スクラン2学期 #26(最終回)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[スクールランブル2学期!!]
スクールランブル2学期 #26(最終回)
<あらすじ>
「播磨さんのこと、好きなんでしょ?」
そう問いかける幽霊少女。少女には疑問でならなかった。どうして八雲は、姉の天満に好きな人を譲ることなど出来るのか。また独りぼっちになってしまうかもしれないというのに……。
八雲の瞳に移る姉の姿。彼女が姉の大切さを感じたのは幼い頃の出来事がきっかけだった......。
感想はOPENからどうぞ。
<あらすじ・ネタバレ>
幼い頃の八雲は今と違っていた。器用で何でも出来るから強気で勝気。だから、逆に不器用で何も出来ない姉・天満の存在は鬱陶しかった。ことあるごとに一緒にいようとしては、八雲のしようとしたことを失敗させてしまう。
そんなある日、天満は八雲の本を洗濯機で洗うと言う失敗をしてしまった。当然、髪で出来た本を洗濯機で洗えばどうなるかなど目に見えている……でも、その結果を幼い天満は知らなかった。激怒する八雲。それは、小さい頃、父親に買ってもらった大切な本だったから......。怒って、泣いて、自室に閉じこもった八雲はいつしか眠りについてしまっていた。
記憶の中の父は、八雲のお願いを聞いて、その本を読んであげていた。ちょっと珍しい童話。独りよがりな幽霊がいつの間にか、親友を失っていると言う話。でも、実はその親友はいつも幽霊の後ろにいるだけで、幽霊は単にそれに気づけないだけ、と言うもの。
大切なものは気づけないだけで傍にある
きっとそんなことが言いたかった童話だった。目を覚ます八雲。もう日は暮れていた。ドアの向こうで何とかなだめようとしていた天満の声は聞こえてこない。恐る恐る扉を開けてみると、玄関にボロボロになって倒れている天満の姿。近づけば、天満の近くには天満によってボロボロになってしまった本と同じ新品の本があった。
「どうして……」
何も出来ないのに。迷惑かけることしか出来ないのに。それしか出来ないのに、それでも精一杯八雲の傍にいようと頑張る天満。その姿は、さっき見た夢と手にした童話のこともあって、とても輝いて見えた......。
八雲が天満に対して尊敬の念を抱いたのはこの頃からだった。
それから八雲は、天満の幸せを願っていた。だからこそ、と幽霊少女に「姉さんには幸せになって欲しい」と告げる。幽霊少女はその答えを聞いて「また来るわ」とだけ告げて消えた。
一方、刑部邸。過去と同じ状況にさらされたことで、天満は播磨の正体にとうとう気づく。ふと、その時播磨の携帯が鳴る。相手は編集担当。原稿の催促をされる中、その担当から思わぬことを聞く。
「二条先生が、ジコにあったって」
二条は烏丸のペンネーム。それはつまり烏丸が事故にあったことを意味する。ソレを告げるかどうか悩む播磨。だが、天満の一途な気持ちを知ってしまった播磨は、それを告げる。
泣きじゃくる天満を連れて嵐の中をバイクで飛び出す播磨。「泣き顔は似合わない」。天満に笑って欲しくて、原稿を放り出し、自分の恋が不利になると判りつつも烏丸を目指す播磨。だが、突然の落雷で、大木が道に倒れてきた……。
気づいた時、2人とも入院していた。幸い、天満は播磨が庇ったこともあって軽傷。烏丸も無事だった……と言うより、烏丸は「事故にあった」のではなく「ジーコに会った」だけだった。
新学期。今日から三学期と言う日、刑部に追い出されるようにして学校に向かう播磨。もう天満に正体はバレている。これ以上、ここにいる意味は無いとして退学を決め込む播磨。そんな播磨を見つけて、何も知らず追いかけてくる天満。屋上まで行ったところで、実は天満の記憶があやふやで播磨の正体がバレていないことを知る。退学を辞めて、再び学校生活に戻る播磨。播磨は当然、まだ諦めてなどいなかった……。
そして八雲も。サラと言う一生付き合える親友と出会った高校生活。まだまだ高校生活は長いけれど、この先の出来事に希望と不安を抱えて歩いていた。
<感想>
まぁ、無難な最終回だったかなぁ、と思いますね。所謂『おにぎり派』とされる播磨×八雲のカップリングとも取れる伏線を前回残していたものの、伏線ではなかったようで。
やはり見所は、どちらかといえば八雲ですね。八雲、と言うより塚本姉妹の過去と言うと断片的で、天満が若干美化された形で回想されることが多かっただけに、こう言うリアルな一面を見れるのは新鮮な感じでした。と言うか、八雲は変わりすぎですね。年齢を追うごとに、大人しくなっていく……。
天満の不器用さは相変わらず……と言うか、あの年齢であんなに旨くライオンを作る八雲も八雲だけど、溶けていく巨神兵(ナウシカ)やトゲ鉄球なんか作る辺り、まぁ天満にも相応の才能が……あるんでしょうね。ただ、それの使い方を知らない、って感じで。
八雲の持つ本のオチは原作と同じでしたね。と言うか、落書きをしたものを返却するつもりなんだろうか、八雲はσ(^◇^;) と言うか、事故とジーコをかけるのはだいぶ時期ハズレな感じですね。それに、ジーコ、かなり似てなかったし(ぇ
<MVC>
塚本八雲
今の八雲からは想像出来ないほどの幼少期。ちなみに原作でもあります。最新巻に掲載されているので、興味がある方はぜひ。ただ、幽霊少女との対談(?)ではないので、最後の少女へのセリフはありません。
八雲と言えば、「姉に幸せになって欲しいから、もっと播磨のことを知って欲しい」と言ってましたけど、結構言ってること矛盾してますよね( ̄∇ ̄;) 天満が好きなのは烏丸……でも、それで播磨のことを知ってどうするのだろう? むしろ、私には八雲が「播磨が好きだから、播磨に幸せになってもらうために、姉に烏丸以外の男の人にも目を向けて欲しい」と思っているように見えます……と言うか、そうにしか見えないσ(^◇^;)
原作が未だ続くシリーズのアニメ化第二段だったスクラン二学期。最初のシリーズを観ていないので比較は出来ないのですが、原作の再構築と言う意味合いの強いアニメだったと思います。再構築と言っても、短編漫画の集まりであるスクランをより魅せ易い形へ編集し直したと言うべきかもしれません(特に今回の八雲話とか)。そういった意味では、原作をより深く知れる要因になれるアニメだったと思います。
スクランへのコメントやTB、記事を見てくださった方、お疲れ様でした。スペシャルがあったとは言え、2クール放映の限界ギリギリ26話を丸々やっただけあって、なかなかにボリュームがありました( ̄∇ ̄;) 最近は、26話じゃなくて23話とか24話で終わってしまうアニメも多いですしね。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/8005c65223a4eaf70c65d3abf3f760cc
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2006/09/post_dd31.html
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2006/10/_26_1.html
- at 23:50
- [アニメ(放送終了):スクールランブル2学期]
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