銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 第3話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[銀河機攻隊 マジェスティック プリンス]
『奇襲』
≪あらすじ≫
放棄するはずだった基地に残った一般人を救い、勲章をもらい、マスコミから“マジェスティックプリンス”とまで名づけられ、一躍時の人となったはずのチームラビッツことザンネン5だったが、敵襲に何も出来ず連日その報道が続く。
メンタルの弱さに(もちろん悪い意味で)定評のあるアサギの胃腸だけが痛むが、他の面々は「ザンネン5」と呼ばれていたことがあるからか、さほど堪えていない模様。
そんな矢先、さらなる出撃命令が下る一方で、身体検査の結果、精神的な疲労を懸念されてわずかばかりの休暇が与えられることに。費用は全て軍持ちで、高級リゾートを訪れる五人。美女目当てのアタル、イケメン目当てのタマキのテンションが上がる一方で、有名になってしまい顔が割れてしまったアサギやケイは目立つことを嫌って一足先に宿泊先のコテージへ。
そんな四人とは別にイズルは、「ヒーローはこう言う時、八割くらい特訓するものなんだ!」といって休暇中にも関わらずGDFの施設で訓練に向かう。
そしていよいよ作戦開始。今度の作戦はGDFから参謀本部のコミネ大佐がわざわざ出向いて指揮を執ることになったが、自己満足な上に先の失敗をネチネチと指摘する演説に、むしろパイロットたちの士気は低下。
そんな中、敵の補給拠点と推察された場所への奇襲作戦のはずだったが、いざ現場に到達してみるとそこは補給拠点ではなく強襲遊撃部隊の拠点だったようで、多数の精鋭部隊がアッシュたちを取り囲む。
大佐の補佐を務めるアマネ大尉は即時撤退を進言するが、功を欲するコミネは無謀な指示ばかり出して――
≪感想≫
いろいろなことが語られた3話。流れ的に2話までが実質的な導入で、3話が他の作品の2話にあたる解説・説明回ということで良いのかな。
公式HPなどではすでに解説されていたものの劇中では語られていなかったので分かりづらかったようだが、ようやく彼ら五人が「ザンネン5」と呼ばれるようになったのか、という部分がその口から語られた。まぁ、言わずもがな、個々に突出した能力を持ちながら残念な部分があることなんだけど(基本的にはチーム行動が苦手なのだろうが、アサギのメンタルの弱さ、イズルのヒーロー性の追求などだろう)。
加えて彼ら五人がアッシュの専属パイロットに選ばれたのは、そうした個々の能力はもちろんのこと、何よりも所属していた者たちの中で何よりも生存本能値(という値があの世界ではあるらしい)が極めて高かったため、ジュリアシステムを搭載するアッシュとの相性が最も適していた、と。
イズルは集中力
アサギは総合力
ケイは空間認識力
タマキはG耐性
アタルは一部知識への高い記憶力
一応、個々の能力を見合ったように機体も割り振られているようにも見える(逆にジュリアシステムの搭載を前提に、あらかじめ選抜してたイズルたちの突出能力に合わせて設計されたのかもしれないが)。ケイ、タマキ、アタルに関しては言うまでもなく、アサギの機体は近接にやや重きを置いているが劇中1話で説明があったように基本的には汎用性(つまり総合力)を重視している機体だ。
イズルがリーダー機なのは、彼の集中力が高いからだろう。この理由は、たぶんその集中力によってある程度生存本能のベクトルをコントロール出来ることになっているからではないだろうか? ジュリアシステムはDNAを機体に組み込み、パイロットの生存本能を利用するが、それが「排除」方向に向くか、「自衛」方向に向くかは状況次第。そうした時に、イズルが高い集中力でその方向性をある程度コントロールする。
これによってどうなるかと言うと、他者を連動させるのだと思う。言葉は適切ではないかもしれないが、「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」なんて揶揄もあるが、誰かが先陣を切ることで他の人もそれに追随すると言う思考や行動パターンが人間にはある。
それゆえに、他の機体とパイロットが同一の行動に連動するような“旗振り役”としての適正があるのではないかな、と。
実際、先の戦闘においても今回においてもジュリアシステムによって「自衛」「防衛」「逃亡」に回ろうとしていたアッシュをいち早く転進させ「攻め」に回したのはイズルだし、それにアサギたちが追随していた。
そのせいでイズルには何らかの負荷がかかった? 要再検査の可能性を一人だけ示唆された辺りは、いかにもな主人公っぽいけどどうなるか(苦笑
