ひぐらしのなく頃に #26(最終回)
ひぐらしのなく頃に 第26話「罪滅し編 其ノ五 リテイク」
とうとう、ひぐらしも最終回です。最後はハッピーエンドで終わりかと思いきや、まだまだエンドレスな感じで( ̄∇ ̄;) まぁ、アニメ化されていない編がある時点でハッピーエンドだけは無いだろうな、と思っていたので、このあたりは予想通りですね。むしろ、上辺だけでもそう見えただけでも良かったのかも。
続きは、第二期か、もしくはPS2でのゲームでの原作プレイに期待することにします。出来ればOVAは避けて欲しいですね……私は買うだけの資金がないのでorz
アニメの続きはOPENからどうぞ。
<あらすじ>
その日、雛見沢分校は朝から酷い異臭に悩まされていた。クーラーの無い教室は窓を閉めるわけにはいかない、と進言する魅音に同意し、知恵先生も営林署の方に連絡を取ってもらっているという。その時鳴る電話。それはレナからのものだった。
知恵先生がレナに会いに行ったのと入れ替わりで、なぜか教室に現れるレナ。しかも、大鉈を捕まえた女の子に突きつけていた......
夕方になって雛見沢分校は警察によって周囲を取り囲まれていた。レナによる篭城事件―――一般的には、人質立て篭もり事件とも言われる事件のためだ。人質は15人、しかも全員が分校生徒。
その時、外にいる警察に電話がかかってきた。レナは当然のように大石を相手に選ぶ。大石はレナと話を合わせながら、どうしたものかと思考をめぐらせる。カーテンのせいで外から中を伺うことは出来ない。大石は1つの賭けに出る。大石はレナに新しく仲間になったと言う圭一と話がしたいと切り出す。レナから中の状況を訊けないのなら他の相手から訊くしかない。大石の思案を知ってから知らずか、レナは意外なほどあっさりその提案を受け入れる。
「前原さん。イエスなら 『はい』 、ノーなら 『ええ』 と相槌を打ってください」
圭一が出来るのは会話だ。幾ら小声で喋ったとしても何かのきっかけで相手に気づかれるとも限らない。大石は、イエスとノー、そしてこちらからの質問に限定することで何とかレナの単独犯であることだけは知るが、レナが何かに気づいて受話器を取り上げてしまった。
レナは改めて大石に、警察による園崎家関係の捜査状況を尋ねる。しかし、すでに園崎家側から提出された残された鷹野三四のスクラップ帳から、それがまるで事実のように理路整然と書かれた妄想帳であることを知った以上、動くことは出来ない。上手く誤魔化そうとする大石だったが、それでは遅いのだとレナに言われる。
レナは警察関係説得のため、持っていた鷹野のスクラップ帳を圭一に持っていかせる。「余計なことは喋るなと言われています」。それはスクラップ帳を渡したらすぐにでも圭一に戻って来いと言っているのと同義である。しかし、大石の方もそれは予想していたこと。手の甲で収まる程度の大きさの何かを圭一にこっそり渡し、教室の帰り道で読むようにと伝える。大石から渡されたのは、外部と連絡を取るための盗聴器兼通信機、いざと言う時のための護身用スプレーとその使用法が書かれた紙だった。
教室に戻ると事態は悪化していた。レナは「保険なの」と教室中にガソリンを撒き散らしている。無論、圭一の手に渡った盗聴器のおかげでその事実は外部の警察にも伝えられている。気化したガソリンに引火すれば、こんな分校なんてあっという間に吹き飛んでしまう。一方、レナも次なる手を講じていた。警察の手に渡ったスクラップ帳にはレナからの要求が書かれていた。
19時までに一斉捜査を行わなければ、人質と共に焼け死ぬ道を選ぶ
そう書かれた手紙。そこには何もしなくてもレナ自身が自らクビを掻き毟って死ぬだろうとも書かれていた。すでにタイムリミットは1時間と迫っていた。
教室で始まったのはレナの粛清だった。相手は魅音。警察に自分を売り渡したものだと信じ込んでいるレナは、大鉈の峰の部分で魅音の頭を叩き付ける。額が割れ、そこから血が流れ出し、圭一が何を言っても止める気配は無い。その時、大石からレナへ電話がかかってくる。レナの視線が圭一から電話へと移った。
―――チャンスだ
圭一は手渡された盗聴器をイヤホンとして耳につける。大石がレナの相手をしている隙に、相棒の熊谷と言う刑事が的確に圭一へ指示を出す。
「時限発火装置を見つけ出して解除していただきたいのです」
簡単な時限発火装置によって19時になればガソリンに引火して大惨事になること、すでに残り時間は15分程度しかないことを伝えられた圭一。15分で分校全てを調べ回るのはかなり難しい。どうしたものかと思案していると、
「圭一」
そう呼んだのは梨花だった。今の会話を聞いていたらしく、次に沙都子が口を開く。
「トラップはわたくしの専売特許でしてよ?」
トラップマスターの二つ名は伊達ではない。そう言いたげだ。圭一はそれを信じて沙都子の意見を聞いた。
「あ、いや、今、変な音が聞こえなかったか?」
上手くレナに言い、教室を抜け出す口実を得た圭一。沙都子に言われたようにどこかへと伸びる電源コードを探しているとそれはすぐに見つかった。その先には目覚まし時計。しかし、裏を見れば切断された電源コードが貼り付けられているだけだ。
―――ダミー!?
