ウィッチブレイド 総評
放映期間:2006年4月~9月(全24話) 放映局(私が視聴した局):TBS
シナリオ構成 評価:S
前半は燃える戦闘中心。雅音が自らに課せられた力にうんざりしながらも、梨穂子を守るため、戦い続ける姿を見せている。中盤で梨穂子の実母を出すことで「本当の親子とは」と言うテーマを描き、終盤では「死」と言う逃れられない運命の中で「親が子に残せるもの、残してあげられるもの」を描いて、最後は泣けるアニメとしている。最終話の詰め詰めの感じこそ否めないが、そこに至るまでのシナリオ構成は全24話だったためか、1クールアニメと違い、丁寧に描かれていてとても良かった。
演出 評価:S
ウィッチブレイドが演出で優れていたのは、戦闘の燃える展開と泣ける感動の展開の両方を織り交ぜられたこと。若干、戦闘に関しては戦闘時間が短いようにも感じるものの、テンポやスピード感は充分あり、迫力もそこそこ。キャラクター描写もメインの雅音・梨穂子の2名に関してはしっかりしていて、他のキャラクターもそこそこ。特に終盤での泣ける演出に関しては、当初は予想していなかった展開なこともあって素晴らしかった。
作画 評価:B
比較的安定した作画だったと思います。ただし、雅音や玲奈など一部キャラクターは胸がデカイと言うインパクトがあるためか、当初の設定画よりもだいぶ誇張されていて、崩れていたかな、と思えます。
CAST 評価:B
まぁ、平均的かなぁ、と。雅音・梨穂子の主役2人に関しては申し分有りませんが、周囲を固めるサブキャラクターが若干弱いかなぁ、と思います。特にネオジーン側が。
OP/ED/BGM 評価:B
まぁ、曲自体は平均的かなぁ、と思いつつもかなり個人的な好みにHitしなかった( ̄∇ ̄;) とは言え、1クールずつOP・EDで曲が変わったことなど、評価出来るところもあるのでB。BGMは臨場感・適切さとかは普通かな、と。
総合 評価:A
戦闘アニメと見せかけて実は泣けるアニメと言う意外性。戦闘は時間が短かったものの、スピーディで見ていて迫力もある。それで泣けるのだから、実は良作と呼んでも過言ではないほどのアニメだったんだなぁ、と一応1話から見続けたところで、改めてそう思いました。また、「母」「親子」と言うテーマも良かったと思いますね。母として親子としての自覚を雅音が徐々に覚えていく感じで、その中で梨穂子も母の存在の大きさを改めて知ると言う感じで。
今期アニメの中では、当初は戦闘アニメかと思いきや、終盤へと近づくに連れて泣けるアニメに変わって言ったと言う意外性は一番でした。描き方も丁寧で、良かったです。
おまけはOPENからどうぞ。
ベストキャラTOP3
1位 梨穂子
恐るべし娘。実は母よりも子の方が優秀、と言う設定は多々あるものの、梨穂子はそのレベルなのかと思うくらい末恐ろしい。かなり出来た子ですからね。
2位 雅音
梨穂子にこそ負けるものの、そこは主役。描写数も多かったですし。母としてストーリーを通して成長して行く姿は、時に歯がゆく、時に気持ちが良かったです。
3位 鷹山
一応挫折したものの、最後までカッコよく渋い男。実は梨穂子の父親と言う裏設定も終盤で明らかにされて、一人の父親としても歩き出した姿も良かった。願わくば、DVD版で父として歩む鷹山、娘として成長する梨穂子を見てみたいです。
ベストエピソード
第23話
とても泣けた話。味覚すら失いながらも、それでも梨穂子を安心させるために笑顔で「美味しい」と言う雅音の姿は・゚・(ノд`)・゚・ アパートの住人に正体がバレたり、雅音が最後の戦いに向かったり、本当に泣ける要素たっぷりの良い話です。
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