でも、本当に気になるのは、それよりも彼らには過去の記憶がないことや戦闘用に作られた子供たちである可能性が出てきたことか。
ガンダムで言う強化人間、あるいは原画の絵師繋がりならブーステッドマンやエクステンデッドと言うとそれらの作品を知っている人からするとイメージしやすいのかもしれない。記憶消される強化人間ってまんま、今HDリマスターが放映されてる作品のエクステンデッドだし。
もちろん、それらと同義の存在だとは限らないが、近しい可能性は少なからず出てきた。
「戦闘用に作られた」というのも定義が広いのでなかなかに考察が難しいところ。大佐は「金をかけている」と言うが、兵士に限らず新人育成にはどんな業界・どんな分野であろうと労力と時間と言うコストが生じる。そんなのは当たり前だ。彼らじゃなく、GDFの一般兵だって一兵卒になるまでに相応のコストがかかっているはずだ。まぁ、あの大佐が2話で見せた顔とは裏腹にかなり無能っぽいので、その辺を理解しての発言なのか、理解していない発言なのかすらわからないのだけどwww
話を戻すが、「戦闘用に作る」というのは定義が難しい。それこそアッシュでの運用を視野に入れて訓練を積むことだって「戦闘用に作る」ことだし、幼少期から軍人になるため徹底的に育成することもそうだ(MJPがここにあたるはず)。果ては、遺伝子レベルで生まれる前から戦闘に適したよう調整が施されていることだってそういうカテゴリに入るはずなので……。
だから本当に問題なのは記憶操作されていることか。
MJPに入るまでの記憶(過去)が消されているというが、そもそもMJPに入るまでの“過去”が彼ら五人には存在するのか。一部では次回以降の展開(特に今回の最後の展開や次回予告で五人揃う姿がない、タマキがまるで初対面のようにイズルに言い寄っている(?)シーンなどから、死亡フラグがバリバリに立っているタマキの死亡説およびクローン説)を踏まえた議論も起こっているようだが……。
戦闘用に遺伝子から作られている、あるいはベースとなる人間がいてその人間のクローンであると言う風にも言われているが、それにしては「ザンネン5」と呼ばれていて欠点も少なくないので、正直ちょっと怪しいかな、と私は思っている。実際に戦闘用に作られた人造人間だとすると、もう少し欠点がなくても良いのでは、とw
そうなると、ケイが語った「過去を消される」、つまり彼らの記憶を消すというメリットが軍やMJPにとって何なのか、を考えた方が早いかもしれない。
単純に考えれば退路を断つことだろう。過去がなくなってMJPや軍にいるのなら、彼らにはもう帰る場所はない。強いて言えば軍が帰るべき場所になる。そうすることで離反や命令無視の可能性を下げようとしている、というのが単純なところ。
物語に絡めるのであれば、帰巣本能がジュリアシステムに何らかの形で重要で、それを高めるために敢えて過去を消している、という可能性もあるか。
今回のあの銀髪少女・テオーニア(と口論していたっぽいダニール)に、イズルが向かって行ったのって、もしかしてイズルの記憶が消されていて、過去にテオーニアと何らかの関係があったっていう伏線か?
それらも踏まえて次回以降の情報開示に期待。
にしても、前回、アマネの結果論から語る形に異を唱えた大佐。もう少し見た目に反して真っ当で優秀な軍人だと思ったのだが、やっぱり顔に見合ったキャラだったか(笑
やはり上層部にいるなら尻で椅子を磨いていれば良かったわけだ。というか、統合参謀本部にいるから現状でも現役で戦略を練る立場なのだろうが、大勢を見据えて中・長期的に戦略を練るのと、短期的にその作戦の士気を執るのではやはり技術が違うというか、思考回路が違うのだと痛感した。
参謀本部で戦略を練る分には優秀な大佐なのかもしれないが、現場に出て来てもただの足手まといってわけだ。まぁ、これはどこでも一緒だと思うけど……。
個人的には、やはりシモン司令官が同行しなかったのは、今回の作戦は失敗が前提で、そうすることで「軍本部ではアッシュを上手く運用できない」と決定づけて自分が正式にアッシュ運用の指揮官に座るためだったのかな?
しかし、アサギ以上にリンリンの胃腸が心配です(笑
次回『喪失』 しかし、リンリンといい、真琴(『デビサバ2』)といい、「上司+沢城みゆきボイス」って、無敵の組み合わせなのかね?(マテw
まぁ、それは半分冗談にしても、真面目な話、次回でタマキが死ぬのかどうなのか、それによってどう物語が展開されるかによって今後のこの作品の雰囲気が決まってくる重要な回だと思う。
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