スクールランブル二学期 総評
放映期間:2006年4月~9月(全26話) 放映局(私が視聴した局):テレビ東京
シナリオ構成 評価:A
ほとんどが原作を原典とするもので、原作をそのままアニメ化したものである。そうなると、その評価は可もなく不可もなくとしか言いようが無い。加えて、原作が単発・瞬発的に笑いやウケを取るショート漫画の集まりであるため、それを30分枠でやるのはなかなかにタイミングが難しい。普通、アニメは30分枠にいかに収めるか、と言うのが悩みの種なわけだが、スクランだけは30分枠にいかに拡大させるか、と言う感じ( ̄∇ ̄;)
ただ、一部において原作の再編集・再構築と言った感じで描写順序の変更・描写の追加を行っており、そう言った意味でアニメ単体でも楽しめるし、原作補完としても楽しめる。そういった意味でA。
演出 評価:C
アニメならではの滑らかな動画として再構築されたスクラン、と考えればそこそこ。ただ、一般的なアニメの演出からすれば普通だし、キャラクター別の心理描写を踏まえると若干弱い感じもするので、C。
作画 評価:A
比較的安定した作画。特に大きな崩れもなかったように思える。評価がAなのは、作画が原作の作画や雰囲気を壊しておらず、ほぼ同様の形で再現出来ていたから。時折、原作があるアニメで、アニメの作画が原作から大きく離れてしまう場合があるため、それらを考慮すれば良く出来ていた方だと思う。
CAST 評価:B
メインは中堅からベテラン勢で固められたためか、CASTの演技力に関しては安定していて、コメディからシリアスまで幅広い展開があるスクランにも対応していたと思う。ただ、CAST総数が多いせいか、サブキャラまで踏まえるとこれくらいの評価が妥当。
OP/ED/BGM 評価:C
OPに関してはとてもインパクトのある曲だった、と言う印象が強い。EDが2種類用意されながら、OPが1種類しかないことは若干残念だったところだろうか(2クールあったことを考えれば特に)。反面、実はEDの曲に関してはこれと言ってイメージが残っていないのが残念。
総合 評価:B
原作をコミックで読む私からすると、原作補完アニメと言う感じがとても強いです。それくらい良く言えば原作を忠実に再現しつつ、アニメ版ならではのオリジナリティがある。そう言った意味では原作同様、数分あるいは十数分枠での単発・瞬発的な面白さに優れている反面、30分と言う枠だと若干間延びしがちだったのも事実。
とは言え、原作の雰囲気を良くも悪くも継承し再現した手法は原作ファンからすれば、評価出来る点であると感じる。
おまけはOPENからどうぞ。
ベストキャラTOP3
1位 塚本八雲
全体を通して、物語は播磨を中心に動いていたわけだが、二学期では特にその播磨の傍には彼女がいた。そう言った意味で、この物語のもう1人の中心人物は天満ではなく八雲ではないか、とさえ思えてくるほど。だって、クラスメイトを誘ったはずの愛理のクルージングにもクラスメイト外なのに参加してるしね。スクランではイチオシのキャラです。
2位 烏丸大路
かなりの謎キャラとして通る烏丸。とは言え、バンドで見せたちょっとした協調性。天満に見せるちょっとした人間らしさ。あとは、所々に登場する神出鬼没さ。謎だからこそ面白い。まぁ、実はそれと同じくらい面白いのはそんな烏丸を好きになった天満なのだが( ̄∇ ̄;)
3位 沢近愛理
金髪でお嬢様で天才肌で帰国子女。これだけの要素が揃ってツンデレにならないはずがない、と言わんばかりに実はも何も典型的ツンデレ。年末騒動では、そのツンデレっぷりを見事に発揮してくれました。きっと八雲ともども自分の気持ちに素直になった暁には、壮絶な播磨争奪戦が繰り広げられることだろう(ぇ
ベストエピソード
第24話
クルージングの話。私が知る限りでは、数少ないアニメオリジナル(最終回を除けば唯一?)。オリジナルでどこまで魅せられるか、と思ったのですがまぁまぁでしたね。アニメを再現したスクラン二学期の中でのオリジナルの話は貴重です。
- at 19:50
- [アニメ(放送終了):スクールランブル2学期]
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