そう思ったが、ときすでに遅し。背後には圭一の不自然さを感じ取ったレナが着けて来ていた。レナの手には大鉈。絶体絶命だと思われた。だが
「!?」
レナは突然の背後からの衝撃で床に倒れこむ。手にもったライターも、その衝撃で手放してしまった。レナを背後から押し倒したのは、監視の無くなった教室から圭一を追いかけてきた梨花だった。
「圭一さん。時限装置の在処、判りましたわ」
沙都子も最初の推理がダミーだったことに気づいた上に、本当の隠し場所まで判ったようだった。だが、目の前にはレナ。安易に背中を向けることは出来ない。しかし、圭一とレナの間に梨花が割り込む。梨花を1人残しておく危険性を承知の上で、残り時間が少ない事実と梨花の決意を汲み取り、その場からダッシュで沙都子のもとへと走る圭一。
「怒ったレナに殺されちゃうかもしれないよ?」
「遊んであげるわ。おいで、鉈女」
レナの不気味な笑いにも脅しにも動じない。それはすでにレナの知る梨花ではなかった。
事件は朝から始まっていたのだ。朝の異臭はガソリンだったのだ。行方不明となった野球ボールで雨樋の出口を詰めてそこにガソリンを流し込み、そこに時限発火装置をつなげているのだ。その全てを沙都子は見抜いた。
「偉いぞ」
沙都子の頭を2,3回撫でるとすぐさま圭一は屋根の上を目指す。その圭一に沙都子はバットを手渡す。それは悟史のバット。鬼隠しでの記憶がある圭一には、この悟史の名前の意味を当然知っている。圭一はそれを受け取るとすぐさま駆け出した。
ようやく屋根に通じる窓を見つけたが、錆びているのかなかなか開かない。業を煮やした圭一はバットで窓ガラスを叩き割ると、そこから外に出る。時間はもう1分を切っている。圭一の視界に妙なモノを見つけた。
―――アレだ!
駆け寄る時間はない。ヘッドスライディングのように必死に腕を伸ばす圭一。もう残りは数秒。もう数字がゼロへと切り替わろうかと言う刹那、圭一の指が一瞬早く「切」と書かれたボタンに触れた。
タイマーは残り1秒のところで停止していた。圭一の「間に合ったー!」と言う雄たけびに歓喜する警察。すでに縄から抜け出していた沙都子の手によって他の生徒も解放され、警察が突入する前に自力で魅音を連れて他の生徒と脱出。だが、ガソリンが気化し充満した校舎はいまだ消防から突入制止の連絡が来るほどの危険地帯だった。
気が付けば、レナは屋上に上がっていた。
「宇宙人と必死に戦ってたのに。これで人類が滅んじゃったら、圭一君のせいだからね?」
「はぁ!? 宇宙人? そんなの今時、誰が信じるかってーの!」
敢えてレナを挑発する圭一。そこで提案したのは、部活メンバーでやっていたいつもの決着方式。
―――勝った方が正義
先に駆け出したのはレナだった。帽子を振り落とすほどの速度で圭一に迫り、大鉈を振り下ろすが、沙都子から託された聡のバットで圭一はそれを寸前のところで受け止める。
「俺が勝ったら覚悟してもらうぜぇ」
「どうするって言うの?」
「もちろん、俺専属のメイドさんだよなぁ?」
互いに獲物は鉈とバット。どこかに命中すれば、それは生死に関わるやり取りのはずなのに、圭一から出る言葉はまるで今の行為を部活の延長線上と捉えているようなものばかり。互いに打ち合うも、なかなか決着はつかない。
下では、脱出した生徒たちが圭一の応援をする中、フラフラと遅れて出口から出て来た少女。それは梨花だった。レナと遣りあった時に痛めたのか左腕を押さえていた。
「彼なら、圭一なら、出口無き惨劇の迷路を、打ち破れるかもしれない……」
それは梨花が圭一に託した希望だった。
もう何度目の打ち合いだろうか。屋上ではまたつばぜり合いが始まる。
「確認するぜ? 俺が勝ったら、俺専属のメイドになってご奉仕三昧の毎日だ! 次はレナが勝った番だ!」
「ぇ?」
思いもしない言葉に、圭一に力負けして距離を取らされるレナ。
「レナが勝ったら、俺はレナの話を信じる!」
そういう圭一の言葉に、レナは不満そうに言葉を漏らす……「何だか、私が勝ってもつまんないね……」と。
「私も圭一君と同じ御褒美が良いな」
「俺がメイドかよ!?」
「別にメイドじゃなくていいよ。でも、他は同じ。…………あれ? これじゃあ私が勝っても圭一くんが勝っても、私たち、ずっと一緒なんだね」
それはレナが本当に望んだものだったのかもしれない。朝はおはよう、夜はおやすみ。ごく当たり前でありふれていて自然で些細な幸せの一こま。レナが本当に望んだのはそう言った物だったのかもしれなかった。
「先に言っておく」
「なに?」
「楽しかったぜ!」
「私も!」
それは決着の瞬間だった。交差した2人。
屋上から落ちてきたのは圭一が使っていた悟史のバットだった。
屋上では得物を失った圭一がレナに馬乗りされていた。圧倒的優位な立場にレナは立っていた。大きく振り上げた鉈。振り下ろせば、その結果は見えていた。
「……もう決着、付いたんだよね?」
「まだ付いてねえ。そいつを振り下ろすまでは、まだ……」
「…………嫌だ…………嫌だよ! 嫌だ!」
気が付けばレナは泣いていた。その瞳はどこか虚ろなものではない。
「どうしてこんなことになっちゃったんだろう……」
泣きながらそういうレナに、圭一もようやく事態がつかめた。レナは自分の過ちに気づけたのだ、と。惨劇を、自分のように最後まで気づけないまま、仲間を殺してしまうような惨劇を起こす手前で気づけたのだ、と。
