うか……プロセスを抜いて、気持ちの変化がかなり急な気がするんですよ。まぁ、気持ちなんて突然ふとしたことで変わるのは、その通りなのですが、それでもあまりにもそれが多い。キュルケ・タバサ・シエスタ・アンリエッタは尺不足なのか、やはり描写が弱い(と言うか足りてない)。なのでB。
作画 評価:B
まぁ、そこそこ安定したものだったと思います。慣れてしまえばどうと言うこともないですし、普通に見ていて自然に受け入れられるもの。大きな崩れが無かったことを考えればもう少し評価しても良いような気もしますが、私の中では平均的なのでB。
CAST 評価:A
主軸のルイズ・才人のキャスティングがバッチリだっただけでも高評価を得るに値するものだと思います。この2人は、マジで主軸ですから。あとは特に多くこの2人(と言うか才人)に絡んで来るシエスタも良い感じでしたし。演技力は可もなく不可もなくという感じ。
OP/ED/BGM 評価:B
まぁ、OP・EDどちらもそこそこ。とは言え、今期アニメの中では良かった方かな、と思いますね。こう言う評価を具体的にし始めたのが、前期からなので……(前期は質の高いアニメが多くてその影響が)。
総合 評価:A
総合的には良作アニメと言えるでしょう。ツンデレがヒロインのアニメはあっても、ここまでSMなアニメもそうは無い(もちろん、ルイズがS、才人がM)。
まぁ、真面目な話、ストーリーは13話を丸々通してみればとても簡潔に纏まっている。作画も大きな崩れは見られず、CASTも適材適所と言う感じです。
欲を言うのであれば、後半が詰め詰めだったことですかね。特にルイズはいきなり虚無の魔法に目覚めてしまったわけで。そこは100歩譲って問題無かったとしても、結局虚無の属性とは何なのか、ガンダールヴの力とは……と色々謎を謎のままにしてしまった感じもします。其のあたりをどうにかして欲しかったですね
おまけはOPENからどうぞ。
ベストキャラTOP3
1位 タバサ
寡黙キャラでこの手の物語にありがちな、主人公に惚れると言う展開が結局無いまま終わった珍しいキャラ。その秘められた過去の事実とか知ると、やはりタバサイチオシと言いたくなるわけです。欲を言えばもっと活躍の場が欲しかったorz
2位 ギーシュ
見栄っ張りで、強い者に弱くて弱い者に強くて、自慢げに立場や家柄・権力を振り回す……のだが、その実、ヘタレなためどうしても憎めないキャラクター。最終話は、彼の全てが盛り込まれていると言っても過言ではない( ̄∇ ̄;)
3位 シエスタ
キュルケが若干、才人に飽き始めたのとは裏腹に日に日に積極的に才人へのアピールを続けるシエスタ。優しくて、尽くしてくれそうで、実は脱ぐとスゴイんですな彼女。私なら間違いなく、ルイズではなかくシエスタを選んでいるのは内緒です(内緒になってない
ベストエピソード
第6話
対フーケ戦。色々と面白かったのが、今でも記憶しています。やはり、才人がルイズに「何とかしてやりたくなるじゃねぇか」と言うシーンや、ロケットランチャーを撃つシーンなんかはきっと今見ても盛り上がるんだろうな、と。
- at 20:13
- [アニメ(放送終了):ゼロの使い魔シリーズ]
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