翠星のガルガンティア 第2話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[翠星のガルガンティア]
『始まりの惑星』
≪あらすじ≫
謎の異形宇宙生命体群・ヒディアーズと死闘を演じていたはずの少年兵レドは、気がつけば愛機・チェインバーと共に半年間の冬眠状態を経て、もはや噂だけの存在になっていた人類生誕の星と言われた惑星「地球」へとやってきていた。
現在のレドたちの情報では、地球は「太陽の異常活動によって気候バランスを崩し、氷河期のような状態になった」はずだったが、レドたちの前に広がる光景は陸地こそないが生物が生きて行くのに十分な大気と大量の水(海水)という、再び生命を育める環境になっていた。
そんなレドたちを引き上げたのは、海洋で生活をする人類の一部・船団都市ガルガンティアの面々。状況確認のために一時人質に取られた少女・エイミーは、病弱な弟・ベベルを養うためにその後も健気に働くが、エイミーからレドたちの話を聞いたベベルは、「(彼らが)宇宙から来たんだ」と地球が氷漬けになる前に宇宙に脱出した人たちじゃないかと告げる。
ベベルの言葉に半信半疑だったエイミーだが、(出来るかどうかはともかく)レドを殺しチェインバーを分解しようと物騒なことばかり口にする大人たちに対し、話し合う道を提言し自らレドとの交渉役に就くと、レドがもともと敵対の意思がなかったこともあり、少しずつ打ち解ける。その内、エイミーはレドたちが宇宙から来たこと、チェインバーが自律型のロボットであること、現状でガルガンティアなど現行地球人が使うユンボロとは比較にならないほど強いことなどを教えられ、弟の話が本当になったのだと驚く。
その頃、レドが冬眠状態にあったチェインバーを引き上げた張本人・サルベージ業を営むべローズは、チェインバーをお宝と判断。他にも同型機がないかと仲間を引き連れて探索をしていたのだが、そこに海賊が出現。圧倒的な数に加えて、カイトを使って制空権を掌握する海賊の武力にベローズたちは手も足も出ない。
そんな状況にエイミーは、迂闊にもレドとチェインバーに武力協力を願い出てしまい――
≪感想≫
杉田ロボ――じゃなかった、チェインバー強ぇwww
圧倒的な文明・科学技術レベルの差。もはや次元が違うと言うより、もうその差を語ることすらおこがましいほどの差。まぁ、そんなことは会話可能で自己判断が出来るAIを搭載している時点で明らかなのだけど、それをより一層顕著に視聴者につきつけてきた2話だった。
2話っていうのはアニメ作品においては説明回と言われることが多い。1話は今後も観てもらうための導入回で、2話は特にSF・ファンタジー要素がある作品においてはその世界観などの解説のための説明回というわけだ。設定が凝っていれば凝っているほど、30分の中で全部説明出来るわけではないが、今後ストーリーを見てもらう上でとりあえず最低限の部分は補足説明しておくのが2話、ということが多い。
『ガルガンティア』ももちろんそうだった。現状の地球の状態、地球が歩んだと思われる歴史、それぞれキャラクターたちの思考や、船団ガルガンティアの指揮系統や組織図など大まかに、大雑把に、ストーリーに水を挿さず、腰を折らない程度に説明していた。
それがラスト5分で一変w
確かにこの展開そのものは予想出来た。余所者――しかも宇宙人となれば、強固なコミュニティによって日々を暮らしている人々は安易には受け入れづらい。そこでチェインバーの能力を活かした形での労働提供や協力を代価に少しずつレドが、ガルガンティアに受け入れられていくというのは、一番オーソドックスな展開だ。
でも、そこで魅せたチェインバーの性能が圧倒的に予想外。
チェインバーの性能があればもちろんあの程度の海賊など歯牙にもかけないことは分かったが、まさか個人単位で敵・味方を即座に識別し、さらにその識別通り敵だけに人体を蒸発させるビームをピンポイントで照射するとか、もうチートレベルwww まぁ、安易に「蒸発」と書いたけど、多分蒸発したんだろうね。極細とはいえビームを直接照射されれば、構成物質の大部分が水分である人間なんて蒸発するだろうし、その他たんぱく質などの物質はわずかに塵となったのだろう。
