ヤマノススメ 総評
高校生になったあおいは、幼馴染のひなたと再会を果たす。ひなたは幼いころにした「もう一度、山に登って一緒に朝日を見よう」という約束を果たそうと登山に誘うが、あおいはひなたと再会するまでの間に、インドア趣味の高所恐怖症になっていた!?
初めは登山を断るあおいだったが……。
そんな『ヤマノススメ』の私の評価ですが...
S
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
ヤマノススメ 総評
放映日:2013年01月~2013年03月(全12話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
一話五分、実質三分の中で上手く組み上げられたシナリオだと思う。そうした中で日常に潜むちょっとした感謝だったり、ちょっとしたシリアスさだったりそういったモノが上手く入っていた。
最終話がややぼやけてしまった感じこそあるが、全体的にその話で描きたいことやキャラクターの内面は簡潔に解かり易く三分の中で伝わるようになっており、短編アニメとしての完成度はかなり高いと言って良いだろう。
演出 評価:A
キャラクターの内面もさることながら、「登山」をテーマにした作品なだけあって、登山中の風景やイベントなどの演出も良かったと思う。私自身は登山をしたことがないので、それが「リアル」なのか誇張による「ファンタジー」なのかの判別こそ出来ないが、登山の楽しさを伝えようとしているのであれば十分な出来だった。
作画 評価:S
短編アニメは低予算なことが多いらしく、短いとはいえそんなに作画が良いとは言えないことが少なくない。そうした中では、本作の作画は通常の三十分アニメでも十分通用するレベルのクオリティだったと思う。
CAST 評価:S
登場キャラの数が少ないこともあってキャスティングは、名実ともに一線級の人気声優が揃っていたと思う。キャラクターとの声の相性も良かった。
OP/ED/BGM 評価:B
主題歌も良かった。作品の雰囲気とも合致していたと思うし、エンディングも良い雰囲気だと思う。
総合 評価:S
内訳:S評価(5点)×3+A評価(4点)×1+B評価(3点)×1=S(4.5点)、短編アニメの可能性を見せてくれた点につき0.1点加減点
やや甘めではあるが、Sランク評価とさせてもらった。
ただ、それにふさわしい完成度ではなかっただろうか? 一言でいえば「三十分アニメとしてやっても通用するクオリティ」ということ。もちろん、それに耐え得るだけのネタがあれば、であるが。
短編アニメは、こう言っては失礼だが、制作費用が少なく、原作ストックも余り多くない作品がする手法だと思っていたし、現にそういう形になっている作品も少なくなかったはずだ。
しかし、この作品は先にも挙げたようにクオリティはとにかく三十分アニメと同等かそれ以上と言っても良い。時間が短い分だけ、部分部分では普通の三十分アニメを超えるクオリティを見せてくれたところもあったように感じているくらいだ。
三十分アニメとして評価しても、Aランクくらいの面白さとクオリティがあった。それを、どの程度の費用や期間を製作に費やしたかは分からないが、短編アニメで実現しているのだから凄いなと思った。
正直、このクオリティで、パッケージ一巻で全話+おまけが揃うなら五月に発売されるパッケージ版を購入するのもアリだな、と真剣に考えている。パッケージ一巻分で全話揃うのは、製作サイドはともかく視聴者サイドとしてはありがたいところだし、実際、一つの今後のビジネスプランとしては申し分ないんじゃないかな、と思う。
気軽に観れる短編アニメとしては、現段階でトップレベルの完成度の作品だったと評価したい。
- at 00:48
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