はたらく魔王さま! 第2話
『勇者、仕事優先で魔王城に泊まる』
≪あらすじ≫
勇者に敗れ、異世界エンテ・イスラから現代日本の東京にやってきた魔王サタンこと「真奥 貞夫(まおう・さだお)」とその腹心・アルシエルこと「芦屋 四郎(あしや・しろう)」。彼らは戦いで消耗した上に地球では真っ当な回復手段がない浪費した魔力を何とか補充し、再びエンテ・イスラに戻るという野望を抱えながらも、まずその足がかりとしてフリーターとして働くことに。
そんな貞夫(魔王)の前に現れたのは、髪の色こそ違っているが、まぎれもなく自分を倒した勇者エミリア。彼女もまたエンテ・イスラからの転移の際に魔力の多くを消耗し、代名詞たる聖剣すら使えない状況で「遊佐 恵美(ゆさ・えみ)」と名乗り、テレアポのパートをして日々の生活を凌いでいた。
恵美(勇者)は貞夫(魔王)を殺そうとするが、武器は百円均一ショップに売られているナイフではどうにかなるわけもなく、それどころか警察に「痴話喧嘩をしているカップル」に間違われて事情を聞かれるという屈辱まで味わう始末。
長期の目標を立てる貞夫(魔王)とは対照的に即物的に彼を殺そうとする恵美(勇者)。これじゃどっちが“魔王”か分かったものではないが、恵美も貞夫が何をしようとしているのか探り始めるのだが、これが意外なほど真面目な好青年っぷりで――
≪感想≫
スゲーあらすじが書きづらい(笑 「貞夫」とか「恵美」って書くとしっくりこないし、かと言って苗字の方を書くと余計に分からんw じゃあ「魔王」とか「勇者」で良いのかって言うとそれはそれで味気ないというwww
さて、そんな感想ブロガーとしての苦悩は置いておくとして、1話でなかなかの滑り出しを決めた本作の第2話。勇者エミリアの取り巻く状況の説明と彼女の生活が軸となっていたが、これがなかなかにシュールで面白く、そしてどこか考えさせられる内容。
魔王は腹心がいたから二人だった。だからこそ、彼らは勇者よりもずっと貧乏な暮らしをしている。そりゃそうだ。生活費は単純に計算すると、当然二人になれば一人の時の倍になるわけで、そこに食費やら何やらと必要経費を落としていけば生活水準は下げざるを得ない。実際に可能なのかはともかくとして、そこは飲食店でバイトしているだけあって、それも利用してなんとか食いつないでいる(栄養的に)と言う感じ。
でも、二人だったら頑張れることってやっぱりあるんだろうな、と思う。苦しい時も多かっただろうが、魔王は自分を信じてくれるアルシエルがいてくれて、アルシエルは自分が仕えるべきだと心の底から思っている魔王が居る。その繋がりはやや特殊だが、互いに互いを必要としてここまで来ているから生活は貧乏だけど、前向きさがある。
一方で勇者。まぁたぶん魔王たちと似たような経緯で戸籍と住居を得てパートをしているのだろう。二人分の生活費始め諸々の諸経費が必要な彼らと違い、勇者の住むアパートは普通の水準。夕食も魔王たちと大差ないとは言うが、きゅうりとこんにゃくをおかずにしていることを考えれば、まぁ安売りの惣菜とはいえ多少マシなレベル。
しかし、いうなればボッチなわけだ。異世界で、たった一人で、それでも魔王を斃すために頑張ってきたのだろうが、いざその魔王を見つけて観察してみれば地球ではフリーターだけど真面目な好青年。思わず涙したくなるほど、「自分は何がしたかったのだろうか」と無力さや無念さ、あるいは脱力感を味わうのも致し方ない。独りってやっぱり悲しいんだろうなぁ、と。生活は魔王たちよりも良いのは間違いないのだけど、考えが後ろ向きでネガティブ。
この辺りの対比の魅せ方はなかなかに上手い。襲撃の件含めて、コメディやってるんだけど、コメディやりながら締める部分を実はちゃんとこっそり締めているっていうのが上手だと思う。
でもこの二人って最終的にどうなるのかね。ラブコメ的定番でいえば勇者の方が魔王に恋しちゃう感じなんだけど、それは現時点ではなかなか考えられないし、当人たちもエンテ・イスラに戻る気も、当初の目的も忘れたつもりはなさそうなので、なかなか面白い関係を築いてくれるかもしれない。
さて、明らかに伏線っぽい地震の頻発。しかも特定の場所だけって、そのバイトの子(佐々木千穂)の家、どう見てもエンテ・イスラとの空間的繋がりが持てる場所ってことじゃないですか、やだーwww
もう少しコメディで引っ張ってくるかなとも思っていたので、意外と早くそれぞれの「魔王」「勇者」としての側面を魅せる日が来そうだ。まぁ、個人的にはもうちょっとのんびりやってても良くね? という感じであまりテンポ良くガツガツ進むのは、作風として合っている感じはしないが、とりあえず次回も期待。
次回『魔王、新宿で後輩とデートする』
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