使ったビームの名は「デフレクター・ビーム(deflector-Beam )」だと思う、聞き取りが間違っていなければ。「deflector」は「そらし板・偏向板・転向装置」なんかの意味があるらしいが、ここではどういう意味だったのだろうね。
チェインバーが浮遊した「フローター」は浮く為の装置であることは明らかだが、頭上に球体が浮かぶんだよね。海上の「ブイ」のようにあの球体に浮遊要素が詰め込まれていて浮遊、球体内部の質量移動などで方向を調整しているのか。はたまた、球体を「天体」のように見立てて中心部に重力を発生させてチェインバーを球体方面に引っ張り、その後は重力強度などの操作によって浮遊・飛行しているのか。 はたまた全く違う技術や理論なのか。
こういう技術に関する考察や推察が楽しめるのもロボット物としての楽しみだねw まぁ、私はそんなに理系の人間ではないので詳しいことや理論的なことはさっぱりなんだけど(ノ∀`)アイター
それとは別に、ロボット物における性能差、っていうのはこれくらいオーバーでもちょうどいいのだと再認識する。ロボット物が三作品もある今期はどうしても相対的に評価したくなるので見比べてしまう。もちろん、世界観が違い、その世界観での技術レベル・科学レベルが全く違う以上、一概に比較するなんてことはそもそもナンセンスなのかもしれないが、『ガルガンティア』は性能差を良く利用して視聴者を引きこんだと思う。
あとは、地球に出現した電気を溜める虫「ヒカリムシ」の存在が興味深い。一部の人たちが推察しているように、このヒカリムシが、レドたちが戦っていたヒディアーズの先祖である可能性は十分にあるだろう。一部にはヒカリムシは地球再生用、ヒディアーズは地球防護用(再生中の地球に安易に人類が踏み込まないための措置)だとも言われているが、さぁ、これはどうなっていくか?
さて、次回以降はどうなるだろう。圧倒的過ぎる性能を魅せたチェインバー。間違いなくエイミーはじめガルガンティアの面々からは「やりすぎ」「そこまで求めていない」と反発を買いそうだが、そうした一方あれだけの性能を見せつけられればガルガンティアとしても安易に「レドを殺してチェインバーを分解しよう」とすることが、そもそも出来ないことを悟るだろう。
チェインバーを手に入れ、分解し、その技術を我が物に出来れば良い。でもあれだけの性能ならばその前に自分たちが全滅する確率の方が遥かに高いのだと理解しそうなものだ。ましてガルガンティアの面々の多くはロボットが自律していることに半信半疑で、チェインバーの中にはもう一人誰か乗っているとすら思っているわけだから、レドを殺してもチェインバーが自力で動いて攻撃されれば何の意味もない。
トップの船団長の老人はリスクマネジメントが出来そうなので、即座にレドとチェインバーを排除するようなことは考えず、むしろレドとチェインバーを上手く利用し友好関係を結び、自船団の兵力にするくらいの強かさは見せて欲しいところが、はたしてどうなるか。
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NoTitle
彼らの技術レベルからすれば、当然の反応だと思います。
(逆に私達なら、「未知の技術で浮いている=敵対関係を取る?馬鹿かお前は」となるのでしょうか?)
けれど、ラストの殲滅戦で、それが事実だと思い知らされてしまった。
月詠さんの述べているように、敵対関係を選ぶ事はありませんね。
エイミーの助けを求められた時のレドの台詞が「取引材料だ」だったので、「ん?」と思いました。
というのは、私は“取引材料”という言葉に、脅しやそれに近い行動――高圧的な印象を受けるからです。
“交渉材料”だと、対等な関係を基本にしているように思えるのですが。
なので、次回は、「守ってやるから、ここにいさせろ。でなきゃ、力で殲滅するぞ」みたいな話になるのかなと思ってます。