CLANNADプレイ日記 第4章
CLANNADのプレイ日記の第4回目です。今回は、心温まるシナリオの宮沢有紀寧・春原陽平・芽衣の3名です。では、続きはOPENからどうぞ。
※注意
以下の追記にはネタバレ要素が多分に含まれています。CLANNAD未プレイで今後プレイ予定があり、さらにネタバレを好まない方は見ないことをオススメします。
私は、主人公の名前をデフォでやっているため、一部を除いて以降主人公を「岡崎朋也」あるいは「朋也」と表記します。
宮沢 有紀寧(みやざわ ゆきね) CV:榎本 温子
プレイ時間:5時間
。

<解説(解説書より)>
忘れられた資料室に籠もってる2年生。学校のこと。町のことをよく知っている。とても礼儀正しく主人公のことを先輩と呼ぶ。
<感想>
意外性たっぷりのキャラクターでした。フツーに考えれば有り得ない組み合わせですからね、有紀寧とツッパリ連中って。
シナリオそのものは、『不良連中に好かれる普通の人』と言うコンセプトでは兄がその不良たちの中で慕われていた、とありがちなものです。それでも心温まるのは、不良たちが「あの兄の妹だから慕い始めた」のではなく、「有紀寧から粘り強く少しずつ歩み寄っていって、慕われ始めた」と言う経緯が明らかになるからでしょう。こう言うストーリーだと基本的に前者がほとんどだと思うのですが、後者ですからね、有紀寧は。
でも、だいぶ無理のある現状だよなぁ、とは思いますね。特に智代シナリオをやった後にやっているので、有紀寧が他校の不良連中と付き合いがあると判っていながら教師から何も無いと言うのが不思議です。智代シナリオだと、何とかして朋也と智代を別れさせようとしているのに……。語られていないところでは、有紀寧は執拗に教師陳から付き合いをやめるように言われている……のでしょうかね?
<お気に入りのシーン>
お墓参りに行くまでのシーンですね。1人、また1人と兄を慕う者に囲まれながら墓参りに行く姿は良かったです。朋也が「場違い」と思ってしまう理由も良く判ります。
あとはおまじないですかね。『藤林椋=占い』なら『宮沢由紀寧=おまじない』と言うくらいですから。そして、それが呪い級の威力を持つから凄まじい。ちなみに、おまじないイベントは全部やりました。秋生(古河渚の父)が出て来るのが面白かったですね。さすがに美佐枝とは体育倉庫では閉じ込められませんでしたがね。
春原 陽平(すのはら ようへい) CV:阪口 大助

春原 芽衣(すのはら めい) CV:田村 ゆかり

プレイ時間:4時間
<解説(解説書より)>
主人公の悪友。スポーツ推薦で入学してきたが、喧嘩をやらかして停学。そのまま退部に追い込まれる。それからは怠惰な学校生活を送ることに。主人公とは不良コンビとして有名(春原陽平)。
春原陽平の妹。利口でちゃっかりものだけど、本当は兄思いの女の子。田舎から兄の元を訪ねたため、新しいものを見ると目を輝かせる(春原芽衣)。
<感想(春原陽平のことは春原、春原芽衣のことは芽衣と表記>
とにかく春原のダメさとカッコ良さが共存しているシナリオ。芽衣が健気にサッカー部の虐待とも取れる行動に耐え続け、最後に涙してしまうシーンなんかは朋也が思うように「何やってんだ、あのバカは!」とマジで思いました。
このシナリオ、とにかくプレイヤーの怒りと言うか憤りと言うかそういうものを煽るシーンが多い。そしてそのほとんどが当然ながら春原絡みなわけで。そこまで春原をヘタレにしたかったのか、と思います。他のシナリオを幾つかやった後だから、春原がここまでヘタレになってしまうシーンがたくさんあるのはホントに信じられませんでした。
それでも、最後には飛んで駆けつけてくるシーンはやはりカッコよかったですね。CLANNADと言うかKeyのシナリオの凄いところは、朋也と当面の敵であるサッカー部をなぎ払った後、そのまますぐにいつもの関係に戻る安易なものに留まらず、サッカー部を退散させた後にさらに2人が殴りあい、本音を言い合うシーンを設けたところにあるんじゃないか、と思います。芽衣が春原を慕う気持ちを汲み取り、朋也自身も春原に立ち直って欲しいと思う気持ちが合わさって芽衣と共に耐えることを選んだ朋也。逆に「岡崎なら」と芽衣を任せようと思っていた矢先での事件で朋也に怒り心頭の春原。どちらも芽衣を想うが故の行動だったので責められるものではない。一方的な『勧善懲悪』としないところも、また上手いシナリオだと思います。
ただ、色々と納得出来ないところを多く残すシナリオでもありました。特に朋也と芽衣が春原をサッカー部に復帰させようと色々奮闘する一連のシーン。サッカー部の監督や部長にも言われたように、そこに春原の意思が全く無い。それがどうしても納得出来ないんですよね。春原の性格を知っているならなおのこと、復帰した後の人間関係などを考えればそこには誰よりも春原の意思と決意が必要だったはず。それが欠けた2人のやり方は春原を想ったものであると同時に、滑稽な2人の自己満足のようにしか見えなかったのが残念です。もっと他にやり方があったんじゃないか、と思えます。春原の見栄、早苗さんのこと、朋也と芽衣の関係の嘘……全てが全て空回りで終わっただけに、どこかで違う道を選べていれば、と思えてしまうんですよね。
個人的には、監督が言ったように「他にプレーする場所」を見つけるんじゃないか、と思っていたので、実はシナリオそのものは意外な展開でした。特に原作が製作された頃にはフットサルと言う存在も物珍しいものにはなっていなかったでしょうし、そこで春原が一からやり直していくようなシナリオをやりながら予想してましたからね。
<お気に入りのシーン>
芽衣が帰るシーン。あの春原が友情について語るシーンは、本当にあの春原なのだろうか? と思ってしまうほどでした。まさか、あの春原からこんな言葉が出て来るなんて思いませんし。
あとは芽衣の「おにいちゃん」ですか……。さすが田村ゆかり(芽衣のCVの声優さん)。「おにいちゃん」と言わせたら最強無比です……悶絶する朋也の気持ちが判るような判らないような……。
有紀寧&春原兄妹終了。心温まるシナリオでした。まぁ、春原の場合はヤキモキするシーンの方が多かったようにも思えますけどね。
ただ、春原兄妹はキャスティングが良かったな、と思います。阪口さんも田村さんもその高い演技力で、このシナリオに迫力と言うか臨場感を与えてくれた感じです。演技力が光ったシナリオのような気もします。
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