泣き止まないレナ。魅音に、仲間に酷いことをした、と。それでも圭一は「あとで謝っとけ」とだけ伝えると、レナを抱きしめた。
「簡単なことだったんだ……。かヤバかったり、疑いそうになったり、つらいことがあったときはな、仲間に! 仲間に相談するんだよ!」
それは、今回の一件で圭一がようやく気づくことが出来たもの。「私を信じて」と言い続けて切れた別の世界のレナによって気づかせてもらえたもの。だから、今度はそれを圭一からレナへと贈った。
梨花は言う。
「それは万能の鍵だ」
と。しかし、それを以ってしてもまだ解けない謎が、雛見沢には残っていた。
今日の部活は沙都子お得意のボードゲームだ。それは些細な幸せの日常。ふと、そんな折、千恵先生に梨花が呼ばれる。呼ばれた先にいたのは、大石。告げられたのは富竹と鷹野の死。再び繰り返される6月に梨花は意味深に微笑んだ。
―――良いわ、遊んであげる……永遠に終わらない、この6月を。好きなだけね
<感想>
とうとう終わりましたね、ひぐらしのなく頃に。最後の圭一vsレナはなかなかに燃えることが出来ました。でも、それがハッピーエンドで終わらないところ、謎のまま終わらせたことなど第二期があってもおかしくない終わり方で良かったです。
レナは最後に惨劇を回避していろいろと気づけたみたいですね。まぁ、それは圭一の言うような奇跡じゃなくて、単に圭一の誠意と口の上手さだと思いますけどね。上手く、部活の状況と重ね合わせることで、レナが望むものを引き出したような感じで。
<MVC>
古手梨花
圭一やレナでもいいのですが、やっぱり「遊んであげるわ、おいで、鉈女」のセリフにやられました。
<私的推理>
特に推理と言われても......。
1.古手梨花の発言
「圭一、これは初めてではないのです」と言うセリフ。つまり、こう言った状況は初めてではない、と言うことですね。おそらく、目明し編のことではないかと思うのですが……。
2.ラスト
おそらく別世界なんでしょうね。罪滅ぼし編の後日談とは思えないし。具体的に推理するなら、さすがにレナは何か警察からの処置があるだろう、と言うことです。あの日常にすぐさま戻れるとは思えないし、何より、時間が繰り返している。
3.残された謎
多々あります。そりゃあもう、思い出せないくらいに( ̄∇ ̄;) なので、代表的なものを。
鬼隠し編では圭一を拉致った男たちの正体。仮にレナと魅音が善意からの行動だったとしても、そこに至るまでには問題を残している。目明し編では、梨花が詩音に打とうとした(逆に梨花自身が打たれた)注射の正体とか。これらの謎は、続く編で回答が容易されているのでしょうか?
第二期を希望します。2クールくらいで(ぉ
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-401.html
・http://anime2.blog53.fc2.com/blog-entry-40.html
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/b6e2a003b8f93c68d724dbca49b23bd1
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50635188.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50435154.html
・http://blog.livedoor.jp/radical_weapon/archives/50714407.html
・http://blog.livedoor.jp/xenon44/archives/50562282.html
・http://dogoes.blog22.fc2.com/blog-entry-401.html#more
・http://endless-space.jugem.jp/?eid=1108
・http://firelife.blog55.fc2.com/blog-entry-312.html
・http://hagimagi.blog36.fc2.com/blog-entry-411.html
・http://hakuroupunk.blog56.fc2.com/blog-entry-287.html
・http://koali.blog43.fc2.com/blog-entry-729.html
・http://maruton.blog55.fc2.com/blog-entry-577.html
・http://mekatama.blog21.fc2.com/blog-entry-472.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-233.html
・http://tamayuru.blog21.fc2.com/blog-entry-333.html
・http://twodimension.blog59.fc2.com/blog-entry-171.html
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2006/09/_26.html
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